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魔界水滸伝1

Kindleの合本版を読んでますが、感想は1巻ずつです。まあ、20巻分、一気に感想出てもきついしねぇ。

「魔界水滸伝」。これは、永井 豪のイラストがついていて、そこが格好良かった。

でも、クトゥルー神話を意識して読んだ覚えがないんだよなぁ。これにしても、「魔境遊撃隊」にしても。
クトゥルー神話を知る前に読んでいたのかなぁ。

まあ、クトゥルーが物語の中に侵食してくるというよりは、栗本 薫がクトゥルー神話を浸食していくような感じではあります(笑)クトゥルーも、いろいろある神群の1つにすぐないしなぁ。

ということで、栗本版クトゥルー神話の1巻目。
これも、「魔境遊撃隊」と同じくまったく覚えていないという。

いや、覚えているのは、多一郎さんと涼がラブラブだったとかぐらいです。でも、1巻では、多一郎、全然出てきてないのね。なんか、けっこう恋愛ものだったような印象が。そのあたりは、「夢の碑」チックで好きです。

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伊勢物語

子どもの頃から、鬼の出てくるお話が好きでした。

そして、その鬼を意識したのが、木原 敏江の「夢の碑」でした。
意識して鬼を追いかけ始めてから出会ったのが、馬場 あき子の「鬼の研究」です。わたしは、それまで(そして今でも)、物語の世界が大好きで、物語で泣いたりしたことはあったのですが、はじめて物語の形をしていないものでも、感動するのだなぁと知った作品でした。
そして、その「鬼の研究」のなかで、1番印象に残っていた話が、この「伊勢物語」のなかのエピソードでした。

そのエピソードが、このマンガの1話目になっていて、なんか、木原 敏江からはじまって深まっていったものが、また、一周して戻ってきたようで、なんだか不思議な感じがします。

そして、よかった。

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幻仔譚じゃのめ1

最近妖怪が好きなんです……昔からか。

異類婚のお話って、昔からなんか惹かれるのです。木原 敏江の「夢の碑」も、大好きなお話の1つです。

ということで、ちょと手を広げてみます。週刊少年チャンピオン系の妖怪ものです。もう、連載終わってしまってる見たいですけど……。
「妖艶もののけバトル」なんてかいてますが、妖艶さは、あんまりないです。

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銀河荘なの!

吸血鬼もの。
お耽美系ということで、ポーの一族とか、そんなのが流行っていたのかなぁと思わせられます。

時代は感じるのですが、でも、これも木原 敏江がずっとかいてきた異類との恋のお話だなぁと思いました。これが、「夢の碑」のなかに入っていても、まあ、そんなにおかしいこともない気がします。

でも、本当に、木原 敏江は、わたしの琴線に触れます。なんでかよくわからないのだけれど。

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ふるふる

この最近の木原 敏江の軽やかさはなんだろうと思います。
最近といっても、わたしが認識しているところでは、「夢の碑」の「鵺」あたりからだと思うのですが。

もともと、罪を憎んで人を憎まずで、悪人ですら魅力的な傾向は、確かにあったと思います。

でも、本当に、悲劇も喜劇も、全部軽やかに物語ってしまうすごさが、今の木原 敏江にはあると思います。

もう本当に、俳優たちはすっかりできあがっていて、あとはどんな配役をしていくかという楽しみながら演劇を作っていくようなそんな感じすらします。

どんどん、悪くなる世の中かもしれないけれど、こんな風に渡っていければ、悪くないのかも。

日本語って素敵です。いい言葉を使わないとね。