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蟻の国

蟻の国
3つ目のゲーム。
またまた、サイコロ、コロコロです。

1 アグリコラ
2~4 蟻の国
5~6 サンクトペテルブルグ
7 プエルトリコ14
8~10 ツォルキン
11 宝石の煌き
12 チグリス・ユーフラテス

「ブルゴーニュ」は遊ばれたので、その本命枠には、「蟻の国」が入っています。

コロコロ。
「蟻の国」。本命枠です。
プレイは、2回目。以前遊んだのは約1年前の去年の12月です。その後、和邇乃児さんが、けっこうゲームハウスに持ち込んでいるにもかかわらず、あまり遊ばれていなかったのは、けっこう重いゲームだったという印象があるのと、「蟻」という題材故に割と避けられていたのかも。
なんか、遊ぼうと取り出すまでして、和邇乃児さんがDIYで作った追加タイルまで見たのに、

「でも、これするほど時間ないよなぁ」

と、遊ばれなかったこともあった、ちょっと不憫なゲームです。

でも、面白かった記憶はあります。
そして、最近の湖畔は重ゲーのブームです。
よし、受けて立とうじゃないですか!!

「『蟻ゲーにハズレなし』って言うらしいからね」

と、最近、ポットキャストで覚えた言葉を伝えると、

「蟻ゲーなんて、他になんか知ってるか??」

と聞かれました。
このゲーム以外、まったく思う浮かばなかったです。

まあ、これしかなければ、これがハズレじゃなかったら、ハズレなしで問題なし。

ということで、「蟻の国」です。
今回は、和邇乃児さん手作りの追加タイルも使ってのプレイです。

蟻になって、フェロモンをまき散らすゲームです(笑)しかも、フェロモンまいたら死ぬ……いさぎよいな、蟻(笑)
これも、ルールいっぱいの重いゲームです。割とはじめからやれることは多いです。そして、上手にやれば、どんどんやれることが増えていく。そらに、多分、いきなり何にも考えずに進めれば、ハマって身動きがとれなくなっちゃうタイプのゲームです。でも、それぞれの動きの結びつき自体は、「ブリュッセル1893」や、「ブルゴーニュ」みたいに、複雑に絡みあっているという感じではなくて、その部分は見えやすいと思います。
それに、ゲームをするごとに、プレーヤーの行動の指針となるような仕組みもしっかりとあって、ある程度、今回はこうやったらいいのかなぁということを示してくれるようになっています。

なによりも、蟻のコマのリアルさが、このゲームの良さというか……嫌いな人が嫌うポイントのような気がちょっとします。

これも、個人ボードと共通のメインボードを使って遊びます。
「ブルゴーニュ」は、メインボードの方がリソース置き場みたいな感じで、個人ボードの方にタイル配置をしていくというゲームでした。1)
「蟻の国」は、個人ボードの方はリソース管理と行動の計画、メインボードの方が陣取りという感じになっています。
こうやって考えると、個人ボードを使うゲームでも、個人ボードに箱庭を作っていくゲームと、個人ボードでリソース管理をするゲームと2種類あるみたいですね。
「テラミスティカ」や、「ハンザテウトニカ」は、個人ボードはリソース置き場なゲームです。主戦場は、メインボードでのぶつかり合いになります。もちろん、個人ボードでリソースが取られていくということで、自分のステータスを表したりするという重要な役割はあるのですが、あくまで主戦場は、メインボードになります。

「プエルトリコ」は、共通のメインボードの方がリソース置き場で、基本的には自分の個人ボードに箱庭を作ってい感じのゲームです。もちろん、メインボードにも、船の要素など2で共通の要素があります。でも、自分のボードを充実させていくのが重要です。
「ブルゴーニュ」も、この箱庭を作っていく感じが強いです。

「アグリコラ」は、箱庭を作っていくのですが、メインボードでは、ワーカープレイスメインとという強烈なイス取りゲームをしているので、どっちが中心というのは、難しいかもしれません。

「蟻の国」は、個人ボードで内政みたいなことをしながら、メインボードで陣取りをしていきます。個人ボードの方は、行動プロットみたいな感じですが、ワーカーを増やせばやれることが増えていくという面では、ちょっとワーカープレイスメインにも似ています。まぁ、イス取りゲーム的な動きは個人ボードの方ではないので(まあ、個人ボードなんだから当たり前といえば当たり前)、ワーカープレイスメントでは、ないのかなぁ。これも、メインボード、個人ボードどっちが中心ということではなくて、どっちも同じぐらい気をつけていかないといけない感じです。

うーん。書きながら考えていて、考えると細かいところに、自分でもいろいろ矛盾が見えてくるのですが。
「テラミスティカ」や、「ハンザテウトニカ」で、個人ボードが重要じゃないわけではないというか、そんなことはなくて超重要です。
まあ、そう言うと、「プエルトリコ」には、メインボード、個人ボードという軸の他に、もう1こ大きな「役割選択」というシステムがついています。これは、タイルで役割を取るのですが、実はメインボードに役割がかいてあって、そこにワーカープレイスメント的にコマを置くとかでもいいわけで、そのあたりが、「プ」が、ワーカープレイスメインの先祖だと言われるところなのだと思います。
そして、「プ」も、箱庭を作るゲームというと、ちょっと言い尽くせないところがありすぎます。

ただ意識の流れとしては、「プエルトリコ」や、「ブルゴーニュ」や、「アグリコラ」は、箱庭を充実させるために、メインボードのアクションをしているという感じがします。
また、「ティラミスティカ」や、「ハンザテウトニカ」は、メインボードでの動きをサポートするために個人ボードの能力を解放するみたい流れがあるような気がします……。いや、けっこうあの能力(個人ボード)を解放するために、あの場所を取ろう(メインボード)みたいなことも、けっこうしているような……。
じゃあ、もう見た目(笑)

まあ、なにが最初に書きたかったかというと、個人ボードとメインボードを使うゲームでも、個人ボードでの動きが重要になるものと、メインボードでの動きが重要になるなぁというものがあるということ。
そして、「蟻の国」は、そのどっちもの動きが両方とも、重要になるなぁということです。
でも、考えてみたら、「どのゲームでも、どっちも大事じゃないの?」という、はじめの仮定がまちがっていたんじゃないかという、どうしようもない結論にいきついてしまいそうです。
長々かけて、どうしてこうなった?

もう、プレイレポートでも何でもなくなってきたので、普通なら、全部消して書き直すところですが、消すと忘れで、また1から同じ事を考えて同じ結論に達したりするので、残して置きます(爆)

実は、わたしが最初に「作戦」を考えるて、それにそって行動していくのが好きというのは、何回か出てきた話です。
で、このゲームの「行動」を計画するというのは、凄い魅力的です。
スタートから、計画をたてて超楽しい。前回は、ルールの多さが若干負担だったような記憶があるのですが、まあ、2回目なので、ちょっと動きもわかっています。
季節ダイスでおきるイベントに合わせて、

「おぉ、完璧!!」

と思うような計画をしているときが、ワクワクします。
でも、実際に手番がスタートすると、

「よーし、兵隊蟻で、テントウムシをやっつけた。思い通り」

とか思っていると、テントウムシをやっつけたので食料をゲットして、

「あっ、しもた。食料が多すぎてストックできない……」

となってしまったりします。
もう、「完璧な」計画ですから、計画では資源はストックできるだけビッシリもらえる予定なのです。でも、ここに計算していなかった虫を倒した時の食料が増えると……。事前に行動をすべて計画していただけに、その食料を使う場所がないのです。
はい、ただの計画時の見落としです(笑)

「あぁ、ここで資源が出るのなら、こっちの行動を計画しておけばよかった~」

無駄足を踏んだ感が、半端ないです。
まあ、毎回、毎回、そんなことをしているわけではないのですが、やるときはやるよ~大きいのを。

わたし、和邇乃児さんは、順調に育児蟻ゴマを増やして、和邇乃児さんは目的タイルの達成などで得点を稼ぎます。途中で、大量に出た資源を捨てたりともったいないこともされていたような。わたしは、外に戦闘にいったりで得点を稼ぎますが、巣の深度がなかなか進みません。でこねぇさんは、逆に深度はけっこう進んでいますが、育児蟻ゴマを増やすのが遅れて苦しそうです。

