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魑魅 小山田いく選集 第2期

今でも不思議に思うのが、理科準備室の奥のホルマリン漬け。それから、剥製。
小学校、中学校、高校、それどころか、いろんな学校、どの学校にいってもあるのですが、アレ、利用されているところ見たことあるか?

少なくとも、わたしは、あれを使って授業を受けたことはないな。

それなのに、けっこう新築の学校の理科室にもあるんですよ。

金の無駄……というか、なんのためにあるのか謎だ。理科準備室、おもしろいものがいっぱいあるから、悪ガキが入り込まないように守り神としてあるんだろうか?

今回のお話は、そんな標本と小山田 いくのお得意のホラーがあわさったお話です。
主人公が、はじめの頃は、超常現象をあんまり信じていないのに、後半は、ちょっと信じているみたいで、そのへんにブレを感じました。

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すくらっぷ・ブック4 小山田いく選集6

すくらっぷ・ブック、終了です。

うん、なんか自分の原点を見てきたような気がしました。

この先、この子たちが、どう育っていくのかはわからないのですが……そのまま、カップルのまま大きくなっていくことは、可能性として少ない気が今はしていたりしますが、それでも、この時代を、この素敵な思春期を生きたということは、決して変わらないのだと思います。

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すくらっぷ・ブック3 小山田いく選集(5)

3巻目も読みながら、自分の影響の受け方、小学校高学年からのかわらなさに、ちょっと、恥ずかしかったり、ドキドキしたりしています。

そして、中学校に入る前に、この中学校を舞台にしたマンガに出会えていたということは、とっても、自分にとっては、ラッキーだったなあと思います。

この作品、後の小山田 いくの作品よりも、確信を持って書いている部分が強いように感じました。いろいろ、悩んだりするんですが、物語の行方に迷いがない。これは、作者自身も、迷いなくこの物語をつくりあげていったんからではないかと思います。

次を考えずに、全部のアイデアをつぎ込んだ印象があります。1

  1. 同時期に、「星のローカス」もかいているはずなので、「すくらっぷ・ブック」に全力ということはないとは思いますが。 []

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すくらっぷ・ブック2 小山田いく選集4

ちょうど、いろいろなものに興味が広がっていく時期に、ちょうど、この本に出会ったのだなあとつくづく思います。

わたしの趣味のほとんどは、昔からのものであればあるほど、兄の影響を色濃くうけていますが、これは、違うんですよねぇ。

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すくらっぷ・ブック1 小山田いく選集3

多分、小学校の5年生か、6年生の頃。

「すくらっぷ・ブック」は、アニメではなく、マンガとしてはじめて意識した作品です。

それまでは、アニメを見て、そこから知ってマンガを読むという方向で、多分、「デビルマン」なんかにはもう出会っていたとは思うのですが、やっぱり、アニメのおまけみたいな形でしかマンガを見ていませんでした。

そんなわたしが、どうして、「すくらっぷ・ブック」に出会って、惹かれたのかは、じつは、よく覚えていません。

男の子も、女の子も、アニメも、マンガも、混沌とした時代。突然、目を覚まさせられるように、すくらっぷ・ブックに出会って、夢中になりました。

中学校に行ったら、こんな、バラ色の生活が待っていると、半ば本気に思っていました。
小学校の高学年というのは奇跡みたいな時期で、幼年期からの続きで、まだ、男とか女とか意識する前の段階の異性の友だちがいっぱいいて、しかも、異性というのを意識しだしたころなんですね。
だから、この友情とか、恋人とかいう話が、とっても、リアルに感じられたのだと思います。

どれぐらい夢中になっていたかというと、多分、6年生のお楽しみ会で、友だちと2人でこのマンガの紹介をやっていますね(笑)

あと、それは、中学校に入学していてからも続いていて、夏休みの英作文の宿題で、すくらっぷ・ブックのキャラクター紹介なんかしています。

Makky.
Her name is Maki.
She is very fine.
She is very cute.
She like summer,very much.
Becouse,she is born to enjoy summer!!

とか、かいていた気が(笑)

今回読んでみて、このマンガが、自分の人格形成に、どんなけ影響力があったのかが、メチャクチャよくわかって、こわいほどでした。
わたしは、今でも、考え方の端々が、すくらっぷ・ブックです……。

昔、ここを読むたびに泣いていたなあというところも、思い出したりしました。今は、それほど純ではなくなったので、その部分では泣かないのだけれど、ときどき、フッと追憶に沈みそうになります。
で、三十代になって、やっと、そういう世界の(全部は無理だけれど)エッセンスを手に入れられた気がします。

この本に出会わなかったら、今みたいなマンガ読みにはなっていなかったかも。
それが、幸福なことか、不幸なことかはわからないのだけれど。
でも、わたしは、出会えてよかったなあと思います。