ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,2004年6月MMG,MMGテーブルゲーム会ダミー,赤箱ニムト,6ニムト,MMGテーブルゲーム会

赤箱ニムト

みんなもってるけど、なかなか遊んだことがないゲーム(予想)「赤箱ニムト」で遊びました。

遊ばない理由は、今回遊んでみて、なんとなくわかった気がします。
それは、このゲームの出来がどうこうというのではなく、ただひたすらに「6ニムト」の出来が良すぎるというのがあると思います。
「6ニムト」は、シンプルでとっても、すっきりしています。
「赤箱ニムト」は、多少、シンプルさという面で、負けています。

というか、「6ニムト」は、ときに

「どれだそう?」

と考えることがありますが、軽いノリのゲームです。
一方、「赤箱ニムト」は、ずっと、

「どうしよう~」

と考え続けるがまん比べなゲームだと思いました。

だから、プレイした感覚が全然違います。

でも、「赤箱ニムト」を手に取ったときに、わたしたちが期待するのは、「6ニムト」みたいな雰囲気なんでないでしょうか。
で、「6ニムト」に、カードの雰囲気が似すぎていたり、日本語での名前が似ていたりするのは、もしかすると、「赤箱ニムト」にとっては、(商売的にはプラスかもしれませんが)ゲーム的にはマイナスだったかも。

「6ニムト」は、出来るだけ牛をとらないようにするゲームですが、「赤箱ニムト」は、できるだけ「緑の牛」(プラス得点)を取って「赤い牛」(マイナス得点)をとらないようにします。

「6ニムト」は、手番のないゲームで、みんな一斉に、

「せーのーで」

でカードを出します。でも、「赤箱ニムト」は、手番の人から1枚ずつカードを出していきます。
このあたりも、もしかすると、ゲームのテンポや重さに関係しているのかも知れません。
みんな一斉に出すのなら、

「まーいいやー。人が何出すかわからないから~」

てなことを考えて思考時間が短くなるのは、わたしだけですか?

自分の手番では、カードを1枚~3枚プレイします。
カードのならべ方は、「6ニムト」と同じ感じです。
ただし、「赤箱ニムト」のカードは、最初の列の頭になるカードを円形に並べます。ほら、「6ニムト」なら、最初に4枚並べておくカードですね。
人数によって、最初に並べておくカードの数はいろいろです。

円形に並べるのには意味があります。
なんと、このゲームでは、1番大きな数字と1番小さな数字はつながっていることになっています。
だから、「1」のカードをだしても、どこかの列を引き取る必要はありません。
「1」は、1番大きな数字の上に置かれることになります。

そして、列の5枚目の牛カードをプレイすると、その列を引き取ることが出来ます。

手番があると書きました。だから、基本的に、自分できめて5枚目をおくわけです。
だから、得な列の5番目にカードをおきたいわけですが、みんなそんなことを考えています。

そして、何が起きるか?
極端に、おいしい列というのは、潰されちゃって、けっこう全部の列が平均的になります。
↑ ちょっと、地味です。まあ、ときどき、極端なマイナスがデカい列というおそろしい列はありました。

こう、カードをおいてタネを蒔いて、他のプレイヤーが刈り取っていく様子を見るのは、なんとなく「ダミー」を思い出させます。
ただし、このゲームは、重い。

このゲーム、どう見ても、緑の牛よりも赤い牛の方が多いんです。
点数がプラスになったら、かなりよい順位だと思います。
このあたりも、このゲームが重く感じさせられるところです。

苦しかったり、重かったりするのが、決して楽しくないわけではないのですが、「6ニムト」とどっちやるといわれると……。

もし、全然、「6ニムト」と、まったくカードのデザインとが違ったら、また、違う評価になっていたような気も、ちょっとだけします。

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,2004年6月MMG,MMGテーブルゲーム会スー,ナポレオン,ボトルインプ,ボードゲーム,七つの印,6ニムト,MMGテーブルゲーム会