このゲーム蟻の3年間をプレイするのですが、最後の1年。
1年は、春、夏、秋、冬の4つに分かれていて、冬にするのは、餌の消費だけです。実質、秋の行動をすればゲームセットです。
イベントを見ると、「夏」に「勝利点+1」で、「秋」に「幼虫+2」になっています。
「勝利点+1」は、その季節に入る勝利点が全て+1点になるというものです。点数を集中して取りたい場面です。「幼虫+2」は、幼虫を誕生させると追加で2ひき誕生させられるというものです。
わたしの流れとしては、「夏」の間に「幼虫」を増やして、「秋」にそれを使って目的タイルを達成して得点したい。イベントカードの流れは、まったく逆。
さいわい、幼虫を消費することで、自分だけイベントをずらすことが出来ます。そして、この「幼虫+2」と「勝利点+1」は、幼虫を1ぴき消費するだけでずらすことが出来ます。

「いいこと考えたーー」

ということで、イベントをずらして、夏に「幼虫+2」をして、冬に「勝利点+1」にする。そうすると、イベントをずらすことに利用した分の幼虫を補いながら体制を整えで、冬に一気に複数の得点を取るというのが良さそうです。

動きが多いので、計画は慎重に。思わずノードにやることを書いて、「夏」から「秋」までの動きがへ大丈夫かどうか確かめます。

「夏」は、幼虫のところに育児蟻ゴマ3つ置いて、働き蟻のところに2つ置いて、仕事場に1つ置く。ここは、冬の大攻勢へ向けて準備するのです。
そして、「秋」は増やした働き蟻で、人の陣地をどんどん攻撃していくことと、目的タイルの達成です。

うん、手数も大丈夫そう。

秋、スタート。

「幼虫増えます」

「働き蟻増えます………あれ、蟻のコマがいない」

そうです。自分が持てる蟻のコマの数は、8ぴきで、これ以上はないのでした。そして、わたしは、もう3年目春までにすでの蟻のコマを誕生させていたのでした。

「あー、えー!!」

それのみならず、さっきの計算では、この「夏」の間に蟻ゴマが増えていることが前提だったので、「秋」の大侵攻でコマが足りなくなることが判明しました。

最近多いフリーズ。

「いやいや、まだ手はあると思うよ」

和邇乃児さんは、おそらく、仕事場においてある育児蟻コマを使って、今回、次回と目的タイルを狙えばいいのではないかとそれとなく示唆してくれています。そのコマは、巣の出口を作って、次のターンにそこから攻撃に行く予定のだったのです。
わたし、わざわざ今回、「勝利点+1」のイベントをずらしてしまっています。まあ、たかだか+1点。今、予定通りに巣の出口を作っても、次回戦闘にいける数は、計算より減ってしまっています。3回戦闘するつもりが、2回しかできなくなっています。
自分の得点的だけを考えれば、目的タイルの方が得点が伸びます。でも、その目的タイルは、和邇乃児さんがもう達成しているのです。それをすると和邇乃児さんに得点が入ってしまいます。しかも、「+1点」で。
感じとしては、トップの和邇乃児さんに、これ以上得点をいれさせてはいけない。

ということで、結局、長考の後、仕事は巣の出口設置に。
最近、ときどき、でこねぇさんの長考をとやかくいえなくなってきています。
人に優しく。

「秋」。
まあ、計画したほどあばれることはできませんでしたが、それでも、ボーナスの「+1点」で3~4点ぐらいは稼いで成功。

1位、和邇乃児さん61点。2位、りん52点。3位、でこねぇさん41点。

うーん。おもしろいんだけども、やっぱり考えることが多くてちょっと飽和してしまう感じがありますねぇ。
行動を前もってプロットするゲームは、自然と考慮しなければならないことが多くなるので、しかたないのかもしれません。
あんまり選択肢を狭めてしまうと毎回同じようなプレイになってしまうし、多要素だとゴチャゴチャになってしまいます。
まあでも、そのあたりは、要素が多すぎるかどうかというのは、わたしの経験とか、能力にもよるような気がします。
わたしにとっては、どっちかというと、このゲームでしてしまうミスは、人とのからみで出てくるのではなくて、自分の読み切れなさから出ている感じです。
まあ、もちろん、陣取りの部分で、

「こっちくんな!!」

とかはあるのですが。
ん?
このブログを書きながら、いろいろ調べていたら、タイルにエラッタがあるらしいです。
和邇乃児さんのは、大丈夫かな??
これは、再戦のフラグ??
今なら、まだ出来る(まだ、ルールは覚えている)。

  1. そういう意味では、個人ボードの方が実はメインといっていいのかも []
  2. まぁ、本当はメインボードにないのですが、共通の場という意味で []

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ブルゴーニュ

ブルゴーニュ
さて、本格的に湖畔のゲーム会スタートです。

遊びたいゲームが多いということで、12面ダイスを振って決めることに。
まあ、より遊びたいゲームは、大枠で。でも、もう1度遊びたいなかなか遊べない名作もいれて。

出目にあわせたゲーム選択表は、次の様になりました。

1 アグリコラ
2~4 ブルゴーニュ
5~6 サンクトペテルブルグ
7 プエルトリコ14
8~10 ツォルキン
11 ティカル
12 チグリス・ユーフラテス

「ブルゴーニュ」、「ツォルキン」あたりが本命。
「プ」、「ティカル」や、「チグユー」は大穴ですな。

これ、多分、前回の「プ」をやったときに作ったのかな。
そして、「プ」は1/12の確率で、見事選ばれたのでした。

本来なら、もう遊ばれた「プ」の枠には、他のゲームが入っているはずなのですが、「プエルトリコ14」を購入したので、こっちもやりたいということで入れてあります。

そういう意味では、きっと「サンクトペテルブルグ」も、第2版の日本語版が出たら購入して、プレイするので、リストから抜いておいてもいいのかもしれない。

多分、このときは、まだ日本語版が出るという情報がなくて、それでも、もう1回やって面白かったら1、第2版も購入しようとか思っていたのかも。

コロコロ。
2つ目のゲームは、「ブルゴーニュ」です。
1/4の確率という妥当な線ですな。
プレイ2回目ということで、今回は全員別の個人ボードでのプレイです。

最近、割と真面目にルールを説明しているこのブログですが(まぁ、写真もなんにもないので訳わかんないと思いますが)、このゲーム、前回やったとき、ルール説明をとばしています。

なんか、このゲーム、プレイしているとやれる選択肢という面では、しっかりと絞られていて、ルールが難しいという印象はうけないのですが、説明しようとすると、まったく説明できるような気がしないんですねぇ。
そのあたりのルールの多さと絡み合い方は、「ブリュッセル1893」と似ています。

なんせ、サイコロを2つ振って、その目で出来るアクションをするというのが基本です。サイコロが2こあるから、2アクションできる。この2アクションを使って、自分の個人ボードを発展させていきます。
この個人ボードを発展させていく過程や、出来上がった個人ボードの結果によって、勝利点が入っていきます。

まずは、メインボードに、プレーヤー人数にあわせたの地形タイルを配置します。
フェーズの最初に、5枚の「商品」チップをオープンします。

スタートプレーヤーがサイコロを振って、オープンになった「商品」チップを出目に対応する商品スペースに置きます。

これを各ラウンドのはじめにします。オープンになっている「商品」チップは5枚。1フェーズ5ラウンドです。
この5ラウンドを5フェーズ行えば終了。つまり、自分の手番は、25回とかっちりと決まっているのです。

まあ、ここまでは、まだゲームの始まっていない準備みたいなものです。
ここから、それぞれの手番がスタートします。

さっきも書いたように、自分の手番には、サイコロを2こ振ります。
この2このサイコロをを使ってできるアクションは、4つあります。

1つ目のサイコロのアクションは、メインボードから六角タイルを取ってきてキープするです。メインボードには、プレイ人数に応じて六角タイルが配置されています。それらのうちから、サイコロの出目と同じ数字の場所に置かれた六角タイルを1枚取ってくることが出来ます。
ただし、キープできる枚数は、3枚までです。キープできる以上の六角タイルを獲得した場合は、その分、捨てなければなりません。

2つ目のサイコロのアクションは、六角タイルの配置です。キープしている六角タイルをサイコロの出目と同じ数字の自分の個人ボード上の場所に配置します。配置には、ルール制限があって、現在の配置されている六角タイルと必ずつながっていなけばなりません。そして、置こうとしている六角タイルと同じ色のマスの上にしか置けません。
六角タイルは、正六角形の形をしています。最初の緑色の「城」だけは、ただで配置できます。だいたい、この「城」は、個人ボードの自分の土地の真ん中にあって、そのまわりを1~6までの数字が囲んでいます。
前回は、この個人ボードの地形の配置がすべて同じデザインのボードで遊んだのですが、今回は、全員、特色のあるボードで遊びました。

……なんか、わたしのボードの「城」だけ、端っこにあって、どこから初めても、まわりの地形が4つしかないんですけど……。これ、前半、ものすごく損なのでは??

