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リザレクション モンスターメーカークロニクル

わたしは、モンスターメーカーの世界としては、鈴木銀一郎の小説と九月姫のコミックぐらいしかしらないんですねぇ。
あと、昔アスキーからでていた「コミカル・モンスターメーカー」とスーパーファミコンの「モンスターメーカー3」あたり。
TRPGとしての「モンスターメーカー」。

「コミカル・モンスターメーカー」は、同人誌っぽい感じのファンブックみたいなマンガでしたが、あとのモンスターメーカーは、鈴木銀一郎がどれも深く関わっている「銀爺のモンスターメーカー」という感じですね。

で、本作は、伏見健二のモンスターメーカーです。
もちろん、世界観的には、銀爺の世界ですし、あの有名キャラなんかも、いろいろと出てくるわけですが。
でも、いい意味で、銀爺とはちょっと違った世界の広がりをみせてくれています。

これを読むと、これから先、オークの戦士がどうなったのかとか、記憶を取り戻したルーはどうなのるのかとか、いろいろ気になります。
それ以上に、第4次モンスターメーカー戦争って、どんなんなのよというのが気になります。神々さえ滅ぼしてしまった戦争……。

このあたりは、もちろん「リザレクション」の設定としてはあるのだと思いますが、小説として読んでみたいなぁと思います。

モンスターメーカーの世界って、転生を繰り返す世界なので、同人誌的に(という言葉が適当かどうかはわかりませんが)いろいろな人が、同じキャラクターを使って物語を語りやすい世界なんですよねぇ。
なのに、そうやって語られた物語が、「コミカル・モンスターメーカー」と「リザレクション」だけなのは(わたしが知らないだけかもしれませんが)、惜しい気がします。

いろんな人がこの世界を語って、広がっていくと楽しいのになぁ。

といいつつ、カードゲームの展開の方も、一段落。これ以上の展開は、ないのかなぁ…。

最後の人の話を聞かない神様と人の話を聞かないルーのやりとりは、笑ってしまいました。

キミら、似たもの姉妹(笑)

リザレクション―モンスターメーカークロニクル

伏見 健二 / メディアワークス


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最後の竜戦士 モンスターメーカークロニクル

モンスターメーカーの原点ともいえる銀爺のモンスターメーカーです。
もう、モンスターメーカーは、大好きな世界です。
TCGは、主義として遊ばないのですが、TCGの「リザレクション」が出る前から、ファンクラブに入っていました。会員番号は、かなり若いですよ~というのが、自慢です(笑)
↑ その後、活動を全然しなくなってしまったのですが(と書くと、以前は活動をしていたみたいにみえますが……)。

ということで、コミック版、小説版ともに、モンスターメーカーは、大好きです。
最初に遊んだテーブルトークのRPGは、「モンスターメーカーRPG」でした。
ちなみに、スーファミ版「モンスターメーカー3」は、難しくてクリアできませんでした。

今回の「最後の竜戦士」は、そのモンスターメーカーのなかでも、有名なキャラクターが出てこない珍しいつくりになっています。
うーん、有名なのは、前作の主人公アイラと黒耀球ぐらいではないかと思います。まぁ、アイラも、どっちかというと有名ではないか??

九月姫のマンガ版のモンスターメーカーや、ゲーム版のモンスターメーカーは、比較的、女の子が主人公の物語が多いような気がします。
でも、鈴爺の書くモンスターメーカーは、マジックマスターのシリーズも含めて、どっちかというと男の子が、主人公ぽい話が多かった気がします。1

で、この人のかく男の人なのですが、性格が、けっこう堅いのです。なんでだろう。タムローンとかは、もっと、博徒なんだから奔放でいいと思うのですが、堅いのです。
なんか、タムローンも、リンクも、同じ感じに堅い(笑)
これは、きっと銀爺の性格がそうなんだろうなぁと思います。

で、この「最後の竜戦士」の主人公も、やっぱり、堅かったです(笑)

わたし、普通なら、こんな堅い男ばっかり出てくる小説、読めないです(おーい!ファンクラブ会員!)
なんていうか、色っぽくない。

でもでも、この人のかく女の子は、めっちゃくちゃよいのです。
シャルメンは、もう好きなキャラクターナンバー1です。それから、マジックマスターに出て来たディオシェリルとかも、いいんです。
なんか、ものすごく、いろんなものを抱えながら、生き生きと生きているんです。
すごく、色っぽいんです。

いや、もちろん、男が色っぽくないのは当たり前かもしれないのですが……いや、そういう意味じゃなくて、魅力というか、オーラというか……。
ずっと、印象に残るか残らないかと言い換えてもいいと思います。

でも、「最後の竜戦士」では、あんまり女の子が活躍しませんでした。
ということで、はっきりいうと、ちょっと物足りなさを感じました。

それは、この物語がもつポテンシャルが低いというわけではなくて、多分、物語の長さが足りないのだと思います。
ファンタジーは、「人間」を語る以外に、「世界」とか「世界観」も出していかなければなりません。
どうしても、出版社も変わっての新しい展開ということで、その「世界観」の方に力がいってしまっています。だから、「人間」の物語は、最低限のストーリーだけになってしまった気がします。

これが、今までのお話のように、上下2巻ぐらいの物語ならば、いろいろな絡みもでてきたのだろうなぁと思います。
だから、惜しい作品だと思いました。

ただ、モンスターメーカーのまわりが元気になって、物語が語られていくのは、とってもうれしいことです。
これと、「リザレクション」の後は、あんまり展開がどうなっているのかわかりませんが、これからも、続いていって欲しいです。

特に、九月姫のマンガは、復活して欲しいです。

  1. いや、「ドラゴンライダー」の主人公はアイラだろうという話もありますが……でも、あれって、タムローンとか、シャルメンの印象が強いんですよねぇ。 []