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バイ オーグ・トリニティ14

なんというか、途中、訳がわからんとか思っていたけれど、それでもなんかなっとくの大団円。

ホサの存在って、ある意味、藤井にとって邪魔者の異物にしか過ぎないんだけれど、それを藤井が最初から全面的に受け入れているというのが、このお話のすべての救いの源泉だなぁと。
完璧な世界は、でも完璧さ故に閉じてしまっている。
他者を受け入れることは、その完璧さを壊すことにもなるけれど可能性は広がっていく。

言葉にすると、ちょっと陳腐かな。

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バイ オーグ・トリニティ13

ん?
ループを断ち切ろうとした話を知っているぞ……。
と思って、考えていたら、たがみ よしひさの「化石の記憶」だった。1985年。ループ物なんて言葉ができたのは多分2000年代だと思うから、その天才に震えます。
まあ、あれは今回ループから逃れることができなかった。でも、なんかいもループするうちにきっとほころびが……。それを信じてループを続けようみたいなラストでした。

で、そのループを回避するほころびはなにかという、たがみ よしひさが出した宿題を、延々と探し続けることで今のループ物の流行があるのかもしれない。
これも、そんな話の1つじゃないかと感じながら読んでました。

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バイ オーグ・トリニティ12

なぜ、世界がループし続けているのかの謎が、最後の最後にドンデンととけます。
でも、無限ループに閉じ込めたはいいけど、いっつも最悪なルートを通らないといけないループなんだよなぁ。

じゃあ、これがつらくないループなら正しいのか?

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バイ オーグ・トリニティ11

この話の流れだと、穂坂をそこまで信じて大丈夫かという思いはあります。
それでも、藤井は、なかなか真っ直ぐに信じていく。そこは、ものすごく気持ちいいです。

愛が全てを壊して、愛が全てを創造する。

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バイ オーグ・トリニティ10

訳がわからないなりに、いろんなことが見えてきて、ちょっと面白くなってきた。
これは、後半戦は、けっこう期待できるかも。

自分の望む未来は、多分、自分のエゴでだれかを傷つける。

その傷つけることさえも、物語は包み込んでいくことができるのか?