栗本薫,読書信長,古事記,小学館,栗本 薫,魔界水滸伝,P+D BOOKS合本版

魔界水滸伝18

魔界古事記伝になって、魔界仏陀伝になって、魔界基督伝になって、魔界信長伝になって、魔界正雪伝になって、いく18巻。
けっこう、栗本 薫が「魔界水滸伝」でやりたかったことって、これでやり尽くしたような感じもしないでもないなぁと思ったりして。

1巻全部、これをやり続けられるところが、凄いなぁ。
そして、山のような外伝が読みたかったかも。

池澤夏樹,読書古事記,文学,日本文学,日本文学全集,池澤 夏樹,池澤夏樹=個人編集 日本文学全集,河出書房新社

古事記 池上夏樹=個人編集 日本文学全集1

「古事記」。
物語になっているところは、部分的に読んだことはありますが、まあ、系図というか名前の羅列の部分とかは、どうなのよという感じでした。

まあ、今回も、Kindleでアレクサに読んでもらってなかったら、挫折したかも。その分、名前とか、漢字の読みがデタラメで何言っているのかわかんないところや、雰囲気ぶち壊しなところも多いのですが。

で、今回、通して読んで(聞いて)みて、物語の部分と関係ないと思っていた名前の羅列も、けっこう、本編に出てきた人のことが書いてあるんだなぁと、当たり前といえば当たり前なんですが、地続きなものなんだなあと理解することができました。

感情の入ったセリフが、全部、歌なところも、おもしろいなぁと。
それはやっぱり、口承文学なので、覚えやすいような節回しになっているだと思います。それと同時に、感情が高ぶっているというのが、ものすごく伝わる気がする。

あとは、神武天皇の后の名前が、おおらかすぎて笑います。ほら本人嫌がるわ。まあ、豊穣とかそんな感じの意味なんでしょうけどねぇ。

池澤夏樹個人編集のこの「日本古典全集」は、けっこう気になっていたので、読み出せて嬉しいです。

荻野真,読書ジャンプ・コミックス,マンガ,ヤングジャンプ・コミックス,古事記,孔雀王,曲神紀,荻野 真,集英社,

孔雀王 曲神紀4

4巻目、見つかった。
今なら、電子書籍とかがでててあっさり続きがよめちゃう感じかもしれませんが、この時代のマンガはそうはいかない。あってよかった。

荻野版「古事記」みたいな感じになってきて楽しい。

わたしが、国津神と天津神の違いを意識したのって、多分、「孔雀王」なんですよねぇ。

山北篤,読書古事記,図解 日本神話,山北 篤,教育,新紀元社,日本書紀,,F-Files

図解 日本神話 F-Files33

なんとも、「古事記」と「日本書紀」の関係が、面白いですよねぇ。
この謎が解ける日は、まあ、決して来ないのでしょうが、それでもいろんな説を聞くと楽しくなります。

荒魂重視な「古事記」は、天皇家の正当性をうたいながら、まわりの豪族達のもっている神話にも配慮している感じもあって、内部に向けた教育的なものだったのではないかという気もします。1

  1. 正しいを無理に推し進めるのではなく、日本らしく「和」を持って調和していこうという意味で。 []

荻原規子,読書古事記,古事記えほん,国づくりのはなし,小学館,日本の神話,荻原 規子,

国づくりのはなし オオクニヌシとスクナビコナ 日本の神話 古事記えほん5

副題が、「オオクニヌシとスセリヒメ」ではなくて、「オオクニヌシとスクナビコナ」なのは、前巻が、「オオナムヂとヤガミヒメ」がだったからでしょうか?
そして、あんまりにも簡単にヤガミヒメは退場。ちょっと不憫です。

まあ、力があるほど、嫉妬深くそして自分の思うように出来たはずなので、オオクニヌシにとって、スセリヒメという存在は、多分、権力を維持する上で、とても大事にしなければならない存在だったのだろうなぁとか想像します。