蛮勇引力 上 愛蔵版
「覚悟のススメ」、「悟空道」と同じぐらいの熱量は、さすがにないです。
これは、もしかすると山口 貴由とはじめて出会ったときのインパクト度の違いかもしれませんが。
でも、あいかわらず、真面目にギャグをしていて、真っ直ぐで、ひねくれていて、おもしろいです。
「覚悟のススメ」、「悟空道」と同じぐらいの熱量は、さすがにないです。
これは、もしかすると山口 貴由とはじめて出会ったときのインパクト度の違いかもしれませんが。
でも、あいかわらず、真面目にギャグをしていて、真っ直ぐで、ひねくれていて、おもしろいです。
そして、ヒーローというのは、悟空のことではなくて、三蔵のことだったのですね。
なかなか、納得の結末だと思いました。
なんかコレ、インタビューでも言ってたけど、最後まで読まないと伝わらないものが多いと感じました。
続けて読んでいく読みやすさでは、「覚悟のススメ」の方が読みやすいと思いますが、テーマ的には、こっちの方が好きです。
しゃかりきって、釈迦力なんだ!!!
ビックリ!!
どうやら、本当にその通りみたいですね。
じゃあ、仏契も……いや、そんなわけは……。
悟空不在の「悟空道」。
けっこう、破門されてから長いこと悟空出てきません。
でも、そうやってみて、登場人物のそれぞれが、「空」を「悟る」物語なんだろうかとも思った。
いや、そこまで深くないかもしれないけれど。
三蔵は、傾国。
あぁ、そうすると、あの縄にしばられている意味も、なんとなくわかる気がする……。
しかし、凄い話になってきたな。これは。
人間側の思惑としては、「毒をもって毒を制する」という感じなのだと思うのですが、それぞれのこころの中の思惑まではわからない。
でも、三蔵のすべてが計略でできているのなら、もしかすると人界すらも騙しているのかも。
それとも、天然なのか?