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ワンだふるライフ!

次のゲームも、ビバリーの日本オリジナルゲームです。

なんか、イヌのコマもかわいく、フィギアです。
「犬の生活」なんてゲームもありますが(持っていますが未プレーです)、あれに似た雰囲気を醸し出しています。
「イヌ」だから、「ワンだふるライフ!」。なんか、題名も、意訳すれば「犬の生活」になりそうではありませんか。

どんなゲームか、ワクワク感がつのります。

えーと、ゲームの内容は、自分のイヌのコマを決めて、サイコロを振って、その目だけ進めて、止まったマスの指示に従います……。

えーと、スゴロク。
というか、犬の人生ゲーム???

えーと、犬たちには、3つのパラメーターがあります。
前半戦は、このパラメーターに得点をためていく感じです。なんていうんですか、自分のイヌをしつけたり、オシャレさせたりして、こう、磨き上げていく感じですね。

そして、得点が充分にたまったら、後半は、ひたすらその得点を消費していって、ゴールをめざします。
3つのパラメーターのうち、どれかが0点になってしまうと、また、鍛え直さなければなりません。

だから、前半戦で、バランスよく充分に鍛えておかなければなりません。
そんな感じ。

えーと、でも、スゴロクだから、後半戦に行くまでに、止まるマスによってどうしてもパラメーターが偏っちゃうじゃない……。
でも、大丈夫です。
ちゃんと、後半戦の前には、ひたすらループして、パラメーターを鍛えられるマスがあります……。

………。
……。
…。

それじゃあ、今までの前半戦って、いったい……。

うーん。イヌを育てることに愛がある人ならば、楽しく遊べるのかもしれませんが、わたしは、実はイヌには愛がない……。
ネコにだったら、多少愛があるのですが……。

ということで、とっても、作業な感じが、これまた延々と続きます。
最後は、もう、

「イヤ~」

という感じで、無茶して後半戦に突入したわたしが、そのままゴールしました。

うーむ。パラメーターをためて消費しながらいくゲームは、「アブ・ディ・ポスト」が近いかな。
でも、あのゲームは、イヤな感じにならないですねぇ。何が違うかというと、多分、ゲームのスピードです。

「アブ・ディ・ポスト」の場合は、けっこう1レースが短いし、お互いが飛んでいるかどうかというのが、けっこう自分の状態に関わってきます。

でも、「ワンだふるライフ!」の場合は、ダラダラと長くて、しかも、パラメーターをのばしてるときは、完全にお互いの絡みがほとんどないんですねぇ。
そのあたりが、ちょっと……というか、どうしても、日本でつくるスゴロクゲームって、「人生ゲーム」にしても、これにしても、ゲームを引き延ばす方で、考えてしまうようです。

1回のゲームを短くして、何回も、

「もう1度!」

と言えるようなゲームが遊びたいですねぇ。

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アブ・ディ・ポスト

♪大丈夫さぁ~ ボロボロでも まだ飛べるぜ~♪

と、思わずチェッカーズの「夜明けのブレス」を口ずさんでしまうこのゲーム「アブ・ディ・ポスト」です。

自分たちの飛行機を整備して、暗雲たちこめる空に飛び出していきます。
しっかり整備に時間をかければ、嵐に強い頑丈な飛行機を飛ばすことができます。でも、整備に時間をかけているうちに、他の飛行機に先をこされてしまうかもしれません。また、整備もあんまりやりすぎると、飛び立つ前にいじくりすぎてこわれてしまうこともあります。

だから、そこそこの整備で、一気に空に飛び立って行くか、慎重に整備を重ねて、前の飛行機が嵐で墜落する間隙をぬって飛び立つかなどなど、いろいろ作戦があります。

本来は、多分、3~6人のゲームなのですが、今回は、なぜか7人ぐらいで遊んでいた気がします。
人数が多い方が、嵐が起きやすくなって、よりドタバタしたゲームになって楽しいのではないでしょうか?((このあたり、サイコロのかわりに振る「暗雲」というギミックがすぐれていて、人数によって、出目の確率を調整することができます。だから、遊べる人数の幅も広そうな感じです。))

さて、最初は、様子見ということで、みんなけっこう慎重に整備をすすめているのですが、1人が飛び出すと、

「単独飛行させるまじ!」

と、次々に無茶な飛行機が飛び立っていきます(笑)
もちろん、嵐がくれば、すぐに墜落してしまうのですが、それでも、先行したプレーヤーを単独でゴールさせちゃうよりは、一緒に巻き込んで墜落してリセットをかけたいわけです。
自分が先に墜ちて、2回目の嵐で先行したプレーヤーの飛行機が墜ちれば、今度は自分が先行できたりしますしね。

外側から内側にむけて飛ぶ前半戦と、内側から外側にむけて飛ぶ後半戦にわかれていて、前半戦は、非常に安定したお天気のときに飛び立つことができたわたしの飛行機がトップでした。

で、後半戦。
なぜか、嵐続きで、バタバタ飛行機が墜ちていきます。
白熱するプレー。興奮して、身を乗り出すプレーヤーたち。

その時!!

