ジュリエットの卵3
てっきり、2巻で終わっているんだと思って感想を書いたのが2年前(笑)
完結編の3巻、ありました。
うーん、この結論は……。
なんてことを言おうとしていますが、あんまり、ストーリーが残っていないという。
えーと、「いたいけな瞳」を読んで、感想に
「もしかすると、この人は短編の方が繊細かも。」
なんて書いたのですが、実は、長編を読んだ記憶というか、どんな作品があったのか、あんまり覚えていない……。
ということで、本棚から、「ジュリエットの卵」を出して読んでみる。
すごいフワフワした作風ですが、実は、けっこう悪意にみちているかも……いや、この言い方は、間違っているなぁ。出てくる人は、けっこういい人たちだと思います。
でも、それを外側から見る作者の目って、すごく厳しいような気がする。厳しいというか、突き放している?
ちょっと、これも違う気がするが……。
えーと、例えば、わたしは、苫子さんとか好きです。
「あなたキレイだもの。おなたのお兄さんもキレイだもの。それだけで充分、私には毒なのよ…」
そんな風に、恋敵に素直に言えてしまう人というのは、なかなか、すごいと思います。
あと、生きるためには、誰かに依存するだけではなくて、自分に依存してくれるだれかが必要なこととか、けっこうシビアなことをかいてます。