志賀直哉,読書ちくま日本文学全集,志賀 直哉,志賀直哉,文学,日本文学,筑摩書房

志賀直哉 ちくま日本文学43

昔、ちょっと好きだったんですよ。志賀 直哉って。といっても、それほど読んでたわけではないんですが。

志賀直哉の印象としては、……ストーリーがない。だったのですが、初めの方の作品は、そんなこともなくて、志賀 直哉、なかなか書けるじゃないかとか、めっちゃ上から目線で思っていました。

でも、円熟してくるにつれて、やっぱ、ストーリーがなくなってくるようでした。

うーん、作者のこだわりと、読者(というかわたし)のこだわりとが、見事なまでずれています。それは、エッセイみたいなやつを読むと、良くわかる。

「書けてる」、「書けてない」と言うけれど、意識して書いているだけが「書けてる」ではないし、意識していなくても「書けてる」場合はあると思うのだけど、どうだろう?
これが、評論家的な見方なのかねぇ。