UncategorizedA WIZARD'S GUIDE TO DEFENSIVE BAKING,T. Kingfisher,ハヤカワ文庫,ハヤカワ文庫FT,パン焼き魔法のモーナ、街を救う,ファンタジー,早川書房,T・キングフィッシャー

パン焼き魔法のモーナ、街を救う

「パン焼き魔法」ですから、なんか、もっとアットホームというかドメスティックな物語展開を期待していたのですが、しょっぱなから、ぶっ飛ばすジェットコースターみたいなお話でした。
いや、おもしろかったけれど。

しかし、この世界の魔法使い、けっこう危険じゃないかい。
そういう現実の苦みみたいなものも、ちゃんと効いている良いファンタジーでした。

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今日の早川さん4

超久しぶりの「今日の早川さん」。
と思って調べてみたら、前巻読んだのは、10年以上前でした。マジか。まあ、出版されたのも、3巻から8年ぶりぐらいの2019年でしたけれど……。
時間の流れが、加速しておりますねぇ。まるでSFです。

「今日の早川さん」と「バーナード嬢曰く。」は、本好きマンガとして、後世に残していきたい作品です。

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雲雀とイリス グイン・サーガ146

マリウスらしいっちゃあ、そうなんですけどねぇ。
そうすると、でも吟遊詩人のマリウスとパロの王位継承者アル・ディーンは、同一人物であると宣言してしまった事になり、吟遊詩人のマリウスとしても、けっこう生きにくくなってしまうのではないかと心配してしまいます。

まあ、そうして、民衆の中で伝説のように、騙りのように、語りのように生きていくのが、彼の生き方なのかもしれません。

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三体3 死神永生 下

第3部で完結。
56億7000万年を超えて

今まで読んだ中で1番スケールが大きいSFって、おそらく光瀬 龍の「百億の昼と千億の夜」だと思います。
まあ、アシモフの短編で、「光あれ」って宇宙創造しちゃうのもあったから、記憶にないだけで実は他にもあったかもしれないれど。

まあ、56億7000万年というのは、まあ、かなりのスケール。
今回、「三体」は、その記憶に残っている「百億の昼と千億の夜」のスケールを超えていった感じがありますねぇ。

それも、ほぼ主人公の個人の体験で。その大半が、選択の失敗の連続であったといいきってしまう鬼みたいなところはありましたが。

スケール感が、もう、バグっておかしくなるぐらいな感じで、なんというかSFらしい。
いや、小説としてのできはあきらかに第1部だし、エンターテイメントとしては第2部が圧倒的におもしろかったと思います。
でも、第3部は、圧倒的にSFとしてやりきった感があります。

いや、けっこう上巻は、それでも文学だったような気も。下巻はまあ、ゴチャゴチャしてるといえばそうなんですが、凄い、ここまでやるのという感じが強かったです。

「三体」、おもしろかった!!

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三体3 死神永生 上

あいかわらず、おもしろいです。
そして、なんというか、この作者の1番に下に流れている底意地の悪さも健在です。

まあ、1巻目の三体世界を呼び込んだ絶望、2巻目では作品のテーマそのものでもあった暗黒森林の考え方や宇宙艦隊の戦闘と、まあ、よくもそんな「悪意」を思いつけるなぁと思っていましたが、3巻目も凄いですねぇ。

まあ、主人公の程心が、ひどい目にあうあう。
容赦ないなぁと思います。この人と大今 良時は、本当にキャラクターに対して容赦ない。あと、三体世界の手のひら返しとか。
それでも、全体の物語のトーンとしては、あんまり暗くなりすぎない感じが絶妙。
そして、人間同士のドラマや、メロドラマが、ちゃんとSFの中で機能している。

もちろん、そのバランスの取り方だけでなく、古今東西のいろいろになSF(小説だけではなくて映像なども含めて)のなかで遊んでいる感じもものすごくあって、楽しさに繋がっている。
いや、知子がとうとうサイボーグとして出てきたり、思いつくおもしろいことを惜しげもなく投入している感じがあって楽しいです。

さて、後半戦。
「死神永生」。死なない死神という意味かな。死神とはいったい。

劉 慈欣,
大森 望,光吉 さくら,ワン・チャイ,泊 功
早川書房
発売日 : 2021-05-25