さて、この地形タイルが無事に自分の個人ボードに配置されると、地形タイルに合わせて、いろいろな効果が発動します

青色の「船」タイルは、メインボードに配置されている好きな場所の商品を全て獲得することが出来ます。配置はサイコロ目でしたが、獲得する場所は好きに決めて構いません。いっぱい商品が貯まっている場所を選ぶと大量ゲットできることもあります。また、「船」には、手番を早くする効果があります。レアな六角タイルもありますので、それを確実に欲しい場合は、手番はけっこう大事です。

黄緑は、「動物」タイルです。「動物」タイルには「ブタ」や「ニワトリ」など、1種類複数ひきの動物が描かれていて、配置すると、その描かれた動物の数だけ勝利点が貰えます。
個人ボードの地形は、同じ地形が固まっているところを1つのエリアとして考えます。
そして、その同じエリア内に同じ種類の「動物」タイルを配置すると、そのエリアにいる同じ種類の動物の数分の勝利点を得ることが出来ます。つまり、「3びきのブタ」がいるエリアに「4ひきのニワトリ」を配置すれば、その時の得点は4点にしかなりれませんが、「3びきのブタ」がいるエリアに「4ひきのブタ」を配置すれば、その時の得点は7点になります。だから、できる限り、同じエリアに同じ動物を配置したいです。重なると大量得点になります。

緑の「城」のタイルは、追加でアクションが1回できます。しかも、その時は、サイコロ目を自分で好きに選ぶことが出来ます。多分、この自由に出目を選べるアクションで、何を選ぶかというのは、けっこう重要だと思います。
……そして、わたしの個人ボードの緑の地形は、端と端に分かれています。「城」がスタート地点になるのに……これ、向こうの端の「城」、使えるのか???

茶色の「建物」のタイルは8種類。同じエリアに同じ建物を建てることは出来ないという制限があります。
「倉庫」は、好きな1種類の商品を売却することができます。実は、「商品」チップには、これまたサイコロがかいてありまして、それが、「商品」の種類になります。基本的に、商品を売却するときには、かかれたものと同じ出目のサイコロが必要になります。でも、この倉庫を建てたときだけは、好きな商品を1つ売却することが出来ます。
「大工作業場」、「教会」、「市場」は、それぞれ、茶色、白か黄色か緑、青か黄緑の六角タイルをサイコロの出目に関係なくメインボードから取ってキープすることが出来ます。
「下宿」は、労働者チップを4枚手に入れることが出来ます。
「銀行」は、2銀獲得できます。
「市庁舎」は、キープしている六角タイルを1枚、サイコロ目に関係なく個人ボードに配置できます。

黄色の「知識」タイルは、26枚すべて別々の効果があります。半分ぐらいが配置すればその後パーマネントに能力を発揮するタイルで、あとの半分ぐらいが終了時の得点に係わってくるタイルになっています。

灰色の「鉱山」タイルのみは、配置時の効果はありません。でも、フェーズ終了時に「鉱山」タイルを持っていると、「鉱山」タイル1つにつき1銀の収入があります。

個人ボードには、青色の地形6こ、黄緑の地形6こ、緑色の地形4こ、茶色の地形12こ、灰色の地形3こ、黄色の地形6こあります。
多分、この地形の数自体はみんな一緒。でも、その並びが全然ちがっていて、それぞれその並びにあった作戦を立てないといけません。

3つ目のサイコロのアクションは、自分の「商品」チップの売却です。自分が所有している「商品」チップのうち、サイコロのの出目と同じ数字の「商品」チップをすべて売ります。売った枚数×プレイ人数分の勝利点を得ることが出来ます。ただし、売り値は、何枚売っても1銀です。

4つ目のサイコロのアクションは、労働者チップを2枚得るです。サイコロの出目はなんであってもかまいません。このアクションをすると、サイコロを1つ使用したことになります。労働者チップは、1枚使用するごとに、出目を±1できるチップです。これを持つことによって、サイコロの出目をある程度操って選択の幅を増やすことが出来ます。

あと、サイコロのアクション以外にも、1手番に1回、お金を払って黒色の六角タイルを購入することができます。2銀払うと1枚タイルを購入できます。
この購入できる六角タイルは、サイコロで手に入るタイルとは別の場所に置かれています。サイコロで手に入るタイルは、サイコロ目によって取れる種類がだいたい決まっています。そして、各サイコロ目ごとにプレーヤー人数分の地形タイルが置かれます。こっちの購入できるタイルは、いろいろな種類の地形タイルがプレイヤー人数分の2倍の数置かれます。
サイコロを使っ地形タイルて取るときは、その目を出さなければ(または、労働者チップを使って無理矢理サイコロをその目に変化させなければ)、欲しい地形を取ることが出来ませんが、ここから購入する場合は、欲しいベストな物を選ぶことが出来ます。

全員が1回ずつ手番をすると、1ラウンド終了します。また、サイコロを振って「商品」チップを配置して、2ラウンドを始めます。

それが5ラウンド終われば、新しいフェーズに入ります。新しい六角タイルをメインボードに配置して、また、5枚の「商品」チップをオープンして、次のフェイズをスタートします。

さて、やることはこれぐらいなのですが、得点の方法は、さらにいっぱいあります。
多分、ゲームを知らずに読んでいる人には、まったく意味わからないと思います。これも、「ブリュッセル1893」と同じく、メチャクチャいろいろなところがからみすぎるほど絡んでいます。
だから、あっちの説明していると、こっちの説明しないといけないし、あれも、あれもになってしまいます。
でも、やれることは、ある程度サイコロで制限されています。しかも、六角チップだってキープしないと配置出来ないという当たり前の流れがあるので、最初に出来ることもギュッと絞られていて、その意味で、ルール多い目だけども、プレイはすごくしやすいです。

見た目はねぇ~、好き嫌いあると思います。あっちにも、こっちにも、ダイスの目がかいてあって、わたしは、始め見たとき、あんまりテンションが上がらなかったです(笑)
でも、前回のプレイ後ぐらいから、怖いぐらいバランスがとれているゲームだということがわかったので、今回、ちょっとルールとかを見直してみようと思いました。
サイコロかぁ~と、見た目で食わず嫌いは、ちょっと損なゲームです。まあ、わたしなんですけどね。

さて、勝利点の取り方です。
今までのプレー説明で出てきたのは、「動物」タイルの配置と、「商品」チップの売却と、「知識」タイルでの終了時の得点です。

他には、個人ボードの1つのエリアに六角タイルを全て配置したときの勝利点があります。この勝利点は、エリアの大きさによって1タイルなら1点、2タイルなら3点、3タイルなら6点……という風に増えていきます。だから、大きなエリアがあるボードほど高得点になります。ただし、これには、フェイズごとに完成したときのボーナスが設定されていて、早い時点で完成するほどボーナスが大きくなっています。1フェーズ目に10点。以下、フェーズが進むごとに2点ずつ減っていきます。

