ユエミチタカ,上田早夕里,上遠野浩平,伴名練,円城塔,北野勇作,坂永雄一,大森望,宮内悠介,日下三蔵たゆたいライトニング,ほぼ百字小説,アステロイドツリーの彼方へ,エマノン,マンガ,ユエミチタカ,ロボット,上田 早夕里,上遠野 浩平,伴名 練

アステロイド・ツリーの彼方へ 年刊日本SF傑作選

2015年のSF。
ここ何冊かは、普通に読みやすい。ということで、前半は、スーッとあんまりひっかかりなしに読み進めていきました。
まあ、毎回読めない酉島 伝法の小説も載っていたのですけれど(笑)

梶尾 真治「たゆたいライトニング」。まあ、「エマノン」シリーズは、おもしろいよねぇ(マンガしかしらんけど・笑)と思って読み進めていって、想定内、想定内。

北野 勇作「ほぼ百字小説」あたりから、様子がおかしい。
「ほぼ百字小説」は、最初は、なんだこれおもしろいのかと思っていたのですが、お話がたまって、繰り返されたり重なってきたりしたあたりから、メチャクチャおもしろくなっていく。
次はこうくるなというのを逆手に取った展開をしていくのが、SFという感じでした。

菅 浩江「言葉は要らない」は、ロボットもの。2冊前で宮部 みゆきの「さよならの儀式」でちょっと不満だった部分が全部解消されていて、あぁ、こういうのが読みたかったのよと感動しました。
この人のもっと読みたいな。

上田 早夕里「アステロイドツリーの彼方へ」も、AIと人との交流という感じで、こういう異種族間の交流ものが、やっぱり自分にとっては好物だなぁと改めて。

なに、この怒濤の後半の作品群。

石川 宗生「吉田同名」も、ハチャメチャでおもしろかった。SFって、これでいいんだと思います。
なんだろう、ここに感想書いた4編は、どれも、ちょっと懐かしい時代に呼んでいたSFの香りがするような気がします。
それこそ、星 新一や、小松 左京の時代の雰囲気。

影響を受けているというのもあるかもしれないけれど、もしかしたら、時代が一周した感じもあるなぁ。

「60年代日本SFベスト集成」を、ゆっくりゆっくりですが、このシリーズ「年刊日本SF傑作選」と並行して読んでいるせいで、よけいにそう感じるのかもしれません。

大森 望,日下 三蔵,
上田 早夕里,円城 塔,梶尾 真治,上遠野 浩平,北野 勇作,坂永 雄一,菅 浩江,高井 信,高野 史緒,飛 浩隆,酉島 伝法,野崎 まど,林 譲治,速水 螺旋人,伴名 練, 太洋, 宮内 悠介,森見 登美彦,ユエミチタカ
東京創元社
発売日 : 2016-06-30

かんべむさし,中原昌也,伊藤計劃,八杉将司,円城塔,北國浩二,堀晃,大森望,小川一水,山本弘かんべ むさし,中原 昌也,伊藤 計劃,八杉 将司,円城 塔,創元SF文庫,北國 浩二,堀 晃,大森 望,小川 一水

虚構機関 年刊日本SF傑作選

今の日本のSFを読もうということで…。
まあ、2007年なんですけどね。もう、5年前ですね。

えーと、恩田 陸、山本 弘、萩尾 望都以外は、まったく知りません。
恩田 陸も、ほとんど知らないといってもいいかな。

どっちかというと、キャラクターで物語を読んでいく方なので、短編はもともと向いてないです。わたし。
ということで、萩尾 望都が1番わかりやすくて、1番おもしろかったです。

福永 信とかは、なにがおもしろいのかさっぱりわかりません。今風のSFを読みとる能力は、わたしにはないかも……。

大森 望,日下 三蔵,
小川 一水,山本 弘,田中 哲弥,北國 浩二,円城 塔,中原 昌也,岸本 佐知子,恩田 陸,堀 晃,かんべ むさし,萩尾 望都,福永 信,八杉 将司,平谷 美樹,林 譲治,伊藤 計劃
東京創元社
発売日 : 2008-12