6ニムト

「6ニムト」は、トリックを取っていくゲームではないので、実はトリックテイキングではないのかも。

前回(というと7月のMMGはもうあったのでこのレポートということになってしまいますか?ようするに5月です)のMMGでは、「6ニムト」して、

「極意を会得した~」

とか思っていたのを覚えているのですが、なぜか、今回の「6ニムト」は、全然、記憶に残っていません(爆)

きっと、負けたか、たいしたことなかったんだ(苦笑)

自分が、勝ったことだけ覚えている便利な(ある意味)とても健康に良い頭です。

七つの印

「七つの印」は、すごいお気に入りで、実は自分ではけっこうやるもんだと思っていたゲームでした。

でも、今回は、「七つの印」の熟練プレーヤーたちとプレーして、自分の未熟さを知りました(ホントかよ~)。

もしかすると、わたしと熟練のプレーヤーの人たちとは、プレイ回数とかは、一緒ぐらいかも知れません。
でも、熟練者の人たちは、1回のプレーで、わたしなんかの何倍も熟練していってしまうわけですね。

今回のテーマは、「『妨害者』しっかり仕事をする。」だったと思います。
いやあ、今まで、お邪魔者というのは、自分の手札が中間だったりして何枚取れるかわからないときに消極的に取りに行くもんだと思っていましたが、あんなに、攻撃力があるとは思いませんでした。

と、いうか、わたし、妨害者のせいで、えらい目にあってしまいました。なんか、マイナス15点とか、20点とか、はじめてとらされたよ~。

で、「妨害者」をどんなときに選択して攻めていくのかというのは、実はわかんなかったりする。
わかったことは、つまり、「『妨害者』は、使えるぞ」と。
あぁ、使えない~。

で、「妨害者」を選ぶために、ペナルティが増えていくというルールは、妥当なような気がします。
↑ 自分が、「妨害者」を選ばないものだから、「妨害者」に厳しいルールの方が、実はうれしい(笑)

あと、トリック数の宣言をするときは、今までは、「力いっぱい取れるだけ」宣言していましたが、「人が宣言しているチップを見ればその人がどんなカードを持っているかもわかるよ」ということを理解しました。

奥が深くて、おもしろ~~い。

ボトルインプ

「ボトルインプ」は、とっても不思議な感じのトリックテイキングでした。

まず、カードが変わっています。
スート(色別)の違いがあるんですが、各スートの数字が連続になっています。
えーと、「6ニムト」みたいに、ザーーーッとならんだ数字のカードがあると思ってください。それが、それが、メチャクチャに3色(だったかな)に色分けされているような感じです。

そして、マスト・フォローのトリックテイキングです。
リードする人が、黄色いカードを出せば、あとの人は持っていれば黄色のカードを出さなければなりません。
基本的には、数の大きい人が、そのトリックを取って、取ったカードの数字がそのまま点数になります。

でも、このゲームには、貧しきものにも幸運をもたらしてくれる悪魔の入った壺がでてきます。
壺には、値段がついています。
そして、その壺を、今ついている値段よりも安く買い取る人は、壺の魔力によって幸運を得ることが出来ます。

つまり、今の壺の値段とされているカードよりも小さな数字のカードを出した人は、なんと、そのトリックを取ることができちゃうのです。
ただし、壺の悪魔も、一緒についてきます。

さて、幸運をもたらしてくれる「壺の悪魔」ですが、所詮、その正体は悪魔です。
それを買い取った人は、ゲームが終了するまでに、その壺を自分が買い取ったよりも安い値段で誰かに売らなければなりません。
そうしなければ、おそろしい不幸(と書いてペナルティと読む)が、まっているのです……。

カードの絵柄は、雰囲気たっぷりです。
文字ばっかりのカードもあって、きっと、「壺の悪魔」のお話がのっているんだと思います。

いつ、壺を人に押しつけるのか?
もう、いくらトリックを取っていようと、壺があれば、いきなり負けになってしまいます。
すごい、ドキドキです。

おもしろい!!

