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まるいち的風景2

まるいち、完結編。
そういえば、柳原 望のマンガを読むきっかけは、このマンガを買ったからなのでした。文庫で他にも出ているということで、「お伽話」シリーズから読んで、やっとここまでたどりつきました。

この人、絵柄はほのぼのなのですが、話は、本当に辛口ですよねぇ。
かきようによっては、まるいちは素晴らしいロボットで、ほのぼのするよ~というお話だけでやっていけると思うのですが、もしいたら、こんな嫌なことも起こってくるということを次から次へとたたみかけていく。

その上で、それでも……。という展開が、すごく強い。

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まるいち的風景1

この人のかく話って、基本的に人情話です。
でも、凄いところは、いつもいい人達の集まりの人情話ではなくて、悪意ある世界の中での人情話であるっていうところですね。

性善説ではやっていけない。でも、そんな中でも、いい人であることはできるかもしれないし、自分の周りの世界を倖せなものにしていくことは出来るのかもしれないと感じさせてくれます。

そして、単純に、ロボットたちは可愛いですよね。

りんは、KAMATAのまるいちとMURATAのチアリーディング部を応援しています(笑)

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まるいち的風景1

ロボットもの。
ロボット好き。
そういえば、この人のマンガを読もうと思ったきっかけは、このマンガでした。
読むまでに、何年かかっているんだか……。

今まで読んだ歴史物と比べると、現代劇なので生か死かというような緊迫感はないかな。
それでも、けっこう、どうしようもない、そして甘くない現実が、しっかりとかかれています。
ロボットまるいちも理想化されることなく、ちゃんと問題点がかかれていて、それがドラマと密接に繋がっています。

だからといって、作品が暗くなるかといえばそんなことはなく、しっかりと前を向いて歩いている感じがとっても良いです。

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お伽話がきこえる2

素敵なお話です。
まあでも、その幸運に甘えたり、頼ろうとすれば、あっという間にしっぺ返しを喰らうのも世の中です。

それでも、あの国には必要以上に堅実な人が、集まってもいるので、それでよいのかとも思いますが。
あと、領民にとっては、知ったことではないという……。それでも、領主を愛せるというのは大事なことかもしれません。

土地がなくても残っていく「国」。けっこう、そういう壮大な話を聞かせてもらって、楽しかったです。

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お伽話がきこえる1

えーと、これ、わたしの中では、「なんて素敵にジャバネクス」と同じ引き出しに入っております。

まぁ、あっちは平安時代で、こっちは戦国時代でよく考えたら全然違うだろうと思うのですが。
それに、主人公だって、気が強いあっちと、お気楽さんのこっちとでは、全然ちがうだろうと思うのですが。

それでも、なぜかあまり見分けがついていないという。

どっちもねぇ、コメディなんだけれど、甘くない現実がかかれているんですよねぇ。
でも、甘くない現実をかきながら、お伽話はあるよといってしまえる強さが凄く好きです。