悲歌-elegie- 杖と翼番外編(1)
「杖と翼」の番外編です。
逃がし屋の2人が、活躍する連作短編。
しかし、日本人がフランス革命に詳しいわけは、やっぱり、良質なマンガがあったからだと思います。
タイトル、eの上には、最後のe以外には、強調(?)の記号が付いています。
「杖と翼」の番外編です。
逃がし屋の2人が、活躍する連作短編。
しかし、日本人がフランス革命に詳しいわけは、やっぱり、良質なマンガがあったからだと思います。
タイトル、eの上には、最後のe以外には、強調(?)の記号が付いています。
「夢の碑」の「鵺」あたりからだと思うのですが、この人の書く話が、めちゃくちゃ暗いはずなのに、なぜか、サラッとした印象になりました。
そこには、妄執や、いろいろな負の感情がかかれているのですが、それさえ全部ひっくるめて、不思議な明るさがでています。
それは、包容力といいかえても、いいのかもしれません。
悪いやつ、絶対の悪というのはある。
でも、それが、絶対の悪なのは、それがそれである限りしかたない。
だから、それすらも、認めてうけいれていこう。
うーん、言葉にするとなんか嘘くさいですが、そういう感じがするんですね。
この物語も、そうです。
かかれている事件そのもの、時代そのものは、とても血なまぐさいものですが、それでも、人間は、元気に生きている。
良いか、悪いかはわからないけど、元気に生きています。
結局、「権力」をめぐって闘争している限り、人間って腐っていくということかも。
トップが、どれほどクリーンでも、組織自体が大きくなるとなぁ。
でも、歴史が動いていくのを感じるのは、ドキドキします。
おもしろい。