ドンガラガッシャーン!!!

ものすごい音とともに、テーブルが倒れてしまったという……。
ちゃ、ちゃぶ台がえし(笑)

もちろん、ボード上のコマとかも、全部、墜ちて……落ちてしまいました。

えーと、テーブルをたてるときに、ちょっと足の開き方が甘かったようで、興奮のあまり体重がかかったときに、その足が閉じちゃったようです。

………。
……。
…。

「……これで、……終了かな?」

「……うーん、終わりというこで……」

「え~。せっかく、ゲームを続けていたら、トップがとれる予定だったのに~」

と、途中で終わったゲームには、こんなことを言ってみるいう。

教訓。

世界を揺るがすような天変地異には勝てません。

テーブルをたてるときは、しっかりと。

だれにも怪我がなく、ゲームのボードやコマ、ギミックにも被害がなくてなによりでした。

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11月はいけなかったので、2か月ぶりのおてばんでした。
今日は、広いお部屋でした。人数は、12、3人だったかな?こぢんまりとした感じで、落ち着いてゲームが出来ました。
落ち着きすぎて、2時から6時までぐらい、4時間ぐらい続くゲームをされていたテーブルがあったぐらいでした。

今日、遊んだゲームは、

「ババ抜き(アレンジ・ルール)」
「子やぎのかくれんぼ」
「カリブ」
「カサノバ」
「ウルランド」
「サンファン」
「6ニムト」
「アブ・ディ・ポスト」
「ロバは誰かな」
「そっとおやすみ」

などなどでした。
わたしは、軽いゲームばかりですよ~。
でも、楽しいです。

今は、重いゲームをする体調ではない(笑)

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インコグニト

「インコグニト」は、見た目がとってもかっこいい(そして、アヤシい)ゲームです(笑)
それもそのはず、「1988年ドイツ年間ゲーム大賞特別美術賞受賞」に選ばれたゲームです。

お祭りに沸くヴェネチア。その影に暗躍する4人のスパイ。
敵か?味方か?お互いの正体を探り合いパートナーを見つけて、暗号となっている指令文を解読して、自らの使命を果たさなければなりません。

ドキドキしてくるでしょう?

このゲームは、なかなか遊ぶ機会が難しいゲームでもあります。
4人のスパイで2対2のチーム戦をするゲームなので、プレイ人数が4人限定なのです1
あと、サイコロのかわりに、「警告の印」というのを使うのですが、これがけっこう派手な音をたてるということもあります。
あと、ボードが大きいです(笑)普通、2つおりか、4つおりのボードが多いと思うのですが、このゲームは、なんと6つおりです。

まず、プレーヤーは、自分の色を選びます。
プレーヤー1人にコマは4種類あります。コマは、それぞれ体型が違っていて、ノッポ、チビ、デブ、ヤセの4種類があります。このうちの1人が自分の正体で、あとは部下という感じです。

このゲームは、推理ゲームです。相手の正体をメモを持って推理します。全員のいろが決まったら、メモ用紙に他のプレーヤーの名前と色をメモします。
最初にわかっている他のプレーヤーに対する情報は、たったこれだけです。

コマを自分の色の4つマスに配置して、メモを見られないようについたてに隠します。このついたて、パスポートなのだそうです。このパスポート、自分に見える方の側には、暗号読解の方法が書いてある優れものなのですが、残念ながらドイツ語で書いてあるので、わたしたちは日本語の訳のプリントを見ながら遊びました。

自分たちの色のコマの他に、「大使コマ」という黒いコマがあります。このコマは大使館に置きます。

さて、4人のスパイは、コードネームだけわかっています。
「フィドルボトム卿」、「バブル大佐」、「X」、「マダム・ザザ」。
プレーヤーは、この4人のうちの1人を演じることになります。

「正体カード」は、自分がどのキャラクターを演じるかがかかれています。これを裏むけによく混ぜて配ります。
「体型カード」は、自分のキャラクターの体型がかかれています。これを裏むけによく混ぜて配ります。
「指令カード」は、暗号で自分の果たすべき指令ががかかれています。この暗号は、パートナーの暗号と2つあわさってはじめて意味が出てきます。これも裏むけによく混ぜて配ります。