基本的に、「ナホレオン」1とかも好きなので、トリックテイキングには、甘めの評価をしているかもしれません。

えーと、ただひとつだけ難点がありました。
このゲームの得点、カードの数字の合計なんです。
で、その計算が、メチャクチャ、ジャマくさいです。
えーと、「6ニムト」で自分の取ったカードの点数を足さなきゃいけないとすれば……なんて、考えてみてくださいな。

要、電卓。

  1. 「ボードゲームやりてい!!」と思ったのは、「ぐるぐる温泉」の「ナポレオン」の影響もデカいかも。 []

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,2004年6月MMG,MMGテーブルゲーム会デュボン,バトルロワイヤル,フォーカス,MMGテーブルゲーム会

フォーカス

「フォーカス」は、ドイツ年間ゲーム大賞にもノミネートされたアブストラクト風の4人ゲームです。

コマを積み重ねていって、積み重なったものをスタックと呼んで、スタックは、積み重ねられたコマの分だけの移動力を持っています。
スタックは、1番上にのっているコマのプレーヤーだけです。

と書くと、まるで、「デュボン」みたい説明ですね。
確かに、とっても、「デュボン」とよく似ているなぁというゲームでした。

ただし、「デュボン」は、スタックが積み上がっていくと動けなくなってきて、ゲーム終了となるのですが、こちらのスタックは、5個までしか積み上がりません。
6個以上になった場合は、上から5個だけを残して、1番下のコマを取り除きます。
このとき、1番下のコマが、自分のコマだとリザーブになって、他人のコマだと破棄します。

こうして、どんどん進めていって、自分の動かせるコマやリザーブのコマがなくなった人から脱落していきます。
バトルロワイヤル形式で、最後まで生き残った人が勝ちです。

うーむ。最初は、どうやって動いたらいいのかわからないのですが、後半、コマの数が少なくなってきたら、メチャクチャ厳しい手数の読み合いになる感じです。このあたりも、「デュボン」に似ているかな。
でも、「デュボン」みたいな連結ルールがないために、一気に自分のコマの数を減らされてしまうということはないです。
ただし、4人用のゲームで、バトルロワイヤル形式なので、誰かがちょっと不利な状況になると(あと、青色コマ3つしかないぞとか)、一気に、集中攻撃を受けてしまうようなところがありました。
うーむ。ここは、多人数ゲームのセオリー通り、トップから潰すべきだったのかな?

ということで、なかなか考える、そして、弱みを見せたらいけないゲームでした。

このゲームも、2人や4人だとバランス良さそうですが、3人だとちょっと、やりにくそうなゲームでした。

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ドラダ

「ドラダ」も、確か、入手難なゲームです。
ただし、こっちは、ルール、コンポーネントなんかも、とても簡単なので、すぐに自作しちゃえそうです。

「ドラダ」は、以前、京都ドイツゲーム会で、遊んだことがあって2回目です。
2回目ということで、少しは、コツがわかっています。きっと、わかっているはず……。

このゲームの恐怖は、止まったら「一生休み」な落とし穴のマスが、けっこうたくさんあることです。
この「一生休み」なマスは、誰か1人が入ると、落とし穴が埋まって普通のマスになります。
だから、できたら誰かを先に行かせて、落として安全なマスにしてから、自分のコマを進めていきたいところです。

あともう1つのトラップは、「ゴールにワープ」です。
「ゴールにワープ」は、止まるといきなりゴールに飛びます。このゲームは
、ゆっくりゴールするのが目的ですから、素早いゴールは、点数が少なくなります。
まあ、それでも、穴に落ちて人のコマの踏み台になるよりは、マシなんですけどね。

えーと、ゆっくり行った方がいいスゴロクですので、コマを他の人に踏んでもらうのはけっこう大事です。コマが踏まれているときは、そのコマは、動かすことができません。
自分が踏んでもらって止まっている間に、先行している誰かが、落とし穴に落ちてくれれば、ラッキーです。

