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人を育てる唄 遠野のわらべ唄の語り伝え

えーと、最近、お手玉にこっていて、そのながれで、どんな唄があるのかなぁという興味でよみました。
それから、「いわき ぱふ」でぱふ通信というのが出ていて、そこに、とっても素敵な遠野の子育ての話が載っていて、それに興味をひかれたということもあります。

読んでみて、ビックリしました。
先人の知恵みたいなのはあるかなぁぐらいに思っていたのですが、「わらべ唄」というのは、もの凄く体系だった子育てのシステムなんですよ。
だから、何歳ぐらいでは、こんな唄をうたって、こんな遊びをするということが決まっていたそうです。

なかには、家のご主人が、妾をかこってなんて、色っぽい唄もあるのですが、それにもちゃんと意味があって、子どもにうたいかけながら、実は遠回しにご主人に釘を刺したりしていたのだそうです。
面と向かって言うとけんか腰になってしまうことでも、そうやって、子どもにうたう唄に託して伝えたものもあると言うんですね。

今だと、「そんな唄!」ということで、きっと禁止されたりすると思うんです。でも、そういった伝える装置がなくなったことで、すごい今の社会って困っていることも多いんじゃないかと思います。

もうちょっと、この方の関わった本があるようですので、追いかけてみようと思います。