紅の凶星 グイン・サーガ135
なにもかも、失っていくイシュトヴァーン。
なんか、ものすごく栗本 薫っぽいと思ってしまう。
もちろん、紡がれている物語は別物なんだけれども、それでも、この世界が好きです。
なんか、賛否両論あるみたいですねぇ。
でも、物語は作者のもの。これは、これでいいのではないかと思います。
というか、わたしは、ずっとヴァレのファンで、ナリスは嫌いでしたが、これ読んで、ちょっとナリスの嫌い度が下がった感じがします。
うーん、これがなければ、後半の2人の関係っていうのは、やっぱり説明できないだろうとお思います。
まあ、後は、栗本 薫が、本当にノリノリで書いているのがわかって、良いなぁと思います。
本当に、自由に書いている。メチャクチャなところもあるのですが、そこも含めて、なんか魂の叫びという感じがするじゃないですか。
これは、多分、グイン・サーガが前に進んでいくためには必要な物語だったのだと思います。
凶星
マルガ・サーガ
(天狼プロダンション)
栗本 薫