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どろろ梵4

どろろ梵、完結。

元の「どろろ」が、次第に権力との戦いのお話になっていったのは、もともと、「どろろ」が、忍者物などの劇画に挑戦しようとしてつくられたものなので、仕方なかったのかも。
百鬼丸誕生そのものが、権力を得るため儀式だったし、物語として、それが内包されていたのだと思います。

でも、本当は、こっちの方向に進む道もあった気がします。そんな「どろろ梵」でした。

そして、物語は終わらない。
突き抜けて、広がっていきます。

素敵だ。

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どろろ2 手塚治虫文庫全集

後半は、かなり権力との戦いがメインテーマになってきています。
そう考えると、「どろろ梵」は、そのあたりは、ちょっと続編として弱いか。

これは、白土 三平の忍者ものなんかが、けっこう影響している気がしますが、その影響をうけながらも、ちゃんと、全然別な手塚 治虫の世界が展開されているのが、けっこうすごいです。

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どろろ梵3

どろろが、妖怪になった経緯を百鬼丸は、今までしらなかったのですね。

そして、2人目の百鬼丸。

うーん、絶対、手塚 治虫がかいてたら、こんな展開にはならなかったと思うのですが、なんかあんまり違和感ないんですよねぇ。
それは、手塚 治虫がつくった最初のマンガが、なんか、物語の原型みたいなものだからなのかもしれません。

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どろろ梵2

百鬼丸が考えているほど、妖怪側の事情も単純ではないみたいです。
なによりも、どろろが妖怪になってしまった経緯がわからんことにはなぁ……。

単純に考えると、妖怪そのものは、百鬼丸の親父の欲望が、作り出したようなもんだしな。

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どろろ梵1

百鬼丸とどろろのその後を読めるのは、けっこううれしいかも。

まあ、手塚 治虫の作品ではなくて、今風のリニューアルなんですけどもね。

でも、「どろろ」って、すごい傑作だなぁと思います。このマンガがなかったら、きっといろんなマンガがなかったそんな物語です。

転生した百鬼丸も、なかなかいいです。現世の記憶はどうなったんだとか思いますけどね。

そして、今回の相棒は、どろろではなくて、梵。どろろは、妖怪として生きているみたいです。でも、題名からすると、梵はどろろの生まれ変わりっぽいなぁと思うのですが。

さて、まだスタートしたばかりで、全体は見えていない感じです。でも、今はワクワクしています。