わたしの個人ボードは、「建物」を置く茶色の地形が7つ繋がっているという大エリアがあります。これを完成させれば、28点。これを目指していく感じかなぁ。でもこれは、早いフェーズで完成させるのは難しそうです。
あと、「鉱山」が1エリア1タイルで点在しています。これは、出来る限り1つは、1フェーズに完成したところです。

一方、でこねぇさんの個人ボードは、エリアは細かく分けられています。大きなエリアの全配置での点数は見込めないかわりに、1つ1つエリアの全配置は容易です。

「これは、早く、バンバン、エリアを完成させいく先行逃げ切りタイプですねぇ」

逆に、こっちは早いフェイズで置けないと、後半は点数が伸びなさそうな予感です。

さらにもう1つ、個人ボードの同じ地形に六角タイルを全て配置したときの勝利点があります。これは、早いほど大きな得点が貰えて、2番までしか貰えません。地形の数自体は、全プレーヤー共通なのですが、これも、最初の「城」タイルから接するように六角タイルの配置を考えなければならないので、配置しやすい地形、しにくい地形がそれぞれの個人ボードあるようです。

わたしのボードは……全部、バラバラや。

なんか、けっこう勝てそうな気がしないんですが。

得点の要素は、これぐらだと思います。
あとは、ゲーム終了後に残った「商品」チップとか、銀とか、「労働者」チップなんかが、各1点になるぐらいです。

前回、全員同じ個人ボードでしたときは、わたしは、六角タイルの配置は遅れたのですが、「動物」タイルを重ねることができて、けっこう大きな得点を取った記憶があります。
これは、六角タイルの配置が遅れた分、「商品」チップの売却の機会が増えて、中央から黒色の六角タイルから引くことが出来たようでした。このあたり、ものすごくバランスが取れているゲームです。
前回の個人ボートでは、黄緑色の地形が1エリア5タイルと1エリア1タイルに別れていて、5タイルの方に同じ動物を集中させれば良かったというのがありました。
でも、今回のボードは、黄緑色、1エリア3タイルと1エリア3タイルに分かれていて、これでの大得点も難しそうです。

まあ、茶色の「建物」タイルを中心に配置していって、「知識」タイルでそれにあう終了時得点の六角タイルを取っていく感じかなぁ。

ということで、ゲームスタートです。

サイコロ、コロコロ。
いきなり、ゾロ目。
いきなり、凍りつくわたし。

「これたしか、あんまりゾロ目がうれしくないゲームだった気が…」

基本的なアクションにサイコロ目が重要なゲームなので、ゾロ目だと選択肢が狭まるのです。

「まあ、まだ最初だから、やれることいっぱいありますよ」

最後の方だと、両方の出目が使えないということもあるのですが、まぁ、最初だとそんなことは確かにありません。

「どんな目を出しても、動ける様にしておくのが大事ですよ」

と和邇乃児さんはおっしゃいますが、なかなか、そういう訳にはいきません。というか、どっちかというと1つにまとめて動ける方が、わたしには考えやすいかも。
でも、そうして1つにまとめておくと、まったくその出目が出ないとダメダメになってしまいます。

このゲーム、けっこうお金を得る機会というのは、少ないです。
定期的に収入を得ることが可能になる「鉱山」タイルが、けっこうレアなタイルで、2ターンに1~2枚しか出てきません。
和邇乃児さんが、最初連続でそれをゲットしていきます。
なんでそんなことが出来るんだと思っていたら、「鉱山」タイルが出るときは、1枚の時は必ずスタプレ取ってます。
おぉ。

本当は、1フェイズ中に「鉱山」を取って、1エリア1タイルの「鉱山」を作って11点取りたかったわたしとでこねぇさんですが、まったく、無理でした。

それでも、得点のスタートダッシュは、やっぱり、エリアをどんどん完成させていくでこねぇさんです。

わたしは、大エリアを完成させようと頑張りますが、途中でこのエリアに置くべき「建物」のタイルは、同じ種類のものを2つは置けないことに気づきます。
あれ~。
仕方なく、他のエリアに「建物」を置きますが、どう考えてもこのエリアを完成させなければ、終わってしまいます。
そこで、「知識」タイルで、同じエリアに同じ「建物」タイルを置ける効果のあるものを取ります。出来たら、「知識」タイルは、終了時得点のやつばかり取りたかったのに……。

和邇乃児さんは、六角タイルの個人ボード配置にはちょっと出遅れた感じですが、「知識」タイルで、「船」タイルを配置して商品を取るときに、両隣のマス隣り合う2マスの商品を一緒に取れるのを取って、大量の「商品」を一気に売って追いかけてきます。

「下宿」タイルを配置して、でこねさえんは、「労働者」チップを4枚ゲット。2かなり強引に、サイコロ目を操作してきます。
地形全配置のボーナスのトップは、でこねぇさんと和邇乃児さんにどんどん取られていきます。わたしは、2位ばっかり。
和邇乃児さんは、ボーナスが取れないものと1位を取るものをしっかり絞って狙ってきています。でこねぇさんは、1位に入れなくても2位には入る感じです。

ラスト近く。わたしは、なんの目がでても、「労働者」チップで出目を修正してやりたいことが出来る体制に……。
コロコロ。
また、ゾロ目!!

わたし、今回、スタートからラストまで、びっくりするぐらいゾロ目ばっかり出ていました。
でも、ちゃんと「労働者」があるから、大丈……あれ?「労働者」1枚しかない。2枚あると思っていたのに!!
なんか、個人ボードに描いてあるガイドの「労働者」の絵を見て、2枚あると思い込んでいた様です……。

「ブルゴーニュ」、今回、2回目のフリーズ……。

長考は、でこねぇさんの得意技なのですが、最近、重いゲームしていると、人のことは言えないという……。

なんとかかんとか、ベターな手を考えました。

和邇乃児さんは、「知識」タイルで、取引した商品タイルの種類分だけボーナスが貰えるのをゲット。

「あれ、オレが集めてる『銀行』はどこだ?さっきまで、ここにあったのに!!」

「それ、わたしさっき取ったよ」

せっかく、「銀行」タイルが得点になる「知識」タイルを取ったのに~。
とか、いろいろありまして、最終得点計算に。

1位でこねぇさん219点。逃げ切り。
和邇乃児さん、りん207点。

「同点の場合は、個人ボードの六角タイルの配置数が少ない方が勝ちます」

和邇乃児さんは、今回、「商品」タイルで得点を取りに行っているので、個人ボードの方のタイル配置は少ないのです。

「え~!!」

2位和邇乃児さん。3位りん。

まだまだ、いろいろな作戦が取れそうです。上手く作戦がかみ合うと、大変気持ちよい。

まあ今回、25回ぐらいサイコロを振るわけですが、多分、10回ぐらいゾロ目が出た気がします。
バックギャモンしてるときに出ろよな~。一生のうちのゾロ目運をだいぶ使ってしまった気がします。

繰り返しになりますが、ルールは複雑ですが、プレイの負担は、思った以上に少ないゲームです。
まぁ、六角タイルを配置したときの効果、「建物」タイルを配置したときの効果、「知識」タイルの効果なんかは確認が必要なのですが、それも、全員にオープンな情報なので、全員で確認がとれるところも良いところだと思います。

なによりも、これだけ複雑なルールなのに、言語依存がまったくないところが、凄いと思います。
手番でやれることから、六角タイル配置効果も、特殊効果も、何もかも全部絵で描いてあって、確かに説明受けると、

「絵の通りや!!」

って、なりますよ。

  1. いや、プレイしたことあるし、面白いのはわかっているだろうと思いますが。 []
  2. 「労働者」を取るアクションをしたとき2枚ではなく4枚貰える「知識」タイルだったかも。 []

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ブリュッセル1893

ブリュッセル1893
10月25日(土)、湖畔のゲーム会がありました。
2週連続での湖畔のゲーム会でした。レポートも、2週連続で(もうとっくに11月ですが・笑)

