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不合理だからうまくいく 行動経済学で「人を動かす」

ダン・アリエリーの行動経済学のシリーズ第2弾です。
面白い。

でも、そう感じている割には、全然自分のなかに残っていなくて、この残っていなさかげんはなんだろうと思います。
まあ、頭はどんどん悪くなっている感じがしますが、それだけでなくて、やっぱり思い込みっていうのの強さもあるのだろうなぁと。1回思い込んだことを修正するのは、とても難しい。

実は、世界は不安なことがいっぱいで、鬱の人というのは悲観的な人ではなくて、状況判断が的確にできている人だという話があって、それはそうなんだろうなぁと思いました。そして、そういう人も(その人にとって良いか悪いかは別にして)、やっぱり世界には必要なのだと思います。

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予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

NHKの白熱教室だったかで、この人の講義を放送していて、これは面白いぞということで購入。基本的に、テレビで言っていたことをもうちょっと詳しくしたような内容でした。
若干、読みにくいところもあったのですが、興味深い、面白い話です。

特に、新しい車を購入した後に、この本を読んだこともあって、車購入のくだりは、

「あぁ、そういうことたしかにあった!!」

と叫びそうになってしまいました。

大学の時代に、社会心理学を学んでいたのですが、それと似ているところもあります。

これねぇ、そういう自分の認知の癖を知ることで、正しい判断が出来るようにしようということなのですが、あの場に来ていたビジネスマンたちの興味は、

「いかに、顧客からお金を上手く引きずり出すのか?そのテクニックを知りたい」

ではないかと心配になります。
そう、悪用すれば、なんぼでも悪用できそうなところがあります。

そうならないためには、この考え方が、もっともっと世に知られるべきなんですよねぇ。
でも、自分の行動が合理的でないとか、みんな同じ様なバイアスがかかっているんだよということは、けっこう、受け入れるのに抵抗がありそうです。