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空に泳ぐ魚 天竺夜話2

2つの祖国に引き裂かれる。
彼は、マハラジャでも何でもなくて、ただの盗賊団の下っ端。

多分、行きつく先にあるのは、喜劇ではないと思います。
でも、今は、笑っていよう。

今だけのことを考えて……。

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パールシーの踊り子 天竺夜話1

神坂智子の作品は、実際の歴史の中で展開していく物語が多いです。
代表作である「シルクロード・シリーズ」や、「T.E.ロレンス」、「蒼のマハラジャ」なんかもそうですし、マルコポーロの話もありました。
日本の話である「春・夏・秋・冬」1や、「べんがら格子の家」なんかもそうですね。
レディースコミック系の物語や、短編にちょっと違うのもありますが。

この人の物語のすごいところは、そういった歴史的な史実と物語の部分が、なんというか、すごく地続きに続いているところです。

今回の物語は、英国植民地時代のインド。
インド人として育ったイギリスの少年の物語です。
両方の目をもっているだけに、少年の心は揺れ動きます。
神坂智子の物語は、少年には弱さを、少女には強さをという感じでしょうか。

タージマハルの話なんかは、どこから史実で、どこから物語なのだろうと感心してしまいます。

  1. 「小春びより」は、読んだことがないのです。読みたい []