「実は前回の『ブリュッセル1893』には、ルールもれがありました」

ということで、今回も前回同様、「ブリュッセル1893」からスタート。

前回のルールで抜けていたところというのは、収入。前回のゲームでは、収入は「有名人」カードの効果を利用するか、「美術品」を売るか、ブリュッセルボードでアクションするの3つしかないということだったのですが、どうやら、各ラウンドの最後に、「美術品」の種類の数だけ収入というのがぬけていたとのこと。
そうすると、前回、美術品路線で走っていたねぇさんは、コインの面で苦労することはなかったはず。
あともう1つ、「建物」の建築について。建物は資材とコインを指定された組合わせで支払って建築します。その時、白色のオールマイティーの資材があるのですが、これは、資材の代わりだけではなくて、コインの代わりとして使用してもよいとのことでした。
建築型でいっていた和邇乃児さんは、このルールだと、もうちょっと建築が楽になっていたかもです。
まあ、2つとも、前回のわたしには全然関係ないルールなんですけどね(笑)

ということで、正しいルールでの「ブリュッセル1893」です。

今回スタートプレーヤーのわたしは、前回の反省を活かして、資源を2つ取るところから。
でこねぇさんも、資源2つ獲得から。
和邇乃児さんは、ブリュッセル・ボードのオールマイティ白資源を取りに行きます。いきなり、ブリュッセル・ボードかぁ。

前回やってみてわかったのは、建築は大事ということと、美術品は、相場さえはまれば、金にもなって、得点にもなって、お得ということでした。しかも、今回、美術品はラウンド更新時の収入にもなるんだから、けっこう、これ大事じゃないか?

ということで、今回は、建築しながら「美術品」を積極的に集めていく作戦です。
でこねぇさんは、前回の和邇乃児さんを見習って(?)、建築作戦で行くようです。
和邇乃児さんは、「有名人」を並べて行く作戦。

手番1番でしたので、建築は、最速の4手目に。最初の1こ目を前回の和邇乃児さんを見習って、アールヌーボー・ボードのど真ん中に。
これは、「美術品」を得るアクションスペースでした。
建築ボーナスの5点も取れていい感じ。

前半は、和邇乃児さんのコインが、超豊富。金満です。
そして、ワーカーを増やす「有名人」をキープして、ブリュッセル・ボードで無理しても、絶対にワーカーが減らない体制に。
コインが豊富ということは、

「ボーナスカードを取るには、後出しの方がいいんですよ」

と、縦列の最後のアクションを取って、ボーナスカードを集めていきます。
縦列の最後のアクションに置くのは、確かに重要。まあ、その最後まで残っているアクションが、やりたいアクションかどうかというのは、難しいところではあるのですが。それでも、そうすることでボーナスカードは、確実に持って行くことが出来ます。

わたしは、1つ目の建築は順調だったのですが、2つ目からは資材がずれてしまいました。でこねぇさんが、確実にボーナスを取りながら建築をしていきます。
これ、後で作る建物ほど、資材がたくさん必要になりますので、最初の方に建てる建物で5点のボーナスとれないとしんどいのではないだろうか?

ここで、明確に美術品路線に変更。取りあえず「美術品」が空いていれば「美術品」を獲得していく。
ただし、「美術品」は、まったくのランダム引きです。実は、「美術品」を複数引いて選べるタイルは、手番最後だったでこねぇさんがけっこうな数集めていました。

でも、引きは結構良くて、1、2枚しか種類が被らなかったです。しかも、でこねぇさんに1回、わたしの「美術品」獲得の建物を踏んでもらって、黒い「美術品」もゲット。今回、これがラウンド終了時の収入に直結していますから、毎回、3コイン以上。お金もそれなりに豊富です。
被った「美術品」は、出来るだけ効率よく売り飛ばします。

倍率「+2」のボーナスカードは、無理無理にでも取りに行きます。これは、建築中心にいっているでこねぇさんは、あんまり関係がない感じです。
わたしは「美術品」のところの、和邇乃児さんは「有名人」のところの倍率をあげたいわけです。
なんとかゲットして、「美術品」のところに差し込みます。これで、「美術品」1個の勝利点が3点になります。

でこねぇさんは、コスト高くなってきたことと、ボーナスへのこだわりとで、少し建築の手が止まってきています。
でも、確実にボーナスを取っているので、現状トップ。

4ラウンド目。次に出たボーナスタイルは、是が非でも取らなければなりません。ボーナスタイルを取るために必要なものは……コインだ。
ラウンド終了時の収入もありますが、ここは確実にコインを増やしておきたい。ブリュッセル・ボードの収入のアクションスペースを見ると4コイン……。これ、多分、このゲームで最低の収入では……。でも、仕方ないので取りに行きます。

最終ラウンド。今回は、倍率を増やすカードが2枚でました。そして、そのうち1枚は倍率「+2」。
使えるアクションスペースを決めるのは、和邇乃児さんです。たしか、倍率「+1」のボーナスカードは中央の列にあって必ず出るのですが、倍率「+2」のカードは和邇乃児さんがどこをアクティブなアクションスペースに指定するかによって誰も獲得できない死んだ列のカードになってしまいます。
和邇乃児さんも、倍率を増やすカードは欲しいはず。
ここは、確実にいくには、5ラウンド目のスタートプレーヤーも取っておかないといけなかったかもません。
まあでも、そうしても倍率「+2」が最終ラウンドにくるかどうかは、運もあるからなぁ。カウンティングは慣れたら出来ると思いますが、何枚かのボーナスカードはまったく1ゲームでは使われなかったりもするようです。

和邇乃児さんが、選んだのは倍率「+2」のボーナスカードのある方でした。

後は、全力で取りに行く。相手が縦列の最後のアクションに全財産を投げ出しても取れないだけのコインを計算して置いていきます。
余ったアクションで、美術品を取りに行く。

ゲーム終了。
最終計算。

さて、ゲームが終了したときに入る勝利点は、残った資源の数(白資源以外)1つにつき1点、小便小僧をもっていたら5点、そして、個人ボードの勝利点になります。
まあこれに、「有名人」カードの最終のコストが払えなかったものがマイナスされます。
これは、わりと小さい端数的な点数です。1

メインの得点は、個人ボードの得点になります。
個人ボードの得点は、1つは建物の数によって増える得点です。これは、建物数とゲーム中にアップさせた建物得点を掛け合わせます。
もう1つは、自分でボーナスカードを差し込んで倍率を変化させた得点です。これは、4種類あります。

  • ワーカーの数-2
  • 「有名人」の数
  • 「美術品」の数
  • 4コインごと

これらがそれぞれ基本的に得点となります。

ワーカーを6つ持っていたら4点とか、「有名人」3枚で3点とか、12コインで3点とかいう感じですね。
で、この4つのそれぞれの得点が、差し込んだボーナスカードの分だけ、倍率アップします。
わたしは、最終的には「美術品」の得点を6倍にすることができました。そして、もっている「美術品」が6つあったので、それだけで36点。
建物も、4つまで建てていたかな。

和邇乃児さんは、「有名人」を5倍か6倍に。ただキープしていた「有名人」は、5人ぐらいだったと思います。やっぱり、最終の支払いができなかったときのリスクが怖いので、無茶はできません。
でも、建物は3つ。

でこねぇさんは、建物を4つ。多分、あと1つか2つ建てられたけど、ボーナスが取れないので別の手を取った感じです。

最終勝利点。
りん122点。でこねぇさん106点。和邇乃児さん100点。

建物作戦は、ボーナスカードを獲得して個人ボードに差し込んでいかなくてもいいので、引き分けでも建物得点を上げていくことができ、比較的、簡単です。
さらにこの建物得点、1つ上げれば初期値は3点。あと、6点までは1点刻みで上がっていって、それ以上は8点、10点と2点刻みで上がっていきます。この2点きざみになる8点ぐらいまでは上げておきたいところです。
さらに、5つ目、6つ目の建物については、置くだけで1つ5点が入ります。
建物得点を8点にして、5つ目の建物を建てた場合は、1つ建物を建てるだけで20点以上の得点アップを狙えます。
でも、建物を建てるためには、「資材」を集めるというステップが必要です。複数のプレーヤーが、建物を建てようとすれば、「資材」、「建築」ともにアクションスペースに限りがあるので、けっこうきつきつになります。
特に、資材が3つ以上必要な建物については、建築時のボーナスを気にして建てないよりは、オールマイティ白資材を使ってでも積極的に建築していった方がいいと思います。
前回は、建築で出遅れたわたしが、ほとんど建築をしなかったのですが、そういう建築をあきらめたプレーヤーがいなければ、全建物の建築はけっこう大変なのではないかと思います。

