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邪神たちの2・26 新装版 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ7

2・26と邪神。
テーマ的に、朝松 健が書いているのかと思って読んでたけど、違ってました。ちょっと、田中 文雄の方が軽くてエンタメよりかなぁ。
割と歴史とクトゥルーは、パターンができあがっている感じがしないでもない。

これと並行して、マンガの「一輝まんだら」を読んでいて、なかなか、イメージが違っていておもしろかったです。手塚の北 一輝は、けっこう苦悩する人な感じですが、こっちはスーパー魔導ヒーロー(笑)「帝都物語」北 一輝もこんなイメージだったような記憶が。

ただ、これ本当に邪神が憑依していたのか、北の妄想かというのはわかんなくて、実はその後の歴史を見ると北こそ「這い寄る混沌」だったのではないかとも思えたりして。
結局、その後の悪夢、核の使用という歴史は回避されていないしねぇ。

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チャールズ・ウォードの系譜 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ6

短編集。今回のテーマは、魔術。

オマージュ元である「チャールズ・ウォードの事件」自体、それほどクトゥルー神話らしさがあるわけではないので、それぞれの物語も、ものすごくクトゥルー神話っぽい感じはしないかも。まあ、匂わす遊びがクトゥルー神話的だとすると、クトゥルー神話っぽいか?

魔術師は、ちょっとしたヒーロー的な側面もあって、それぞれ、おもしろかったです。

「ダッチ・シュルツの奇妙な事件」は、朝松 健らしい、歴史と絡んだお話です。ちょっと、ハードボイルドで格好いい。

「青の血脈」は、今回の3つの物語のうちで、1番好みです。基本やっぱり、自分がホラーよりも、ヒーローものが好きなんだなぁとよくわかります。

「妖術の螺旋」は、1番ホラーっぽい感じて漉かねぇ。まあそれでも、ラストにヒーローでてきて、ちょっと笑ってしまった。まあ、好きですけどねぇ。日本的だなぁ。

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崑央の女王 新装版 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ4

割と地味めで正統派な「邪神王国」とは打って変わって、ノンストップアクションな感じのお話でした。
日本のクトゥルーって、このイメージが強いです。これは、菊地 秀行のスーパーピーローたちの影響は大かな。

でも、歴史と現在、そして、クトゥルー神話を絡めるというのは前作同様に、上手いです。

あと、ゲッターロボが絡めば、最高に美味しい……と思うのは、わたしだけかも。

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邪神帝国 新装版 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ3

日本のクトゥルーものって、ちょっと変わった傾向があると思いますが、朝松 健は、正統派な感じですね。ものすごく真面目。

最初に、ヒトラーの生まれ変わりという日本人が出てくる物語があって、あと、ナチス・ドイツとオカルトという感じで歴史ものが続きます。わたしは、いつこれが現代にもどって大展開をするかと期待していたのですが、そういうのはなかった。
そして、多分、そういうのがないのが正統派(笑)

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秘神界-現代編-

歴史編に比べると、おもしろさとしてはイマイチかも。
同じような話が続く……というと、クトゥルー神話ってそういうものなので、こっちの方が正統派という気もしますが。

日本系だからか、ホラーとエッチって、結びつきやすい気がします。洋物は、けっこうにおわせつつ抑え気味に書いているけど、日本だとそこあんまり抑えて書かない傾向にある感じです。

よかったなと思ったのは、友野 詳の萌え萌えインスマスとグール(笑)趣味がでていますね。

あと、荒俣 宏の「道」も、あの人らしいウンチクがあって好きです。

そして、あとがきの作者の人の言葉を読んで感じるのは、菊地 秀行の「妖神グルメ」の偉大さです。

秘神界-現代編-
(創元推理文庫)

朝松 健 / 東京創元社(2002/09)