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オタクはすでに死んでいる

オタクの世代論。
なんか、自分の世代ではないところは、やっぱり、よく見えていないみたいで、「それは、どうかなぁ」とか懐疑的に読んでいたのですが、「第2世代のオタクは……」みたいな自分の世代のところは、本当に良く当てはまるというかその通りだと思った。

確かにまぁ、わたしらは、「オタク」なんて名乗れるのは、エリートだと思っていたから、「わたしなんてとてもとても」みたいな謙遜はあったな。
まあ、オタクの一線(?)の人たちというのは、ホントに戦っているイメージが強い感じです。バーッと理論武装してね。今は、そうでもないのかなぁ。
で、その理論武装的なところが、けっこう好きです。

まぁ、基礎的な教養は、もっていて欲しいとは思います。
というか、オタクの矜持として、「それについて知らないことはない!」と、知らなくても言い切って、語って欲しいなぁ(笑)

まあでも、敷居がさがったのは、単純に悪いことでない気もします。
というか、昔のオタクは、こうやって、世界に浸透したり、認められたり、普通になっていくのを夢見ていた気がします。
そのために努力して、実現した世界が、実は、あんまり住みよい世界ではなかったというのは、まぁ、良くある話といえば、良くある話だな。

で、最近、岡田 斗司夫が書いた本の題名が「遺書」なのか……。
おもしろいらしいですけどね。

うーん、単純に、いつでも起きている世代交代という気もちょっとする。
そして、いつだって、旧世代が、駆逐されていくのかも。