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功名が辻4

最後の最後は、かなり後味悪いです。
うーん、自分の分をわきまえないと、やっていけないということなのかなぁ。
まあ、それでも、山内家は、繁栄していったわけだから、結果的にはオーライだったのかも。

久方ぶりの司馬 遼太郎、おもしろかったです。

功名が辻(4) (文春文庫)

司馬 遼太郎


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功名が辻3

まあまあ、夫の凡庸さに思うところはあっても、やっぱり、この夫でなけりゃ楽しくないんだろうなぁと思いますよ。

しかし、信長、秀吉と仕えていたところが、功名が辻だと思っていましたが、実は、この関ヶ原あたりが、本当の辻だったのですね。
それはちょっと、思っていなかった(迂闊!)

賢いのも、やり過ぎると嫌みになるし、そのバランス感覚が、いいんでしょうね。

功名が辻(3) (文春文庫)

司馬 遼太郎 / 文藝春秋(2005/03)


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功名が辻2

天下がドンドンさだまっていって、落ち着いてくるまでです。

千代自身も、ちょっと落ち着いてきた感じかな。

功名が辻(2) (文春文庫)

司馬 遼太郎 / 文藝春秋(2005/02)


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功名が辻1

わたしの歴史の主な知識のほとんど、なぜか、大昔、兄貴がしゃべってくれたことが元になっております。
昔は、兄貴も、それなりに情熱的にしゃべってたということだなぁ。

で、「功名が辻」の話も、だから、多分、兄貴に話してもらっていたのが、原型としてはいっているはず。
兄貴が面白いといった司馬 遼太郎ものは、「国盗り物語」とこの「功名が辻」だったような記憶があります。

わたしは、歴史小説は、中学校から高校ぐらいに1番読んでいたのですが、動機がけっこう不純で、楽しくてテストの役に立つとか思って読んでいました。
だから、「功名が辻」とか、あんまり有名人(テストに出てこない人)が主人公の話は、読んでなかったのですね。

そんな「功名が辻」も、NHKの大河ドラマになり、書店で見かけることも多くなりました。
で、ねぇさんが、読んでみたいなぁと言ったので購入したのが、大河ドラマが始まる前なので、2005年の年末ぐらいだったと思います。
そのあと、ねぇさんが、読んで、NHKドラマも楽しんで、だったのですが、わたしは、あんまりテレビを見ないので放置してました。

けっこう、楽しそうでした。
で、受験勉強からもはなれた今(爆)、読んでみようと。

司馬 遼太郎を読むのが、メチャクチャ久方ぶりです。中、高校時代に、戦国のメインストリートもの1を読んで、あと、なぜか、「韃靼疾風録」とか、「龍馬がいく」とかを大学時代に読んでました。
幕末ものもおもしろいと聞いていたけど、「跳ぶが如く」がわたしの性に合わなくて、それ以外は避けていた感じですね。 2
新選組は、兄貴の評価が低かったので、ずっと読まなかった。いかに影響力があったかよくわかりますね。でも、これは、川原 正敏の「修羅の刻」や、木原 敏江の「天までのぼれ」にであって、20代ぐらいのときに、「燃えろ剣」とか読んだら、とてもおもしろくて、あと新選組にもけっこうはまりました。

で、今回の「功名が辻」。
読む前のイメージでは、バカな旦那さんとそれをもり立てた賢い猛烈奥さんの話?

あぁ、司馬 遼太郎って、おもしろかったんだなぁと再確認しました。
なんか、確かに、説教くさいというか、自分の価値観を語るために、上手に人の性格をつくっているところは、あると思うまですが、読んでみて、伊右衛門も、千代も、かわいいですねぇ。

欠点のない人間としては書いてないです。
はじめは、千代の賢しさが目立つのかなぁと思っていたのですが、伊右衛門の方も、彼だからこそ、一途に駆け抜けていったんだなぁという感じが見えます。

なんか、夫婦が同じ夢を見ててしあわせそうだ。

功名が辻(1) (文春文庫)

司馬 遼太郎 / 文藝春秋(2005/02)


  1. 「箱根の坂」、「国盗り物語」、「新史 太閤記」、「関ヶ原」、「覇王の家」あたりですね。 []
  2. いや、よく考えたら、西南戦争は幕末じゃないよなぁ……。 []