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国が燃える9

南京問題などで、ゴチャゴチャしちゃったラストです。
まあ、完結しただけでも、めっけもんなのかもしれません。
メチャクチャ早送りでの展開だったのは、否めないなぁ。

ただなぁ、作者の考えていた形で物語が完結せずに、(外部の要因で)歪められてしまうというのは……若干、抵抗あるなぁ。
物語として完成させたあとで、その真偽や、責任を考えていった方が、いいと思うのですが。
結局、いろんなことを「封印」して、思考停止してしまうきらいがあるなぁ。

連載作品には、常にこの怖さがつきまといます。でも、書き下ろしって、やっぱり、大変そうだし。

もともと、政治的な情報を物語の中に取り入れるのがあんまり得意でない本宮 ひろ志なので、今回のような早送りにならなくても、時代背景の説明は、文字の羅列になってしまうところがあるのですが。
この巻は……まあ、さすが江川 達也の師匠といっておこう……。

でも、物語としての大きなうねりは、しっかりとある。
確かに、こんな官僚が1人、自分のそばにいてくれたら、それはなんて心強いのだろうかと思います。
結局、心強い以外の役には、あんまり立っていないけれど。それでも、それが生きるささえになることはあるので。

やっぱり、この時代は、物語にするのは情報量が多すぎて難しいというのが、いろいろこの時代の物語に接していて思うことですね。

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国が燃える8

うーん、暴力というのは、命令がなくても暴走することはある。
やっぱり、それは、あり得る話として考えないといけないとも思います。

しかし、本宮 ひろ志ほど、物語中心主義な人ですら、物語としてまとまりきらない混沌が、この時代にはあります。

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国が燃える7

結局、利権が絡んでくると理想も歪んでいくという話かなぁ。
まあ、暴力という装置そのものが、そういった歪みをもちやすいものではあります。
1番単純な、権力ですから。

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国が燃える5

溥儀が、ちょっと立派すぎ。
というか、この頃は、まだ夢も希望もあったのか?

主人公の思いは、とても現代人に近いのですが、あの時代、そうした視点を持つのは、やっぱり難しかったのか?それとも、みんな持っていたけど流されるしかなかったのか?そのあたりのことが、知りたいです。