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鬼提灯2

なんか、わたしが慣れてきたせいか、1巻ほどのえげつなさは感じなくなって、なんか、爽やかといったらいいすぎだけども、そんないやな読後感ではなかったです。
いや、それホラーとしてはどうやねんという感じではありますが。

アザコが拵えた世界は、住みやすいかな。
だとしたら、それこそ皮肉ではあるが。

今まで読んだ中で、メチャクチャ怖くて今でも心に残っているホラーは、清水 玲子の「月の子」だったりします。世界が滅びるというビジョンは、全部夢だったんだよと物語の中で語られながら、わたしたちの世界では物語で語られなかった事故や事件が、どんどん起こっているという。

それに比べれば、救いがあるような……。

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鬼提灯1

クトゥルー物と日本の怪談が結びつくと、えげつないものができるという……。
西洋人がかくと「未知のバケモノこわい」になることが多いのに、日本人がかくと、なぜか、「バケモノよりも人間の方が深い闇を抱えていてこわい」になりますよねぇ。

今は、おそらくバケモノであろうアザコの方に同情してしまいます。
そうすると、これはもう1回、ぐるっと価値観がまわるのかな。

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ホームズ鬼譚 異次元の色彩 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ7

ホームズとクトゥルーです。
といえば、ニール・ゲイマンの傑作「翠色の習作」があるわけですが、山田 正紀の「宇宙からの色の研究」が、まさにそんな感じのお話でした。まあでも、雰囲気は、なんかもっとドタバタしています。ラストにいくほどドタバタしていて、えー、お話そっちに行くのという感じは否めない(笑)
日本人は、本当にクトゥルー神話に敬意より親しみを感じているのだなぁと……多分、褒め言葉。

北原 尚彦「バスカヴィル家の怪魔」は、うまい。こういうのをもっと読みたいです。

ゲームプックは、わたしには向かない(爆)

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邪神たちの2・26 新装版 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ7

2・26と邪神。
テーマ的に、朝松 健が書いているのかと思って読んでたけど、違ってました。ちょっと、田中 文雄の方が軽くてエンタメよりかなぁ。
割と歴史とクトゥルーは、パターンができあがっている感じがしないでもない。

これと並行して、マンガの「一輝まんだら」を読んでいて、なかなか、イメージが違っていておもしろかったです。手塚の北 一輝は、けっこう苦悩する人な感じですが、こっちはスーパー魔導ヒーロー(笑)「帝都物語」北 一輝もこんなイメージだったような記憶が。

ただ、これ本当に邪神が憑依していたのか、北の妄想かというのはわかんなくて、実はその後の歴史を見ると北こそ「這い寄る混沌」だったのではないかとも思えたりして。
結局、その後の悪夢、核の使用という歴史は回避されていないしねぇ。

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妖神グルメ2

「妖神グルメ」、完結。
まあ、よ~わからん主人公だと思ってはいましたが、正体が、作者の考えていたアレだとすると、ちょっとなっとくできるかも。

いや、変な名前としか思わんかったしなぁ。当時は、知識もまったくなかったしな。

ただ、日本のクトゥルー神話の幅を広げた1作であるのは確かです。