3枚のカードが配られたら、自分がいったいどのキャラクターを受け持つのか、そして、自分を表すコマが本当はどれなのかが自分ではわかります。
他のプレーヤーは、自分の「正体」と「体型」とは違うキャラクターを演じるはずです。

自分のパートナーを「敵」よりもはやく見つけて、気付かれないように素早く指令を果たさなければなりません。

さて、りんは黄色のコマをもってプレイします。配られてきたわたしの正体は、「フィドルボトム卿」。そして、体型は「ノッポ」です。

プレーヤーのすることは、まずは情報を集めて、自分のパートナーを探すことです。
「フィドルボトム卿」のパートナーは、「バブル大佐」です。他の3人のプレーヤーのなかから、「バブル大佐」を探さなければなりません。
そのためには、まず他のコマに接触しなければなりません。自分のコマを他のコマのいるマスに移動させることが出来れば、相手はプレーヤーの正体に対するウワサを教えてくれます。

さて、移動ですが、サイコロのかわりに「警告の印」というのを使います。
「警告の印」は、すごいアヤシい装置です。なんといっても、その形が、なんともアヤシくて雰囲気があります。写真のある紹介サイトを参照にしてもらうといいのですが、なんか、仮面をしたマリアさま見たいなヤツです。
実は、ただ単にいくつかの色の玉が入った箱で、振って置くとなかに入っている玉のうち3つの玉が見えるというものです。
わたしこれしってます。「アブ・ディ・ポスト」の「暗雲」と同じ仕組みのものです。

さて、この玉ですが、色が5色あります。出た色によって、動けるコースや、動かすコマやがかわってきます。
まず、「赤」、「青」、「黄色」は、自分のコマを動かすことが出来ます。
「赤」は、陸路を動けます。「青」は、さすが水の都ヴェネチア、水路を動けます。「黄色」は、水陸どちらの道も動けます。
「黒」は、自分のコマではなくて大使コマを動かします。大使は、水陸どちらの道も動けます。
「白」は、だれも移動させられない残念な色です。

だから、「赤」、「青」、「黒」とでたら、好きな順番に、自分のコマの1つを陸路で1つ、自分のコマの1つを水路で1つ、大使コマを水陸どちらかの道で1つ動かすことが出来ます。
「白」が3つでれば、何にも出来なくて1回休みになっちゃいます。

さて、自分のコマを上手に他のプレーヤーのコマのいるマスに移動させることが出来たら、相手に正体を尋ねることができます。相手は、自分の正体の情報を3つ提示します。この3つのうちの1つは、真実です。

また、大使と接触できると、好きなプレーヤーの正体について尋ねることができます。さすがに、この人、大使だけあって情報通です。そして、お祭りのせいで酔っぱらっているのか、誰にでも情報だだ漏れです。なんと情報を2つ提示してくれて、そのうちの1つは、真実です。

最初、わたしは、赤色のプレーヤーコマと接触しました。
情報を聞くときは、「正体」の情報がほしいのか、「体型」の情報がほしいのかを選ぶことが出来ます。「正体」を聞けば、「正体」の情報が2つと「体型」の情報が1つもらえます。「体型」を聞けば、「正体」の情報が1つと「体型」の情報が2つもらえます。
まずは、パートナーがだれなのかを探らなければなりません。ということで「正体」の情報を聞いてみました。

「マダム・ザザ」。「バブル大佐」。「ヤセ」。

出てきた情報は、この3つです。このなかのどれか1つは正しい。
うーむ。パートナーを出来るだけはやく探した方がいいので、とりあえず赤のプレーヤーを仮想パートナーと考えて、集中的に情報をとっていきます。
前は、「正体」の情報を聞いたので、今度は「体型」の情報を。今にして考えると、「正体」の情報ばっかり聞いて、考えた方が良かったかもしれません。

「バブル大佐」。「ヤセ」。「チビ」。

わたしは、「ノッポ」な「フィドルボトム卿」なので、「ノッポ」と「フィドルボトム卿」は、除外です。といっても、はじめっから情報のなかに入っていません。
前回の情報と今回の情報でダブっているのは、「バブル大佐」と「ヤセ」です。

えーと、だからー、今のところなにも除外されない??
けっこう頭を使うゲームですが、何回ぐらい聞いたら確定するんだ???

