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秋津島大和 最終戦争シリーズ8

前巻で、小角が主人公のパトロールシリーズが、終了。
ここからは、「最終戦争伝説」シリーズ、通称「ドン伝」になります。

秋津島大和編

今までのシリーズが、どんどんここに集約されていく感じが面白い「秋津島大和」編です。
わたしの場合は、何回も書いているように秋田書店版の「最終戦争シリーズ」から入ったので読んだのは、「十蘭」、「峡」、「風の智天使」の後ということで、あんまりそのあたりは良くわからなかったのですが。
これ、白泉社版「最終戦争シリーズ」から読み出した人にとっては、けっこう、テンションあがる展開だったのではないかと思います。

わたしは、これを読んでずっと、「西の22」とかを読みたくて読みたくて、しかたなかったのです。

でも、タイムマシンもある世界で、永都のあの強引なよびだし方というのは、凄いと思います。
そして、このラストも好きです。

奇妙月異常曜日

まあ、遺伝子的なことというのは、普通に気にされているほど気にしなくてもいいようですよ。
でも、そのあたりはちょっときついめのタブーがなければ、社会としての広がりがなくなってしまうので、その戒めの意味もあるみたいです。少なくとも、何代も続かなければそれほど問題になることはないようです。

花咲月蘭曜日

山田 ミネコさんのかく妖魔は、悪ではなくて、異質なんですよねぇ。
でも、異質すぎて一緒に存在することは出来ない。

そうすると、一方にとって一方が、排除しなければならないものになってしまう。
そんな気がします。

今は、美人に成長したジャッカルと大車の話。
そして、人間に味方してくれることもある精霊達が、けっして、高潔でもないという。風々の方が人間に接している分優しい。まあでも、風々も、元々人間を喰っている妖怪だった気がしますが。

多分、純粋であるというのは、人間の価値観でははかれないことでもあるのだと思います。

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風の迷路 最終戦争シリーズ7

風の迷路

チェザーレ・ボルジアというのが、なんとも素敵というか、山田 ミネコの趣味の良さよねぇと思います。
タイム・トラベルものをしていたら、けっこうこういう有名人を出してもいいと思うのだけれど、初期の作品以外は、案外とそういうのはないですね。

海へいこうね

あとから付け足してかいた作品化と思ったのですが、そうでもないのかな?
レイクが日本人と間違えられるという凄い話し。
まぁ、見た目ではなくて声が似ていたということなのですが、日本語ペラペラってことなんだろうか?

風の尖塔

ここまで、ほぼ小角の出番無しという。
いかに、影とレイクに人気があったかというのがよくわかります。

まあそれでも、主人公が出てくるとしっかりとお話をまとめてくれる感じはありますけどね。

そして、ここで雑誌が終わったみたいです。めっちゃ、途中。

黒の谷風

ここから、雑誌連載ではなくて、スペシャル書き下ろし個人雑誌(ムック?)として続きか出たようです。
まあ、あれで終わっていたらみんな起こるよねぇ。

封鎖地区

大都社版のコミックは、確かここで終わっていたんです。
でも、わたしは、アニメージュコミックス版を読んで、この後の結婚式のことをしっていました。そして、それがないので、ものすごく混乱したというか、

「これで終わり??」

って、パニックになった記憶があります。

結婚式

これがないと、パトロールシリーズは、終わらないよねぇと思います。
大ハッピーエンドのエピソード。

まあ、その後いろいろあって、小角はどんどん孤独に暗くなっていくんですけどね。

でも、最近は、元気で嬉しいです。小角と永都は、やっぱりヒーローっていう感じで好きです。

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ドクターレイクの休診日 最終戦争シリーズ6

ドクターレイクの休診日

前巻では、シリーズ暴走のきっかけは影だと書いていたのですが、正確には違いますね。
影とレイクのセットが、多分、暴走の原動力です。

両方のなんていうか、幸薄さと、関係性が、いい感じなんだろうなぁ。

ワイプ・アウト

最終戦争が終わって、人々の生命力が弱まっていって、パトロールの質自体も落ちているというのは、実は小角にも当てはまるのではないかと思っている最近です。
多分、パパの代のパトロールは、もっと優秀で、悪いことにも通じていた。そのうえで、質を保持できていたのではないかと思います。

もちろん、小角自身は、かなりマシで、その時代では市長までつとめるスーパーパトロールなのですが、それでも、前の時代のパトロールと比べると……なのではないかなぁ。

ドクターレイクの花祭り

パパの優秀さがさらに際立つ一編です。
そして、許容すべきところは許容して生きている。多分、彼は三合会がなくなって、犯罪者が野放しになるリスクの方が大きいと思っているのだろう。
そういうところが、かなわないところなのではないかと。

