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プリンセス・トヨトミ

途中、大阪全停止までの道のりが、長くて長くて。
そこにたどりつくまでは、イマイチなのかと思ったけれど、それ以降というか、イベントが始まってしまえば、いつもの万城目 学のスピード感で、安心の出来。
これは、一人称じゃ無かったのが影響しているかもしれません。
「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」も、三人称だったけど、あれは語りが入ったりしていたからねぇ。

おとうちゃんの話で泣いて、対決で泣いて、お母ちゃんのどんでん返しで、また泣いた。
おおさかのおっちゃん、おばちゃん、ステキや。

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かのこちゃんとマドレーヌ夫人

これは、なんだろう。愛の奇跡についてのお話……でもないな~。

読み始めは、今まで読んだ万城目 学ぶのなかでは、おとなしい方で、パワー不足かなぁと思っていたのですが、最終章の疾走感とかっこよさは、格別でした。

猫たちは、集会でこんな話をしてたのか。
いつか、その輪に入って、こんな冒険譚を直接聞いてみたいものです。

よかったです。

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鹿男あをによし

ベラボーにおもしろいです。

ちょうど、この本を読む直前に、ねぇさんにさそわれて奈良にいってきたので、余計にそう思えるのかも。
平城京跡のあたりを歩いたのですが、まさに、この本に出てくる景色がそのまま広がっていて、もう、目の前にその風景が浮かんで浮かんで、こんなに突拍子もない話なのに、またしても、

「これ、ホントーの話だから」

とか、言いたくなってきてしまいました。
うん、この人の小説は、ぶっとんでいるけど、リアルだ。そんなことがありそうな気がする。

まあ、このタイムリーな奈良行きにはタネがあって、先に、この本を読んでいたねぇさんが、奈良に行って、この本の風景を見たいと思っていたのだそうです。
で、ならでは、いろいろこの本の話がしたかったのですが、まだ読んでいないわたしのためにグッと我慢していたそうな。

あっこに、サンカクが埋められていたんだよなぁ……。

どおりで、なんか寂しそうな建物なのに、けっこうしつこくねぇさん行きたがっていたはずです(笑)

以下、ちょっとだけネタバレです。