このゲーム、まともに相手のコマに接触して聞いていたら、頭が痛くなります。
大使コマが超重要ということがやっとわかってきた。

ということで、大使に接触して、赤の正体を。大使は2つの情報を教えてくれます。

「マダム・ザザ」。「バブル大佐」。

ここで、ルールをインストしたわたしが、ちょっとミスしています。このカードの組み合わせは、1回め出したカードの組み合わせに含まれます。こういうまったく同じ情報の組み合わせは、ルール違反で出せないのでした。
でも、見過ごしてしまったんですね。なんと、これ、指摘していれば、指摘された方は、カード1枚少なくして提示しなければなりません。そうすれば、正体がすっかりわかっていたのですが……。

気がついたときは、プレーが進行していたのでしかたないですね。そのままプレーです。まだ、赤の正体がわからないので、赤にからみついています。
大使に正体を聞いて、

「マダム・ザザ」。「X」。

あっ。わかった。赤の正体は、「マダム・ザザ」だ。

もしかして、大使に2回正体聞いたら、すぐに確定するのでは。というか、1回目で、相手が自分の正体ともう1枚のカードを出してきたら、それで確定??

大使は、超重要です(笑)

ということで、赤は、敵と判明したので、パートナー探しです。もちろん、そんなことをやっている間に、他のプレーヤーのもとにも、着々と情報が集められているわけです。

こっちの正体を大使を2回使って探っていた青に探りをいれます。

いきなり本物の正体カードと、指令カードの片割れを見せてもらいました。
そうです。相手が、本当のパートナーだと確信できれば、3つの情報を提示しているフリをして、真実の情報を見せることが出来るのです。

「指令カード」は、2つ集まってはじめて意味をなす指令となります。
指令が理解できたら、後半戦のスタートといっていいでしょう。

相手に気付かれないように、その指令を達成して、指令が達成されたと思ったら、自分のパートナーだと思われる人に握手を求めます。そして、お互いががっしりと握手をすることができたら、そのチームの勝利です。なんて、かっこいいんだ。
でも、最後で、握手をさしだすパートナーを間違ったり、指令を達成していないのに握手をしようとしたら、一気に負けです。かっこわりぃ。

さて、わたしたちに示された指令は、

「バブル大佐へ。フィルボトム卿と会え。彼があなたの耳にだけ入れるべき情報を持っている。
バブル大佐とフィルボトム卿同じマスにいさせる

です。ただし、わたしは、指令の内容を両方とも見たので理解していますが、パートナーのバブル大佐は、未だに自分の使命カードしかわかりません。
なんとか、相手から接触してもらって、こちらの使命カードも相手に見せなくては……。

あと、どのプレーヤーがバブル大佐かはわかりましたが、どの体型のコマが本当のバブル大佐なのかは、まだわかりません。
こっちからも、接触をしていかなければなりません。

ドキドキ。

てなことを考えていると、相手チームのコマが、青いコマに接触。

がっしりと手と手を握りあう赤と緑のプレーヤー。

やられた~。

相手は、もうお互いにパートナーをみつけて、指令の情報交換もすませていたようでした。ちなみに、彼らの指令は、

「本部からの無線連絡:バブル大佐がGrasse Zampanoこと、001である。彼を生け捕りせよ。
任意の自分のコマをバブル大佐のところに移動させる

でした。

うーむ、なかなか、ドキドキするゲームです。
前半の重苦しい腹のさぐり合いと、後半の指令達成へ動くときのスピード感も、けっこうメリハリが利いております。
今度遊ぶときは、もっと上手にやるぞーという気持ちがわいてきますね。

うーむ。今度は、いつあるんだろう。

この作品のデザイナーが、アレックス・ランドルフというのが、ちょっと信じられません。まあ、そんなにランドルフのゲームをよく知っているというわけではないのですが。
うちのあるゲームで、ランドルフのゲームは、「はげたかの餌食」、「ハイパーロボット(第2版)」、「ガイスター」、「チャオチャオ」、「ヴェニスの運河」、「インコグニト」の6作です。
これプレーしたことがある人は、わかると思うのですが、「インコグニト」以外は、ものすごくシンプルなルールのアブストラクト・ゲームに近いようなゲームばかりです。
でも、「インコグニト」は、ストーリーがすごくしっかりとあるゲームです。
このあたりは、このゲームが、ランドルフだけのデザインではなく、レオ・コロヴィーニに合作というあたりに理由があるのかもしれません。レオ・コロヴィーニのゲームは、わたしは、「クランス」しかしたことありませんが。

  1. えーと、正確に書くと3人~4人用のゲームで、4人推奨となります []