それ以外の点数ですが、ゲーム中に入ってくる勝利点は、「有名人」カードを使って入ってくるものとラウンド終了時のアールヌーボー・ボードでのエリアマジョリティでの勝利点、「美術品」を売却したときの勝利点があります。

このうち、「有名人」カードを使った得点は、1回「有名人」の能力を使うごとに5点だったと思います。
5ラウンドのゲームで、1ラウンドに1回しか使用できませんので、最大限使用できて25点。多分、あのカード1枚しかなかったと思うので、1ラウンドに購入して毎回起動できても25点です。
「有名人」カードを利用するには、ブリュッセルボードを使わなければなりませんので、今回の和邇乃児さんの様に、「+ワーカー」のカードなどと一緒に使うなどの工夫をしないと難しいと思います。

ラウンド終了時のアールヌーボー・ボードでのエリアマジョリティは、使えるエリアが大きいときは9つのエリアで争うことになり、使えるエリアが小さいときは4つのエリアで争うことになります。
基本、1つのエリアを取れば1点。
さらに、ボーナスカードや「有名人」カードに2)、この勝利点の倍率を大きくするカードがあります。これは、他のゲーム終了時の勝利点とはちがって、ボーナスカードを個人ボードにさす必要がないために(ボーナスアクションを得るためのコインの量が単独1位ではなくただ1位であればよいので)、比較的上げやすい能力であるといえます。ただし、これは自分と一緒に他のプレーヤーの能力も上がっている可能性が多いということでもあります。
しかも、この能力は、1つ上げたら単純に+1倍になるわけではなくて、1つ上げて2倍、2つあげて2倍、3つあげて3倍というように足踏みの部分が作ってあります。そのため、いきなり1ラウンド目に自分だけ3倍にするというようなことは、なかなか出来ません。
しかも、アールヌーボー・ボードは、このゲームのメインボードですから、1/2もエリアマジョリティを取れたら万々歳だと思います。まあ、最初に真ん中の方のアクションスペースを取ることで、エリアマジョリティを比較的取りやすくする(角のスペースは1つのエリアにしか影響を与えず、辺のスペースは2つのエリアにしか影響を与えないのに対して、真ん中の方のスペースは4つのエリアに影響を与えることができます)という方法はあると思いますが、それ以上に、その真ん中のスペースは、本当に自分のしたいアクションスペースなのかという方が重要になってくると思います。また、手番順でそのスペースが残っているかどうかとか、人が建物を建てているスペースがそこにあれば、他のスペースではなくてあえてそのスペースを踏んで、他のプレーヤーをわざわざ利するのかとか、いろいろ難しい問題が出て来ます。
だから、エリアマジョリティは、多分、メチャクチャ意識して取りに行く点数ではなく、同じぐらいしたいアクションが複数残っていて、そのアクションのあるどの列のボーナスカードの価値も同じぐらいだと感じたら、エリアマジョリティを考えて真ん中の方のエリアを先に押さえておく位のものだと思います。
あとは、倍率アップをだれかが独占しないように、できる限り出遅れないようにしておけば良いのだと思います。
今回、前回と、最終的に全員「×2」ぐらいにしかなっていなかったと思います。

「美術品」の売却を売却すると、最大で6点と6コインを得ることが出来ます。
ただし、「美術品」には販売制限があり、すでに売却されている2種類の美術品は売ることは出来ません。また、相場は変動して、0点であることもあります。
そして、「美術品」を手に入れる方法は、ランダムに山から引いてくる。
かなり、安定が悪そうに感じます。
しかし、「美術品」の強さは、売却して即点、即コインを得ることよりも、キープし続けることにあるかもしれません。
キープしている美術品は、ラウンド終了時に持っている種類の数分の収入をもたらせてくれます。
また、美術品は、数をたくさん持てば持つほど、相場を操ることが出来るようになります。
相場を操れるようになった後半から、いらない美術品を最大効率で売却していけば、お金と勝利点の両方を稼ぐことが出来ます。
また、建物を建築する場合は、資材の確保と建物の建築という2つまアクションが必要で、また、資材は確保するだけでは利点がほとんどないことを考えると、美術品は獲得するだけで、効果が望めます。「有名人」の獲得と比べても、効果が自動的で持続するので実はかなり強いのではないかと思います。
あと、今回やって思ったのは、おまけでもらえる黒の美術品は、けっこう貴重です。「美術品」集めにいくときは、建物は場所にもよるけど「美術品」の獲得のアクションスペースに自分の建物を建築して、誰かが使ってくれるのを祈るのが大事かも。
これがあるだけで、毎回、収入+1コインで、しかも、最終勝利点では、「美術品」1個として、数えられます。これだけは、売却すると3コイン3勝利点にしかなりません。
「美術品」を中心に増やしていったならば、ゲーム終了時の勝利点は、「美術品」の倍率をアップさせていくのが1番良いはずです。そうすると、そこを5倍以上にすると考えれば、黒い「美術品」を1つ売却して3点得るよりは、残しておいて5点以上にする方が良いでしょう。
そして、他の美術品については、最高効率なら、売却してもよし、残しておいてもよしで、なかなかに使いやすそうです。
これをふまえると、「美術品」獲得のアクションを奪い合いながら、他のアクションを効率的にしていくというのが、大事なってくる気がします。

まあそれでも、ゲーム中にどのアクションがたくさんあるのかなどが、ゲーム毎にかわってきますので、それによって作戦はどんどん変わっていくと思います。
いろいろプレイごとに気づくことがあります。深い。

エティエン・エスプレマン,Etienne Espreman
Z-man Games
発売日 :
  1. まぁ、「有名人」カードで大マイナスを喰らっていない限りはですが。 []
  2. 「有名人」カードにその能力のあるカードがあったかどうかは、実は正確には覚えていません []

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,湖畔のゲーム会,2014年10月湖畔のゲーム会キーフラワー,ゲーム会,ブリュッセル1893,湖畔のゲーム会,炭鉱讃歌,

10月12日(日)。三連休のど真ん中は、地域の運動会でした。
まあ、地域の役をしているということで、お声がかかって参加しなければならないことになっておりました。
走ったりは出来ないので、「壮年玉入れ」と「男子玉入れ」という、甘々な競技に人数あわせ出場予定です。

同じ日、和邇乃児さんから、ゲーム会のお誘いも。

「『ブリュッセル1893』のルール読んでいるけど、おもしろそうだよ」

とのこと。
もう、インストの用意も万全のようです。

とき折しも、大型の台風が日本に来ているタイミング。
もし、雨で地域の運動会がながれたら出来る。
うーん、雨降らないかなぁ。

そう願って12日の朝を迎えましたが、快晴でした。
台風、どこ行った?1

まあでも、競技は2時ぐらいに終わり。後片付けの役とかにはあたっていないので、3時ぐらいにはフリーになるはず。

ということで、でこねぇさんが和邇乃児さんにメール。

「3時半ぐらいからスタートなら、大丈夫ですが」

「OK」

と、すぐに返事来る。

3時半からスタートでした。

ブリュッセル1983

ブリュッセル1893
ブリュッセル1893は、アールヌーボー時代のブリュッセルで、建築家になっていろいろ仕事をするゲームです。
システム的には、中心はワーカープレイスメントで、その他、いろんなルールがごっちゃりある感じです。

ワーカーをプレイするボートが2種類あって、置き方がそれぞれ違います。メインの方は、アールヌーボー・ボード。もう一方のはブリュッセル・ボートです。
アクションは、ワーカーを置かれたらすぐに解決するタイプです。

