鏡の国のアリス 広瀬正・小説全集4
中・短編集です。
表題作のオチは、「ツィス」と「エロス」を足した様な感じです。
でも、この小説のおもしろさは、鏡に関するウンチクにある気がします。
途中から、さっぱり、理解できなくなるのですが、でも、そういう、ウンチクを聞くのは好きです。
中・短編集です。
表題作のオチは、「ツィス」と「エロス」を足した様な感じです。
でも、この小説のおもしろさは、鏡に関するウンチクにある気がします。
途中から、さっぱり、理解できなくなるのですが、でも、そういう、ウンチクを聞くのは好きです。
「エロス」なんて題名ですが、広瀬 正の小説に色っぽさを求めてはいけないのは、もう、学習済み(笑)
現在と、過去、それから、もう1つの過去。
もしあのとき、こちらではなくて、あちらを選択したら……。という、IFものです。
ただし、やっぱり(?)、広瀬 正なので、ものすごく地味です。そして、細かい。でも、それは、今のまでちょっと感じた、無駄な細かさというのではなくて、なかなか、活かされていたと思います。
でも、今まで読んだ「マイナス・ゼロ」、「ツィス」、「エロス」の3冊のなかでは、この本が1番おもしろかったです。
途中で、「もうひつとの過去」の方が、実は……。
というのは、わかってしまったのですが、それでも、最後までしっかりとよませる力があります。
あぁ、こっちの人が、影響していたのか……。
というのは、けっこう、最後、「やられた」という感じでした。
音が聞こえる。それからはじまるパニック小説。
そして、やっぱり、「マイナス・ゼロ」と同じく、地味だ。
以下、ネタバレありです。