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サイロンの挽歌 グイン・サーガ132

1回、グイン・サーガ・ワールドで読んでいるはずのこのお話ですが、グイン・サーガ・ワールドを読んでいる時は、全然、感想を書いていませんねぇ。
これ、今回読み直して、おもしろかったです。

もちろん、栗本 薫のグイン・サーガがじゃない。それは当たり前。でも、確かに栗本 薫の作った物語の上というか延長線上にこの世界があって、それが、新しい展開、新しいキャラクターたちと絡みあっていくことにワクワクしました。

同じ人が書いていてさえ、離れていく人もいる。つまんなければ、多分、わたしだって離れていくのだけれど、そうじゃないというのは、本当にしあわせなことだなぁと思いました。

どんどん、前に進んで行って欲しいです。

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星降る草原 グイン・サーガ外伝23

「グイン・サーガ・ワールド」で読んでいたときは、イマイチとか思っていたのですが、まとまって読むと印象以上に面白かった。
「ワールド」を読んでいる時は、読むのに間があいたせいで、1話1話の話の繋がりが良く理解できて無くてマイナスになっていましたが、今回は、2回目ということで、話もしっかのり入ってきたので、まあ、わたしの最近衰えてきた記憶力の問題かなぁ。

くどいと思っていた描写も、こうやって読むと、広い草原や人の生活を表現するのには、やっぱり必要だったなぁと思いました。

結局、ハシクルの謎は謎のまま、星降る草原に消えていく。そこは、栗本 薫っぽくはないのだけれど、でも、「物語」なのだなぁと感じさせられるのです。

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グイン・サーガ・ワールド8

これにて、「グイン・サーガ・ワールド」は、終了。
続きは、ハヤカワ文庫から単行本でという感じです。

このまま、この企画を「ガンダム・エース」みたいに続けていくというのも可能かと思うのですが、そうすると、これから売っていきたい(残していきたい?)単行本の方の売れ行きが怪しくなるのかも。まあでも、栗本 薫の特集本として、数年に1回でいいので、こういう本が出て欲しい気はします。

正編の方も、だんだん良くなってきていますが、今回、特に良かったのは、「アムブラの休日」です。すごい好き。よくあるネタといえばそうなのですが、なんか、ヴァレにもルビナにも、愛があってすごい素敵でした。
昔、栗本 薫が、

「オリジナリティなんて、どうでもいい。面白い話が大事」

という意味のことを書いていたのを思いだした。
本歌取りしながら、そこにグイン・サーガという作品の「今」ものってられていて、だから、甘くて悲しいお話になっています。泣くわ。

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グイン・サーガ・ワールド7

「魔王子の召喚」。また、「草原の風」とは違った、栗本 薫像。
でも、それも納得。
万華鏡のような人。
多分、「現実の軛、夢への飛翔」の像とも、「いちばん不幸で、そしていちばん幸福な少女」の像も、ちょっとずつ全部ずれていて、そして、全部が真実を語っているような気がします。

グイン・サーガのこれからが、楽しみになってきた感じがする7巻目です。

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グイン・サーガ・ワールド6

「草原の風」。
少女が誰かというのは、読んでいる人には一目瞭然。
多分、全員が、

「これは、わたしの中のイメージとはちょっと違うな」

と思いながらも、それでも、ひかわ 玲子のイメージの中ではこうだし、それも納得できると思う。

思い出はいつも若く、人はいくたびもそのなかにかえっていく。

それは、イシュトヴァーンのためだけの言葉ではないのだなぁと。