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天使と悪魔

「天使と悪魔」見てきました。

映画は、イマイチでした。まあそら、原作が全3巻ですから、説明不足にはなってしまいますよねぇ。

わたしは、「ダ・ヴィンチ・コード」の映画→「天使と悪魔」の小説→「ダ・ヴィンチ・コード」の小説→今回の「天使と悪魔」の小説という順番で接しているのですが、やっぱりというかなんというか、原作のある映画って、原作→小説の順番で見ると多少物足りなさが残ります。
まあそれは、最初に接したものの印象が強くて、おもしろく感じるというだけのことかもしれませんが。

原作の小説の方は、「天使と悪魔」は、「ダ・ヴィンチ・コード」よりもおもしろいといわれているそうですが1が、実は、わたしは、「ダ・ヴィンチ・コード」の方がよくできたお話だと思います。
「天使と悪魔」の小説の方は、まあ、あっちへこっちへ引きずりまわされる印象が強かったです。まあ、その引きずられるかんじが強烈で、それが、あの小説のおもしろさにもなっていたのだとは思いますが。

でも、アクションだけでは、全3巻も必要ないし、それほどおもしろいものでもありません。ダン・ブラウン小説の圧倒的なおもしろさは、ウンチクの豊富さにあるのだと思うのです。
もちろん、どうやら、嘘ウンチクもだいぶんあるみたいですが、それも含めて、なんとなく本物っぽいウンチクのおもしろさがあるのです。

で、今回の映画なのですが、このウンチクが、圧倒的に少ないのです。
アクションは、けっこう原作通りにあるのですが、ウンチクは、映像になりにくいというのが大きな理由かなぁ。
だから、謎解きとかも、けっこうあっさりめでした。

うまく作ってあるとは思うんですよ。でも、あれでは、カメルンゴの悲劇とかっこよさ、純粋さが、今ひとつ表現できていないと思うし、セルンのパートとも省略されていて、「科学か?信仰か?」というテーマも、一瞬の映像だけになってしまいます。

あと、イルミナティのアンビグラムですが、肝心の4つ合体したのがなかった……というのは、ねぇさんの不満でした。

まあ、映像になって、よかったなぁというシーンも、もちろんあります。あの枢機卿たちのヴァチカンでの普通のおっさん加減とか……。

これって、テレビシリーズとかで、毎回、1つヴァチカンの名所を巡る作りにして、12回もののドラマにすれば、おもしろいと思うのですが。

  1. 実際に、ねぇさんも、ウチの兄貴もそう言っていました。 []

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光車よ、まわれ!

なんとも、不思議なジュブナイルです。
いろんな謎はあるのですが、その説明が、なんにもないままに物語が進んでいきます。

登場人物も、いっぱいでてくるのですが、はっきりいって主人公サイドは、一郎、ルミ、龍子だけで充分じゃないかと……。

年齢も、6年生というのは微妙です。もしかすると、5年生ぐらいなら、ギャング・エイジのしっぽにひっかかるかということで、こんな風な冒険が成り立つかもしれないと思わせるモノはあるのですが。

でも、そんな変なお話にもかかわらず、不思議と先を読ませるモノはあって、読んでいる間は退屈はしなかったです。

オチは、これだけ引っ張って、余韻を薄めた安房 直子みたいなオチ で、読んだあとに、ちょっと不満というか、不安というか、物足りなさが残ります。

うーん、小学校時代に読んでいたら、おもしろかったのかなぁ。

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スプリンガルド 黒博物館

いやぁ、かっこいいです。

主人公が、ナルミにしか見えないのですが……。でも、まぁいいんですよ。
でっかいスーツケースのなかの人形。アルルカンみたい……。でも、まぁいいんですよ。

だって、かっこいいんだもん。

少年誌を超えたところで、活躍していくべき人だと思います。ハートは、熱く、少年誌なんだけれど。

そして、やっぱりお約束として言っておかなければなりますまい。

「学芸員さん、いいねぇ」

もちろん、彼女が活躍するお話も、藤田さんのなかで、そろそろできあがっているはずです。