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エルリック・サーガ ルビーの玉座/魔剣ストームブリンガー

コミック版のエルリック。
サイモリルの印象が、原作とはちょっと違う感じかな。

メルニボネの退廃的な雰囲気をものすごく大切にしたビジュアルです。
アリオッチ(ここでは、アリオックになっていますね。新訳ではアリオッホになっていて、これは語感ちょっといただけない。)が、子どもの姿になっていたりして、より今風の「混沌」という雰囲気になっています。

今に繋がるいろいろなイメージの原型である「エルリック」が、今風にリファインされている感じが楽しいです。

あと、ムアコックが天野さんのイラストにも言及していて胸熱。
あの頃の天野さんのイラスト、神がかっていたのが多いですからねぇ。

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井辻 朱美
KADOKAWA
発売日 : 2020-08-28

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杖の秘密 ルーンの杖秘録4

本というのは、もちろん初めて読んだその時の印象が、1番鮮烈なのですが、それだけではなくて、時々、読み返してみるのもいいことなんだと改めて思ったシリーズでした。

まあ、そうしていると、圧倒的に時間が足りないんですけどね。

昔読んだときは、この「ルーンの杖秘禄」のシリーズが、永遠の戦士の中で1番子どもっぽいっと感じていたのです。でも、その子どもっぽいと感じていたところが、実は、大人の部分だったりと、今回の再読は、なかなか価値があった。

オーランド・ファンクの最後の言葉も結構、深いな。
今までの物語を、もう1こ大きなフレームにいれてみようとしています。

まあ、こんなことをしてると、永遠に入れ子状になってしまうんですけどね。

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夜明けの剣 ルーンの杖秘録3

この小説のなにがすごいって、ダグウェルとホークムーンを比べたら、どう考えても、ホークムーンの方が短絡的で、迂闊で、しかも、憂鬱な存在だというところだと思います。
ある意味、大人の読み物なんだなぁ~。

そして、だからこそ魅力的なのだと感じます。

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赤い護符 ルーンの杖秘録2

1巻の感想でも書いたけど、昔読んだ時よりも、遥かに面白く読めています。

この調子だと、難解だと思っていた後期の「エルリック・サーガ」も、面白く読めるかも。

ファンタジーの世界なのだけど、これは、かなり人間サイドによった世界でもあって、その部分に楽しさを感じられるようになってきたみたいです。

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深町 眞理子
東京創元社
発売日:2006-08-24
 

 

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額の宝石 ルーンの杖秘録1

再読です。

ムアコックのヒロイック・ファンタジー・シリーズは、永遠のチャンピオンという大きい物語のなかに位置づけられています。
その中核をなすのが、エルリック、エレコーゼ、コルム、ホークムーンの4人です。
まあ、この前読んだフォン・ベックも、永遠のチャンピオンの1人みたいですが、あれは、多分、ヒロイック・ファンタジーじゃない……のかな?

で、わたしがこの4つのヒロイック・ファンタジーの中で、一番最後に読んだのがこのホークムーンのシリーズです。

実は、昔は、このシリーズ、あんまり好きではなかったのです。

ホークムーンの話は、「ルーンの杖秘録」と「ブラス城年代記」と前期と後期にわかれていて、後期のお話は、すべての永遠のチャンピオンの大団円になる派手な展開で好きだったのですが、こっちは、ねぇ。

多分、理由は、ファンタジー色が少ないこと、現実っぽいのにマンガ的(敵が、動物の仮面かぶってたり)なとこ、主人公のキャラに、パッとした特徴がないことなんかがあげられると思います。
要するに、地味なんです。

それまでに読んだのムアコックのヒーローは、ものすごく身体的にも特徴があってとんがってた。

まあ、今思えば、エレコーゼも、大した特徴がない気がしますが、あれは、お話自体がブッ飛んでいました。

で、今読み返してみると、この話、結構、深い。
派手な展開が無い分、キャラクターの内面を掘り下げて書こうとしているのが、よくわかって、ちょっと見直しました。

ムアコックは、段々と哲学的な方にいって、わけがわかんなくなっていくのですが、このシリーズは、もしかすると、エンターテイメントからちょっとそっちの方に移ったときのものなのかもしれません。
で、そのエンターテイメントと内面的なバランスが、けっこう、いい感じです。

昔ダメだったものでも、読み返すといろいろ発見があっておもしろいです。

マイケル・ムアコック,Michael Moorecock,
深町 眞理子
東京創元社
発売日:2006-06-27