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シギラの月

えーと、はっきりいっておもしろいか、おもしろくないかという、おもしろくない方に傾く話なのですが、なんともいえない不思議な味わいがあるお話でした。

それは、この物語のなかの時間の流れ方と、その時間の流れの中で生きている人たちの感覚です。

以下は、まあ話を読めば、読者にはすぐに気がつくことのような気もしますが、ネタバレありということで。