風雲児たち 幕末編31
生麦事件、まだ起こっていなかったかぁとちょっとビックリしました。このタイミングかぁ。
まあ、いろいろお話が前後することはあるのですが、ここから薩英戦争が始まる。
ここから、幕末というイメージですが、それまでにも、こんなにいろんな問題が吹き出していたのですねぇ。
ものすごく圧縮された、本当に激変の時代だとわかります。
山田 ミネコには、「最終戦争シリーズ」という、もう、唯一無二の物語があるのですが、シリーズ外で1番好きなのは、この「月読の剣」です。
商業誌で活動していた後期の作品になります。
そして、未完。
好きな理由には、多分リアルタイムで読んでいたというのも大きい。まあ、なによりも鳩子のビジュアルが好きというのもあります。少女マンガの主人公の目がどんどん小さくリアルになっていくときに、あのこぼれそうなぐらいおおきな目の少女は衝撃的でした。そして、それでいて性格はけっこうアクティブだしねぇ。
その後、このビジュアルは、「外法童子」とか、少女時代のジャッカルに引き継がれていったと思っています(前後が正確ではないかもしれませんが)。
未完の理由は、まあ、時代にあわなかったとかいろいろあると思います。なによりも、「ふふふの闇」のシリーズと、テーマや雰囲気友にかぶるということもあったのだと思います。同じような2つのシリーズにリソースを割くよりは集中して、「最終戦争」シリーズと「ふふふの闇」シリーズに決着をつけることを多分、多くのファンも望んでいる。
わたしも、妥当な選択だと思います。
それでも、このシリーズが、途中で止まっちゃったのは、凄く悲しいです。
続きが、読みたい。
「最終戦争」シリーズが、終了してからでもいいから。
「感情がない」の杉浦次郎が読みたくて購入したラフスケッチなマンガ。
商業ベースというよりは、同人誌的な。
こういうのが、Kindleで買えちゃうというのは、嬉しい。まあ、ちゃんとマンガにしてから売って欲しいとか、いろいろ思うところはあるけれど。
こういう出し方でいいので、続きが読めたらしあわせなマンガってありますよねぇ。
「Pシリーズ」は、そんな感じの出方で、けっこういろんなところでかいていたシリーズをまとめて読むことができます。
実は、山田ミネコの「最終戦争シリーズ」なんかも、同人版も含めて、全部、こういう形で出してくれないかなぁと期待しています。
さて、本作。
勝手に召喚されたはいいけれど、あんまり勇者として適性がなかった人たちのお話です。はみだしものをかく視点は、シビアだけれど優しいと思います。