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きみを死なせないための物9

最終巻の後の1巻。
番外編の9巻です。

3つのお話が載っていて、1つは、ソウイチロウの若い頃。まだ、地球が無事だった頃のお話。2つ目は大地とキュヴィエのお話。最後がジラフとライオンのお話。
どれも、よかったですが、特に最後のお話は、ジラフと同じ想像をしてしまっていて、メチャクチャ不安になりました。
でも、いつか、そんな不安が本当になる日が来ることも、ちゃんとわかってかいているんですよねぇ。

ソウイチロウや、大地、キュヴィエについては、いったいなにを考えていたのかがイマイチつかみきれていないところもあったので、この1冊で大分、理解できた感じがします。

老いぬ霊長類の星への讃歌
「老いたる霊長類の星への賛歌」ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

ここがキリンヤガなら、きみは
「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」F・M・バズビイ

明日も、今日もまた満ち足りた日を
「きょうもまた満ちたりた日を」ジョン・ヴァーリイ

↑ という対応表みたいなのがどこかのサイトにないかと探しているのですが、ないですねぇ。

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逆行の夏

「逆行の夏」という題名と、「水星で暮らすぼくとママのところに、クローンの姉が月からやってきた」という謎のあらすじに惹かれて読み出した短編集です。
あと、「ヴァーリイをご存じない」というオビのアオリが格好良かった。

「逆行」?時間SFなのか?
クローンなのに、姉?そして、クローンなのに、ボーイ・ミーツ・ガール?誰のクローンなんだ?

けっこう、期待値高くして読み出した1番最初の表題作ですが……合わなかった。
全然、時間SFではなかったです。そして、なんというか、たしかにあらすじ通りだったけど、ちょっとわたしの思っていたのと違う。

それは、2作目の「さよならロビンソン・クルーソー」でも感じで、ずっとこの調子だとつらいなぁと。星2つぐらいかなぁと。

「バービーはなぜ殺される」で、ちょっと面白くなってきたのですが、これも、最後のオチがイマイチなっとくがいかない。うーん、肌にあわないのかなぁと思っていたのですが、「残像」から後は、俄然面白くなってきました。まあ、「残像」のオチは、まだ、首をひねってたのですが、「ブルー・シャンペン」と「PRESS ENTER■」は、最後まで含めて凄く好きです。

うーん、結局わたしは、良くわかるメロドラマが好きなのかもしけない。
「PRESS ENTER■」のホラーなオチも好きです。実は、主人公のただの妄想なんじゃないかと思えてくるような不安定さ。

最後には、楽しくなっておりました。

結論としては、おとなしい感じの八世界シリーズが、肌に合わないのかなぁということで、創元SFの方には多分手を出さないと思います。

ジョン・ヴァーリイ,John Varley,
浅倉 久志,大野 万紀,富脇 孝雄,内田 昌之,中原 尚哉
早川書房
発売日 : 2015-07-23