ただし、自分のコマは複数ありますので、誰かにコマを踏まれているということは、自分が動かせるコマの選択肢が、とっても減っている状態であるともいえます。

たとえば、動かせるコマが、1つだけしかなければ、プレーヤーは、必ずその1つだけのコマを<b>動かさなければなりません</b>。
たとえ動かした先が、「一生休み」の落とし穴でも、涙をのんで進めなければならないわけです。

だから、コマを踏んでもらうときは、全部きれいに踏んでもらうか、2つぐらいのコマは残して踏んでもらうというのが大切です。
また、誰かのコマが、2つしか残っていないときは、他の選択肢があっても、あえてその人のコマを踏みに行くというのも、作戦の1つだと思います。

もちろん、進むのはサイコロの目ですから、理論通りに行かないままならないところも多いのですけどね。

単純で、考えるところが多くて、考えてもしかたないところもあって、とてもおもしろいです。

若干、コースがもうちょっと短くてもいいかなぁとは思います。
たしか、負けぬけなので、やることなくなった後とか、なんかあるといいんだけど。

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,2004年6月MMG,MMGテーブルゲーム会MMGテーブルゲーム会,Xパッシュ

Xパッシュ

「Xパッシュ」は、会社経営ゲームということで、最初は、

「えー、難しそう~」

とか言っていましたが、やってみたらおもしろかったです。
サイコロをゴロゴロとふっていく、大変、男らしい(?)ゲームでした。

入手難なゲームだそうです。
さりげなく、いくつも、こういうゲームがおいてあるとこが、MMGのスゴいところですね。

えーと、このゲームは、基本ルールと発展ルールがあるそうで、今回は、基本ルールで遊びました。

でも、実はあんまりルール覚えていないんです。
えーと、手札のカードが、会社です。で、3こサイコロを振って、カードの条件を満たす目を出すことが出来たら、会社を手札から場に出して会社を設立することが出来ます。

会社を設立すると、その会社は、収益をもたらしてくれます。
ただし、この収益が入ってくるのが、自分のところだと限らないところが、このゲームのミソです。

会社を設立すると、その会社に役員を送りこむのですが、会社を設立した以外の人も、その会社に役員を送り込むことが出来ます。
そして、会社の出す収益は、なんと、その会社に1番たくさん役員を送り込んでいる人のみがもらうことが出来ます。

だから、人がせっせとつくった会社に、せっせ、せっせと、役員を送り込んで、

「のっとり~」

ということは、しばしばおこります。
そして、おいしそうな高収益な会社があると、甘い蜜に群がるアリンコのように、ワラワラと人が乗っかってきます。

それから、「この会社は、もう乗っ取れない!」と思うと、そこから利益の低い会社には、けっこう簡単に人を移動させることも出来ます。

この会社のあっちいったり、こっちいったりが、けっこうおもしろくって、よかったです。

「オレが、最初につくったこの会社だけはわたせん~」

とか(笑)、

「なぁ、こんな収益の少ない会社ではりあってもしかたないよなぁ。ニコニコ(意地はってないで、降りろよ!)」

「ほんまやねぇ。なかよくいかなくっちゃね。ニコニコ(だから、お前があきらめろ!)」

みたいな、妙な意地の張り合いがあったりします。
そして、たいがい、誰かが、ちゃっかり横で自分の会社に人を送り込んで、盤石の布陣にしていたり。

人のを乗っ取りにいくか?自分の会社を真面目に(?)設立していくかとかもあります。

そして、計算して、計算して、最後は、サイコロ運みたいな。

結局、ランダムせいが強くて、ベテランもそれに引っかき回されるようなゲームが好きなようです。
でも、テクニックも、必要なのが楽しいようです。

最終的には、収益は加速していくので差がついてしまうとけっこう苦しいかもしれません。
トップを叩いていくのは、やっぱり、多人数ゲームでは大事かな。