クラス会議入門
アドラー心理学に基づくいいながら、「褒めまくれ」と書いてあって、ちょっとびびりました。
まあ、褒める時の注意みたいなことは書かれています。
でも、必ずしもこれが万能の薬になるわけではないよという部分は、けっこう誠実なのではないかと思います。
考え方としては、それぞれ上手くいく方法は、1つではないという感じになります。
受け入れやすいかも。
昔、読んだ時よりも、ずっと信じています。
まあ、今でもこの人の語り口は、ちょっと腹立つものはあるのですが。
でも、書かれていることは、全面的に正しいと思います。
まあ、工夫は全部、学校に丸投げですけどね。でも、まったくダメダメなことを丸投げしているのではないので、真面目に受け取るべきだと最近は、思っています。
ただ、いつも気をつけるのは、テクニックとして使わないようにということです。人を自分に従わせたいわけではないということは、いつも気をつけています。
それはそれで、それなりの効果があったりするので、怖いです。
アドラー心理学の本が、こんなに書店の棚に並べられるような時代になるとは思いもしなかったです。
けっこう、悪用すると強力だと思うし、若干、危険に感じたりもするのですが、それでも、競争や闘争ではなくて、共同体感覚を中心にした考え方というのは、これから先、もっともっと大切になっていくものです。
今、苦しい思いをしている人の苦しみの原因をさぐることができなくても、その苦しみをなんとか軽くすることができるならば、自分がそこにいる意味はあるのだと思います。
この本自体は、若干、哲学よりです。
わたしが今まで読んできたのは、教育関係のものだったので、どっちかというと実践よりでした。
前巻は、1人2役の対話方式でしたが、今回は、講演を元にした1冊のようです。
今回の本の方が、読みやすい感じです。
うーん、対立しないのはいいけど、相手がそれでも不利益をこっちにもたらそうとするようなことは、あり得るような気がするのですが、その時は、どうするんだろう?
というか、相手の不利益を考えずに、自分の得ばかりを考えていると、この考え方は使えないのではとも思ってしまうのです。
そのあたり、つっこんだ話をさらに知りたいです。