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時を超える影1 ラヴクラフト傑作集

わたしの知っている題名では、「時間からの影」ですね。
これを読んだ後、「アーカム、そして星の世界へ」を読んで、同じ様な話なのに、雰囲気がまったく変わっていて、ブッ飛んだ覚えがあります。
でも、たしかに「時間からの影」は、「アーカム、そして星の世界へ」も含んだ物語と読むこともできる。

他のクトゥルー神話みたいに知ることの恐怖というよりは、これはもしかしたら、お互いによく知らないことの恐怖をかいている感じがします。
そして、ラヴクラフトの時代にくらべれば、それぞの違いを理解し合えるようになったおかげで、その「恐怖」は、「希望」へと時代とともに変化していく。
そして、「アーカム、そして星の世界へ」のような共存の道が開ける。

そんなふうに変化していければいいなぁと思います。

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アンの世界地図2 It’s a small world

せっかく書いた2巻の感想が飛んでしまっていたので、もう1度書きます。読んでいた方には、繰り返しになるかもしれませんし、全然、前と違うことを言っているかもしれませんが、お許しくださいませ。

めちゃくちゃビックリ展開の2巻目です。今まで、そんな不思議な話になるなんて思ってもいなかったです。
いやまあ、誰かの回想から、過去編に入っているのは、あるっちゃあ、あるんですけど、その回想するあいてが……とは。それ、1巻で、なんのフリもなかったし、語られている物語も、なんのフリもなかったよねぇ。

でも、これでこの話が、俄然、おもしろくなってきました。アキの秘密だけでひっぱっていくのは、ちょっとつらいかなぁと思っていたので。

そして多分、作者ははじめっから、これかくつもりでしたよねぇ。かなり入念に舞台を決めているはず。

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友だちに似ている 最終戦争シリーズ13

ウォーク・ドント・ラン

「ドン伝」に、小角登場。
この巻の題名は、これでも良かったし、「午前の2時の丘」でも、「遠い声」でも良かったのに、なんで、「友だちに似ている」なんだろう……。
秋田版と題名を変えたかったかのかな。

でも、この話って、小角はどっちかというと狂言回し的な立ち位置で、「午前2時の丘」からスタートしても全然、困らなかったのになぁと思います。不思議な1話です。昔の読み切りの「最終戦争シリーズ」の薫りがしして嫌いじゃないですけどね。

なんで、この時の小角は、影の髪型をしていたのでしょう。変装?
そして、その後、「必要」といわれて連れて行かれたフュスリは、出てきたっけ?

午前2時の丘

パトロールシリーズと初期のハルマゲドンシリーズの後の小角。
なんか、パトロールシリーズ直後みたいに感じるけど、あれから、30年以上の時間がたっている……と思うと、メチャクチャ切ないですよねぇ。
まあ、最初の小角のニヒルな感じはなくなっていて、同一人物といわれるとかなり混乱してしまいますが。

まあでも、ヒーローな感じの小角はわたしも好きです。

遠い声

「午前2時の丘」の後に、この話がくるっていうところが、山田 ミネコの凄い(というか非道い)ところだなぁと思います。
なんというか、それならば、あの時の選択はいったいなんだったのかという、虚無感を抱え込むことになる。

人とデーヴァダッタとの戦いというのなら永都が中心になるだろうし、人とデーヴァダッタとの関わり合いということなら星野と笑が中心になっていくはずで、ここで小角のすべきこととか、出来る事って、本当になさそうな気がします。
唱との関係も、ハヌマンに負けている気がするしなぁ。

友だちに似ている

どんどん追い詰められていく。
その中で、ちょっとずつ知り合いが増えていくこの展開は、今も(わたしが読んでいるところでは)続いていて、けっこう好きですが、このあたりはかなり読んでいて辛かった思い出があります。

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風の迷路 最終戦争シリーズ7

風の迷路

チェザーレ・ボルジアというのが、なんとも素敵というか、山田 ミネコの趣味の良さよねぇと思います。
タイム・トラベルものをしていたら、けっこうこういう有名人を出してもいいと思うのだけれど、初期の作品以外は、案外とそういうのはないですね。

海へいこうね

あとから付け足してかいた作品化と思ったのですが、そうでもないのかな?
レイクが日本人と間違えられるという凄い話し。
まぁ、見た目ではなくて声が似ていたということなのですが、日本語ペラペラってことなんだろうか?

風の尖塔

ここまで、ほぼ小角の出番無しという。
いかに、影とレイクに人気があったかというのがよくわかります。

まあそれでも、主人公が出てくるとしっかりとお話をまとめてくれる感じはありますけどね。

そして、ここで雑誌が終わったみたいです。めっちゃ、途中。

黒の谷風

ここから、雑誌連載ではなくて、スペシャル書き下ろし個人雑誌(ムック?)として続きか出たようです。
まあ、あれで終わっていたらみんな起こるよねぇ。

封鎖地区

大都社版のコミックは、確かここで終わっていたんです。
でも、わたしは、アニメージュコミックス版を読んで、この後の結婚式のことをしっていました。そして、それがないので、ものすごく混乱したというか、

「これで終わり??」

って、パニックになった記憶があります。

結婚式

これがないと、パトロールシリーズは、終わらないよねぇと思います。
大ハッピーエンドのエピソード。

まあ、その後いろいろあって、小角はどんどん孤独に暗くなっていくんですけどね。

でも、最近は、元気で嬉しいです。小角と永都は、やっぱりヒーローっていう感じで好きです。

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ドクターレイクの休診日 最終戦争シリーズ6

ドクターレイクの休診日

前巻では、シリーズ暴走のきっかけは影だと書いていたのですが、正確には違いますね。
影とレイクのセットが、多分、暴走の原動力です。

両方のなんていうか、幸薄さと、関係性が、いい感じなんだろうなぁ。

ワイプ・アウト

最終戦争が終わって、人々の生命力が弱まっていって、パトロールの質自体も落ちているというのは、実は小角にも当てはまるのではないかと思っている最近です。
多分、パパの代のパトロールは、もっと優秀で、悪いことにも通じていた。そのうえで、質を保持できていたのではないかと思います。

もちろん、小角自身は、かなりマシで、その時代では市長までつとめるスーパーパトロールなのですが、それでも、前の時代のパトロールと比べると……なのではないかなぁ。

ドクターレイクの花祭り

パパの優秀さがさらに際立つ一編です。
そして、許容すべきところは許容して生きている。多分、彼は三合会がなくなって、犯罪者が野放しになるリスクの方が大きいと思っているのだろう。
そういうところが、かなわないところなのではないかと。

クレージー・ドリー

デーヴァダッタの出てこない「パトロールシリーズ」ですが、これは1番、デーヴァダッタっぽい影が出てきている感じがします。
ドリーは、すごい魅力的ですが、パトロールの質としては、やっぱり……ですよねぇ。

ゴドニー&アスール・カンパニー

記憶がなかった頃の方が、倖せそうなレイク。
エデとの出会い。

まあ、この後も、レイクはけっこう恋多き男のようですが。けっして、一途ではないのね。