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,京都ドイツゲームサークル,2003年7月京都ドイツゲームアブ・ディ・ポスト,子ども

アブ・ディ・ポスト

忘れてしまったゲームが多いなかで、はじめて遊ばせてもらった子どもゲームの事は、けっこう覚えています。
ということで、最初のゲームは、「アブ・ディ・ポスト」です。

「ファミリーで子供と遊ぼう」のページでは、2番目に子ども達に人気のあるゲームとして紹介されています。だから、1回、遊んで見たかったわけですね。

「アブ・ディ・ポスト」は、嵐のなか飛行機で郵便物を届けるゲームです。
嵐のなかの飛行機。届けるのは、人と人とをつなぐ手紙。なんか、それだけでも、けっこう惹かれるものありますよね。

飛行機は、けっこうボロ飛行機です(想像)。カードを引いていって、整備しなければ飛び立てません。
カードには、1点~3点までの点数が書いてあります。このカードを4点分集めれば、飛行機は飛びたてます。でも、点数の少ないあまり整備のされていない飛行機は、ちょっとした嵐で、不時着をよぎなくされてしまいます。だから、カードを集めて、万全の体制を整えてから飛び立つのも作戦です。でも、3点のカードを3枚引いてしまうと、バーストしてしまって、手札の3点のカードをすべて失ってしまいます。

面白いのが、サイコロのかわりに振る「暗雲」です。
これは、雲の形をしていて、5色の玉とのぞき窓がついています。
飛行機を飛ばしたプレーヤーは、これを振って、のぞき窓から見えた色と対応する数だけ飛行機を進めることができます。ただし、黒玉が出た場合は、嵐が発生します。

嵐が発生すると、飛んでいる飛行機は、すべてダメージをうけてしまいます。
ただし、飛んでいるコースによって、ダメージが違います。

飛行機が飛ぶコースは、3種類あります。内側のコースは最短距離で飛ぶことができますが、嵐が吹けば8点分のカードを捨てなければなりません。一番外側のコースは、嵐のとき2点のダメージですみますが、飛行距離がとても長くなってしまいます。真ん中のコースは、その中間で、嵐のダメージが4点です。

ダメージの分だけカードをすてなければならないのですが、このとき、カードのおつりはきません。2点ダメージでも、1点と3点のカードしか持っていないならば、3点のまカードを捨ててしまわないといけません。

手持ちのカードが3点以下になってしまったときは、飛び続けることができませんので、その場に不時着して、カードを引いて整備しなければなりません。
また、カードが0点になってしまった、墜落してスタートに戻されてしまいます。

コースは、離陸時、着陸時以外は、外、中、内と好きに移動することができます。
動かすときはできる限り内側を飛んで、移動終了時には出来るだけ安全な外側にいるようにするなど、コース取りも重要です。

実際に遊んで見ると、3人~6人までのゲームなのですが、たくさんいたほうが、より面白そうなゲームでした。

というのは、たくさんの人が、「暗雲」を振れば振るほど、嵐は起こりやすいわけです。その分、波乱にとんだ飛行が楽しめるというもんです。ヒャッホー。

けっこう性格の出るゲームです。もう、4点たまったら飛び出して、ひたすら最短コースを飛ぼうとする人、もう、充分やろうと思うのに、まだカードを引いている人いろいろです。

「暗雲」を振るのは、飛行機を飛ばしている人だけです。だから、誰も飛行機を飛ばしていないときに、単独飛行をさせれば、嵐にあう確率が低くなります。

でも、誰かがゴールに近くなってくれば、みんな、多少整備不良でも、無理やりにでも飛んできます。
こういうところも、おもしろいなぁよくできているなぁと思いました。
そして、全員、一気に墜落して、カードをためていた人が、1人で悠々と飛び出して行ったりします。

どう飛ぶのがベストか?どのコースがベストか?なにがベストか?

それは、暗雲の出す玉の色と自分の性格だけが知っているという……。

多分、何回もやりこむと、かなりリスクの少ない決まった道というのが見えてきそうなところがあります。基本がスゴロクなので、ちょっと単調に感じるところもあるかもしれません。でも、また、メンバーが変わるとゲームの雰囲気も変わってきそうなゲームです。

簡単なルール、それから、もりあがりがありますので、なかなか、子どもとたちと遊ぶときの導入には、いいのではないかと思いました。

残念なことは、このゲーム絶版で、今は手に入らないことです。

ベストコースが見えてくると偉そうなこと言っていますが、コース取り自体は、結構いろいろな進み方があって、わたしは、

「こういったら、さらに先に進めるよ」

という手を、何回も教えてもらいました。