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アリオン3

単行本コミックスのマンガが、文庫になるときに、ちょっと不満があります。
それは、作者がコミックスになったときに、ちょうどいいところで切れることを考えているのに、文庫にするときにその構成がダメになったチャウことですねぇ。そこは、作者の意図をくみ取って文庫の構成をして欲しいです。

ということで、文庫版ではこの3巻の途中からはじまる「プロメテウスの章」ですが、もとのコミックスでは、元のコミックスでは4巻まるまるが過去編でした。
この1巻まるまる過去編というのは、ものすごくシビれた。
そういうことしたマンガって、わたしが読んだ中では、「アリオン」がはじめてで、もしかしたら、マンガ史上はじめでないかと思っているのですが、違うのかな。まあ、それ以前にも「超人ロック」みたいにちょうど1巻で、1話が終わるマンガはあったのですが、回想して、ずっと1巻かえってこなかいというのは、本当に衝撃的でした。
めっちゃ、この展開が、熱いと思っていました。なんなら、アリオンで1番盛り上がっているのは、「プロメテウスの章」だと思っていましたから。まあ、今読むと、そこまでの衝撃はないですねぇ。
でも、多分、安彦 良和、マンガ家としても、けっこうすごいことをしている人だと思います。この後、けっこう、回想篇からもどってこないマンガって、結構出たので、すごい影響力があったのではないかと思っています。

「天才柳沢教授の生活」とかで、過去編からなかなかかえってこなくなったのは、このマンガの後のはず。
そして、過去編は盛り上がるという前例を作っていった。それまでのマンガって、こういう構成はゆるされていなかったのでは……。

とここまでかいて、「風と木の詩」のことを思い出しました。あれも、過去編がながいマンガですよねぇ。あっちの方が、先ですね。多分。

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天才柳沢教授の生活30

ながく続いているからこそでてくる、かすかな変化がものすごく面白いです。
そして、それを意識してかいているのが、上手いなぁと思います。

進化する顔の話そのままの面白さ。
作者が、このお話のツボをしっかりおさえてかいているのがわかります。

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天才柳沢教授の生活29

おもしろい本なんだけれど、読み進めるのに時間がかかる本でもあります。
内容が、濃いのかな?

途中の巻が抜けていても、まったく困らないマンガですな。過去編とかは、長く続いているところは無理だけど。

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天才柳沢教授の生活28

なんか、1話1話が長くなってるような気が……。

今回は、華子の話が目立っていました。なんか、それぞれ作者的に、はやり時期があるのだと思います。

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天才柳沢教授の生活27

ペンギンの話は、教授が作者の分身になっていて、変な感じ。

このあたりの巻は、動物に変身する話とかが、けっこう多い気がします。そういう時期か?
なんか、かいている人のブームってある気がします。