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どうにかなる日々 ピンク 新装版

どうしたって、生きていくんだよなぁ。
なにに恋したり、恋できなかったり。
いろいろ、それぞれ悩みはあるけれど。
全部かかえて、生きていくしかない。

そういう切ない話のような気がしてきた。

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青い花 公式読本

アニメ化のときの公式ガイドブックで、まだ、コミックスが完結していないときにつくられています。どっちかというとアニメの宣伝色が強いです。

でも、作りは丁寧で、なによりも作者といろんな人との対談が豊富で良かったです。

特に、ハチクロの羽海野 チカとの対談は、話があっちこっちに跳びながらも、楽しいです。
集英社のファンブック……特に、ジャンプ系のファンブックに比べると格段にいいです。

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放浪息子1

うーん、リアルはもうちょっと、異物に対して冷たいかもしれない。
と思いながら読んでましたが、マンガの世界も、けっこう厳しいし、簡単にはいかない。

しかし、劇で「ベルばら」をする小学生って、なにもんなんだ。
しかも、シナリオも自分らでかいてるし。

けっこう、おそるべし。
そして、楽しそうだ。

でも、これが中学生だと、ちょっと生臭くなるので、これの年齢設定は正しいのかも。

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ぼくは、おんなのこ

短編集。
表題作は、世界中の男女の性別が一夜にして変わってしまうという凄い発想のお話です。
でも、小さな個人的なパニックはあるとしても、けっこう淡々と進んでいくところが、なかなかうまいなぁと思います。

ジェンダーのゆれは、この人のなかでというか、少女マンガ家のなかではやっぱり大きな問題で、その意味で、この人も正当な少女マンガ家の後継者なんだなあと思います。

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青い花8

青い花、完結。
鎌倉で、演劇で、女の子でということで、わたしの引き出しの中では、これは、「櫻の園」や「ラヴァーズキス」と同じ引き出しに入っております。
実は、「ゆめのかよいじ」も、同じ引き出しに入っていますが、あれは、鎌倉よりももっと田舎な雰囲気かなぁ。

鎌倉舞台の物語って、なんというか鎌倉愛に満ちていて、よいなぁと思います。
行ったことないけれど、憧れますね。

最終巻は、あーちゃんの「成長」をかく1巻。

心の成長は、実は自分のなかの狡さや、醜さに気づく過程でもあるのですが、それから全部目をそらしてもいけないし、それに押しつぶされてもいけない。
全部ひっくるめての自分を受け入れること。

そして、自分の全部を受け入れるためには、なぜか他人が必要なのだという不思議。

これからだって、心はざわつくこともある。
でも、それを全部ひっくるめて、多分、幸せというんだろうなぁという。

とてもよい物語でした。