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ルミとマヤとその周辺1

これ、目線は子どもにないですよね。
でも、ものすごく子どもが、生き生きしている。だから、多分、子どもが読んでも面白いと思うけど、目線は、大人の目で、安定している。

講談社コミックスKissなので、もともとは、レディース系の雑誌に連載されていたのかな?
ちょっと、西原 理恵子の「ゆんぼくん」系のお話を思い出したのは、時代背景かなぁ。

このころすでに、いろんなものをなくしはじめたぼくたちは、今も、どんどんなくし続けている。

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はれた日は学校をやすんで

つれづれと思い出してみるに、おそらく、わたしが1番最初に読んだ西原理恵子の作品が、この「はれた日は学校をやすんで」の単行本だったような気がします。あんまり、記憶に自信がないのだけれど……。

で、この印象が強くて、西原理恵子という名前を覚えて、「まあじゃんほうろうき」とかに入っていったのだと思います。

はっきりいって、このマンガには、「やられた」と思いました。「ゆんぼくん」とならんで、西原理恵子の最高傑作だと思います。思春期の気持ちが、とても上手い。

題名にひかれて読み出したんです。
「はれた日は学校をやすんで」。「雨の日は…」なら、ちょっと平凡すぎです。わたしは、基本的に学校大好きな人間なので、「休みたい」という気持ちは理解できるかどうか……とか思って読み出したのですが、はまりました。

すごい、さりげない気持ちをかいているのですが、たしかに、こういうモヤモヤは経験している。そんな気がします。それをこんな風にかちちにして表現するのは、けっこう難しいんですよねぇ。でも、この作品の中では、そのさりげなさ、モヤモヤさが、本当にそのまま表現されています。

その分、表題作以外は、「なんじゃこりゃ」と当時思ったのですが、今読んでみると、けっこう「やまもとくんとまぶだち」や、「はにゅうの夢」も、いい味出しています。

西原理恵子のマンガって、文庫になると字が入りすぎていて読みにくいものも多いのですが、これは、そんなことなく、すんなり読めます。

単行本についていた、下品なおまけまんがも、カットして正解のような気がする……。

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毎日かあさん カニ母編

コピーが、「家庭円満マンガを描いていたら離婚してしまいました」

子どもは、キライ。ダメ人間は、キライ。とすぐにいう西原理恵子ですが、キライというのは、なんというか、自分がそれを切り捨てていくことができないからなんだろうなぁと思います。

まあ、子どもがキライな人に「ゆんぼくん」が描けるとは思えませんから。

今回は、「すきだったひとをきらいになるのはむつかしいなあ。」とめずらしくストレートな表現があった。
改めてというか、やっばりというか、かもちゃんのことを好きだったんだなぁと。

わたしは、「娘はうまい」話が好きですねぇ。