アールヌーボー・ボードの方は、ワーカーの置かれた場所にはもうワーカーを置けなくなるというオーソドックスなタイプのワーカープレイスメントで、ブリュッセル・ボードの方は、同じアクションにワーカーを置くことが出来るけれど、後から置くプレーヤーは、前に置かれたワーカーよりも多くのワーカーを置かなければならない「炭鉱讃歌」や、「キーフラワー」的な方法になります。

アールヌーボー・ボードは、並べ替えのできるボードになっていて、ゲーム毎にアクションの並びがかわってきます。
各ラウンドごとに、スタートプレーヤーが、そのラウンドで使えるアクションをカードの指示に従って決めることが出来ます。全25個のアクションから、9個から16個ぐらいのアクションがアクティブに使えることになります。

アールヌーボー・ボードのアクションをするには、ワーカーを1つ置く以外にもコインも置かなければなりません。コインをいくら置くかはプレーヤー次第。
コインは、ラウンド終了時のボーナスカードの獲得に関係してきます。

アールヌーボー・ボードの方には、アクションスペースが25個あるのですが、アクションの種類は5種類です
各ラウンドで9個から16個のアクションスペースが使用可能となるので、そのラウンドにまったつ出来なくなるアクションというのはありませんが、ある種類のアクションはそのラウンド1スペースしかなくて貴重ということがでてきます。

5種類のアクションのうち、1つ目は、「資材」を2つ得るです。資材は、「建物」タイルを建築するのに必要になります。必要になるタイルは、ゲームをプレイするにしたがって変化していきます。それを見据えて2つの資材を選んで取ります。

2つ目は、「美術品」タイルを1枚得るです。
決まった枚数の「美術品」タイルをめくって、そのなかから1枚を選んで手に入れることが出来ます。どの「美術品」が手に入るのかランダムですのが、めくれる枚数が多いとそのなかから「美術品」を選ぶことが出来ます。めくれる枚数は、始めにパスした人が貰えるマーカーの数によって変化します。

3つ目は、「美術品」の売却です。「美術品」を売却することで、コインと勝利点を得ることが出来ます。
「美術品」は、ブリュッセル・ボードにある商店に売却します。商店には2つ「美術品」を置くスペースがあります。売られた「美術品」は、このスペースに置かれるわけですが、このスペースにすでに置かれている「美術品」は売却することが出来ません。
スペースに置かれていない「美術品」を売却して、スペースがいっぱいの場合は、既に置かれているどちらかの「美術品」と入れ替えます。
また、「美術品」には、相場があります。ある「美術品」が高いときは別の「美術品」は安いみたいな感じです。この相場は、美術品をたくさん持っていればある程度プレーヤーが操ることが出来ます。

4つ目は、「有名人」カードを使うです。ブリュッセル・ボードの方に、特殊能力を持った「有名人」のカードが並んでいます。これをコインを払うことで購入して、特殊能力を使うことが出来ます。
購入すればすぐに特殊能力を使うことが出来て、その後、「有名人」を捨てるか、保持し続けるかを決めます。
捨てればそのとき1回だけの使い捨てですが、保持するとその後にもラウンドに1回能力を使用することが出来ます。
ただし、維持した場合、ゲーム終了時に「有名人」のコストをコインで支払わなければなりません。もし支払えない場合は、大幅に勝利点がマイナスになってしまいます。

5つ目は、「建物」タイルの建築です。自分の個人ボードには、6つ建物があって、この建物をアールヌーボー・ボードのアクションスペースに配置します。
建物を建てるには、最初の2つは資源が2つ、次の2つは資源が3つ、最後の2つは資源が4つ必要になります。
必要になる資源は、ブリュッセル・ボードに示してあって、誰かが建物を建てるたびに変化していきます。資材以外にも、3コイン必要ということもあって、せっかく資材を豊富に集めていたのに、コインが足りなくて建てられないということもあります。
この変化も、ある程度コントロールすることができて、自分に都合良く、相手が建てにくいようにしていきたい感じになります。
まあ、オールマイティの白資源がありますので、それを取っておけばそれほどキツキツにはならないのですが、オールマイティの白資源を使わずに建物を建築するとボーナスで勝利点が入ったりします。
また、最後の2つの建物は、建てるだけで5勝利点が貰えたりします。
自分の建物をアクションスペースに配置すると、そこで他のプレーヤーがアクションをするたびに、自分も追加でおまけアクションをすることができます。
だから、人がやりたそうなアクションに置くことと、できるだけアクティブになりやすいアクションを選ぶ必要があります。

さらに、アールヌーボー・ボードでは、追加でボーナスカードを得ることが出来ます。
ボーナスカードは、そのラウンドの始めに、アクションスペースの列ごとに置かれます。どんなボーナスカードが、どんな順番で出てくるかは、ランダムです。
このカードには、次のラウンドのスタートプレーヤーを決めるときに使う「しょんべん小僧」マークと、ボーナスアクションと、自分の個人ボードに配置して、得点の倍率を上げる効果の3種類の効果がかかれています。
このカードの効果を使うには、そのカードのある列のアクションに1番コインを出している必要があります。ここで、ワーカーを置いたときに一緒に置いたコインが活きてくるわけです。
もし1番のプレーヤーが複数人いた場合は、全員がボーナスアクションを得ることが出来ます。ボーナスアクションは、ふつうのアクションスペースでは出来ないことばかりです。
自分の個人ボードに配置して得点の倍率を上げようとする場合は、配置のためにカードを独占しなければなりません。これを狙う場合は、コインで単独トップを取らなければなりません。コインは、自分がワーカーをアクションスペースに出すときに好きな数を決定できますので、逆転することが可能です。得に縦に並んでいるアクションスペースの空きが最後の1個だった場合は、そこで自分がアクションすることで、ボーナスカードの効果をどのプレーヤーが使うかを確定することが出来ます。

アールヌーボー・ボードでできるのは、これぐらいかな。
で、次はブリュッセル・ボードです。

ブリュッセル・ボードでは、アールヌーボー・ボードのアクションの説明に出てきた、アクションを補助する部分(「有名人タイル」の置き場、「商店」と相場、「建築」の使う資材を示すなど)と、ブリュッセル・ボードで出来る4つアクションの部分からできています。
この4つのアクションは、プレーヤーがすでにワーカーを配置してアクションを選択していても、それより多いのワーカーを配置することで、アクションをすることができます。
ただし、ブリュッセル・ボードにワーカーを1番たくさん置いたプレーヤーは、ラウンド終了時に、次のラウンドに使えるワーカーを1つ減らされてしまいます。

ブリュッセル・ボードの4つのアクションは、

  • オールマイティの白資材を3個得る。
  • キープしている「有名人」カードの能力を使う。
  • アールヌーボー・ボードのアクションから好きなものを1つ実行する。
  • ラウンドごとにめくられるカードにかかれたコイン分の収入を得る。

の4つです。

この「有名人」カードの能力を使うアクションは、自分の能力値を上げることで1度で複数枚の所有カードの能力を使うことが出来るようになります。

そのラウンドで、もうアクションができない又はしたくないプレーヤーは、パスをします。そのラウンドで最初にパスをしたプレーヤーは、タイルを受け取ります。
このタイルにも、ボーナスカードと同じようにしょんべん小僧が描かれていて、このラウンドに取ったタイルとボーナスカードのしょんへー゛んの小僧のマークの合計が1番多いプレーヤーが、次のラウンドのスタートプレーヤーになります。
また、このパスのときに取ったタイルの数だけ、「美術品」タイルを得るときに追加で引ける数を増やすことが出来ます。

全員が、パスをしたら、ボーナスカードを誰がとるかを決定して、ボーナスアクションや、ボーナスカードの個人ボードへの配置をします。
それから、アールヌーボー・ボードで、陣取り的な得点計算があります。
この陣取り的な得点計算も、ボーナスカードを得ることで、得点の倍率を増やすことが出来ます。

こうやって、「美術品」の売却や、ラウンドごとの陣取り、5つ目、6つ目の「建物」の建築などインスタントに入ってくる勝利点以外に、4コインごとに○点とか、建物1こにつき○点とか、「美術品」1つにつき○点とか、ゲーム終了時の得点があります。
そして、このゲーム終了時の得点ですが、ボーナスカードをとって個人ボードに配置することで、得点の倍率を増やしていくことが出来ます。
どの得点の倍率を増やしていくのが最も効率的かというのも、難しい選択です。

やれることも、得点の取り方ももう、盛りだくさんです。そして、それぞれが、けっこう絡み合っている。
こっちの効果はあっちのあれに影響していて、このときにしたあれは、最後のこれに連動していて……。
やってみると、その時、その時に出来ることというのは、それほど多くはない(基本、9種類のアクションから選ぶワーカープレイスメント)ので、プレイしにくいということはないのですが。そして、出来ることは限られているのに、どうやったら効率よく点数がとれるのかは、要素が絡みすぎで、メチャクチャよくわからないゲームなのです。

まぁ、インスト泣かせなゲームです。
多要素は、順番になんとかインストできるのですが、要素が絡むと、

「ここゲットするこのカードの効果は、後で説明……」

というのが多くなってしまいます。
和邇乃児さんだからインストできますが、りんやでこねぇさんには、多分、無理っぽい。

うーん、取りあえず、ワーカープレイスメントなので、普通にワーカー増やすのにはどうしたらいいんだろう?

