君に届け29
あやね編終了で、いよいよ次巻で完結。
ということで、以下ネタバレありです。
「うさぎドロップ」最終巻。
子育ての拾遺物語とそれからという感じです。
わたしは、子育てパートがけっこう好きだったので、前半やここにかかれているようなスピードで、この物語が続いて欲しかったなぁという気持ちが今でも強いです。
まあ、そうすると作者のどうしてもかきたかった物語までたどり着くのが遠くなってしまったりする部分はあると思うし、もしかしたら、ここを丁寧にかくことによって、最後の結論が(わたしみたいな読者には)より受け入れられ難くなってしまった可能性はあると思うので、こういうカタチにしたのは多分正解なのだと思うのだけれども。
「りんはフツーにかわいい」
娘にだったら、簡単に言えるこの言葉を、ダイキチに意識して言えなくしているところ位しか、男女な関係を匂わせるところはなくて、それが、このマンガのいいところではあるのですが、ちょっと物足りなく感じさせるところでもあります。
「めがねドロップ」好きです。
結局、りんのお父さんというのは、どうでも良い感じでまったく影がなかったのですね。
そういうところを見ると、ものすごく剃り落とされた物語なんだなぁと思います。
うーん。
まあ、納得のエンディングなんだけど、違う結末が見たかった気がします。
もしくは、3親等とか関係なしに結ばれちゃって、もう世間なんか背を向けて暮らしていくというのなら、それはそれでよいと思うのだけれど。
まあ、だったら、りんちゃんが不幸になってもいいのかと言われると、これがベストの終わり方だったのかなぁとも思いますが。
ああでも、まさこさんの、
「母親の責任で言わせてもらいました」
から、
「どん」
までの展開は、凄い好きです。
それでも、割り切れないものを抱えたままの終わりではあるのかなぁ。乗り越えていかなければいけないことは多いのかもしれません。
高嶺の花を手に入れたのだから、それぐらいは当然か。
あと、番外編が1巻で完結です。この先が、ちょっとは読めるのかな?