そう思って、ボードを見渡します。

………。

上の説明でも、ワーカーが減る説明はあっても、ワーカーを増やすなんていうアクションはなかったと思います。

「もしかして、これ、ワーカー増えるのって、このワーカーが増えるボーナスカードを取るか、このワーカーが増える『有名人』を使うしかないの?」

そうです。基本のアクションではなくて、ランダムに出てくるボーナスカードや「有名人」カードにしかワーカーが増えるアクションはないのです。

「これ、ワーカーを増やすのって、けっこう大変では……。というか、ワーカー減らすとヤバイ??」

まあ、それでも、ボーナスカードにはワーカー2つ増やすなんていうのもでていますし、ワーカー減るなんてルールがあるんだから、そこまでシビアな感じでもないのかなぁ……。

それから、お金。お金も、相場で変わる「美術品」売却と、ブリュッセル・ボードのアクションでの獲得、初期から持っている「有名人」カードの能力を使っての5コイン獲得しか方法がありません。2

でこねぇさんと和邇乃児さんは、まずは資源から入って取りあえず建物を建てる方向に。わたしは、お金が苦しそうだと思ったので、まずは1番激戦区になるのではないかと思ったブリュッセル・ボードで「有名人」の能力を使うアクションをして5コインゲットします。
ここのアクションって、みんな各ラウンド1回ぐらいは使うよねぇ?
最初に、1個ぐらいワーカー置いても、大丈夫だよねぇ?

ただ、アールヌーボー・ボードでのアクションには、陣取りの要素もあるので、初手でブリュッセル・ボードに行くのはあんまりいい手ではなかったかもですねぇ。
そのせいで、ブリュッセル・ボードに行くのが遅れて、1ラウンド目に「資材」を取ることは不可能になってしまいました。

和邇乃児さんは資材をとって、ボード中央の「有名人」の獲得のアクションスペースに建築をして、ワーカーを2個増やすボーナスカードをゲットします。

でこねぇさんも資材をとって、「美術品」購入のアクションスペースに建築します。

わたしは、「建物」を建築はではなかった代わりに、「有名人」を積極的に獲得していきます。
1ワーカーを増やすという「有名人」を購入して使い捨てにしてワーカーを増やします。

1ラウンド終了時、
わたしは、ブリュッセル・ボードには、全員1こずつワーカーを配置。全員、ワーカーの数-1個。
ただし、わたしは、途中でワーカーを1つ増やしているので+-0個。和邇乃児さんは、ワーカー+2個というボーナスカードを獲得してワーカー+1個。3でこねぇさんは、ワーカー-11個だったかな。

わたしは、ブリュッセル・ボードのアクションをしたときに、1度に使える「有名人」カードの数を増やす能力値をボーナスカードでゲット上昇させています。
「1回利用すると5勝利点を獲得する」という「有名人」カードを獲得、保持して、毎ターン、このブリュッセル・ボードのアクションを選ぶことで、「+5金」と「+5点」を得ることが出来る…はず。そして、それを蓄積していけば、それなりの点数になるんじゃない。

問題は、何人ぐらい「有名人」を並べても大丈夫かです。うーん、3、4人なら大丈夫な気がする……。

ということで、次のラウンドも、ブリュッセル・ボードから。

その分、ワーカーでアールヌーボー・ボードを押さえられまくった感じです。アールヌーボー・ボードを押さえるということは、ボーナスカードが取れる。ボーナスカードがとれるとボーナスアクションで他のプレーヤーよりも有利に進められるということで、どんどん拡大再生産の差が大きくなってしまいました。

わたしの「有名人」カードをならべて、ブリュッセル・ボードに行く作戦は、ワーカーが増えない。
できる限り、ワーカーの数を維持できるようにしていたので、減りもしなかったけれど、ブリュッセル・ボードにワーカーを配置していると、どうしてもアールヌーボー・ボードでの展開が遅れてしまいます。
ほとんど、建築ができないまま、終了してしまいました。

あと、ラウンドが進むとわかるのは、最初の建築の場所の大切さ。
和邇乃児さんは、ボードの中央の「有名人」獲得のアクションに自分の建物を建築したのですが、ここは、大事かも。
毎ラウンド、使えるアクションが決められるのですが、このボード中央だけは、必ずいつでもアクティブになるのです。
逆に、中央から遠いアクションスペースは、使用不可になる確率が大きくなるのでした。しかも、和邇乃児さんは、「有名人」獲得のアクションスペースばかりに集中的に自分の建物を建築しました。
これ、わたしの作戦上、踏まざるえない。
そうすると、和邇乃児さんは、おまけアクションとして、1枚「有名人」カードをおまけで使えるのです。
「有名人」の能力は結構強くてお得。

でこねぇさんは、けっこうバランスよくいっていたのですが、途中でコインが切れました。コインが切れると、ブリュッセル・ボードのアクションをせざる得なくなって、そうすると、ワーカーが減っていくという悪循環に。4
けっこう、美術品とかは持っていたのですが、このゲーム、1回どこかがまわりにくくなったら、全体がそれぞれ細部と関わり合っているだけに、なかなか、まわりにくくなるゲームのようでした。

しかも、今回、ワーカーを増やすボーナスカードが前半に出まくっていて余裕だと思っていたら、3ラウンド以降、全然出なくなってしまうという展開で、このあたりは複数回しないと感覚がわからないとですよねぇ。

最終ラウンドの5ラウンド目のカードは、今までのラウンドで出ていた点数の倍率を増やせるようなカードが一切なくて、どうしようもない感じでした。

あと、わたしは「有名人」カードを使う作戦でいこうと思っていたので、「有名人」カードをブリュッセル・ボードで使うときの能力を前半、積極的に上げていたのですが、こっちはそんなに無理しなくても、今回はけっこう簡単にあがる展開でした。
これも、ボーナスカードによるかもしれませんが。
そして、後半は、スタートプレーヤーを取った和邇乃児さんに、ブリュッセル・ボードの「有名人」を使うアクションを先に踏まれて、そのアクションを使えなくなったり5と、失速していきました。

最終的には、並べた「有名人」の数でも和邇乃児さんに負けていたような。

結局、和邇乃児さんが、建物を建てきって、そこの点数を大きくして、ダントツのトップでした。125点。
わたしとでこねぇさんは、78点と72点で、どんぐりの背比べでした。

エティエン・エスプレマン,Etienne Espreman
Z-man Games
発売日 :
  1. まだ、来ていなかったようです。 []
  2. ここは、今回ルールを間違えていて、本当は、ラウンド終了時に「美術品」の種類に応じた収入があるとのことです。 []
  3. 記憶違いかも。和邇乃児さん、2ラウンド目ワーカー数フルだったような気もするので、ブリュッセルボードに置かなかったのかも。もしくは、もう1つワーカー+1個のボーナスカードを取っていたのかな。 []
  4. 本当は、美術品をけっこう持っていたので、ラウンド終了時に収入があるはずでした。 []
  5. 無理して、2ワーカー置けば使えるのですが、それはしたくない。 []