クレージー・ドリー

デーヴァダッタの出てこない「パトロールシリーズ」ですが、これは1番、デーヴァダッタっぽい影が出てきている感じがします。
ドリーは、すごい魅力的ですが、パトロールの質としては、やっぱり……ですよねぇ。

ゴドニー&アスール・カンパニー

記憶がなかった頃の方が、倖せそうなレイク。
エデとの出会い。

まあ、この後も、レイクはけっこう恋多き男のようですが。けっして、一途ではないのね。

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影 最終戦争シリーズ5

シリーズ暴走(笑)のきっかけとなるキャラクター影の登場です。
まあ、性格が、小角と影で本当に光と陰になっていて、そらおねぇさま方に人気がでるわという感じです。母性本能も、くすぐりまくりです。

とっくりタヌキ

実はカトマンズ移民前にも、けっこう妖怪にであっている小角ですな。
そして、ろくな目にあってないという。

きつね雨

メイン・ストーリーの小角とセラフィムのお話です。
こういうハードなお話と、「とっくりタヌキ」みたいなお話が、混在しているところが「最終戦争シリーズ」の魅力です。

ケセラン パサラン

これも、小角、妖怪に出会ってひどい目にあう話ですね。
ちょっと小角の惚れっぽくて軽薄なところも、割と一途な影に人気がでる原因かもしれません。

地平線の銀の星

これは、描かれたのは秋田書店のドン伝で、もともとはパトロール・シリーズではなかったはず。
でも、たしかにここにあった方が、収まりは良いです。ドン伝の方には影、でてこないから。

でも、実はこれを読んでも、なんでじいちゃんが、影を必要として、なにに使ったのかは良くわかりません。身代わりに殺したわけでもないので。

砂糖月ドーナツ曜日

これも、多分、パトロール・シリーズではないと思います。というか、バーツマコとダ・マーヤのシリーズですね。
最終戦争シリーズかどうかも、怪しい感じです。

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笛吹伝説 最終戦争シリーズ4

わたしの記憶が確かなら(そして、だいぶ怪しいのですが)、最初に読んだ山田 ミネコ作品は、「パトロールシリーズ」でした。徳間書店のアニメージュコミックス。
場所は、おそらくJR大津駅(もしかしたら国鉄だっかも)の上にあった本屋さんです。

それまでは、浜大津の浜書房なんかで、花とゆめコミックスの表紙は見ていたと思いますが、あの独特の絵に抵抗があって、手には取らなかったのです。
多分、その頃、竹宮 惠子の「地球へ…」にはまっていて、その流れで、山田 ミネコという人がいるというのを聞いていて、手に取ったのだと思います。

それがおそらく、「パトロールシリーズ」の最終巻。結婚式が載っている巻で、これがけっこう面白かったのです。
まあでも、そこにはあったのは、確か最終刊だけだったと思います。

その後、最終戦争シリーズを読むようになって、大都社の「パトロールシリーズ」を購入したのですが、こっちには、なぜか、結婚式のエピソードがなかったのです。
もはや、アニメージュコミックスは手に入らず、それで満足するしかないかと思っていたのですが、今回の文庫シリーズには、ちゃんと結婚式まで入っていて、読んだ時は超うれしかったのを覚えています。

トルント沼沢地

この話を始めた時点で、「花とゆめコミックス」版の小角とこの「パトロールシリーズ」の小角が、同じ人かどうかは、多分、作者の中では決まっていなかったのではないかと。
まあ、好きな顔出し、同じ顔(絵柄変わっていますが)なので、同じ名前で小角にしておこうぐらいの感じだったのではないでしょうか?そんなことないのかな。ほら、「ふふふの闇」にも小角出てくるから、そんな感じかなぁと。

まあ、別の出版社で出ているマンガのストーリーを引きずるわけにもいかないということもあるためか、1話、2話は、見事なほど最終戦争のことは描かれていません。
というか、1話目は、読み切りの予定だったみたいですね。
この1話をいきなり受け入れるその頃の「リュウ」の読者って、レベル高いわ。

夢魔

セラフィム登場。
ここから連載ということは、この後のセラフィムと小角の追いかけっこは、ある程度、計画されていたのかなぁと思います。

笛吹伝説

ここでやっと、最終戦争があったことが語られます。
すごいなぁと思うのは、すでに「冬の円盤」の時には合法化されている時間移民が、それ以前のパトロールシリーズの時代にはまだ違法であるというところですねぇ。確かに、それが合法化するには、もうそうしないとにっちもさっちもいかない状況に追い込まれなければならない。
でも、主人公に、未来では合法になる犯罪を追わせるって、けっこうないことだと思います。

でも、こうやって読むと、小角って、けっこうドジも多い気がします。

金星・地球・火星

まあ、小角とドクターは、1度出会っていたというエビソードです。
他の星は、最終戦争があって、どれぐらいのスパンで滅ぼされたんでしょうね。1000年、2000年単位ではなさそうです。
ものすごい長いスパンの話に感じているけど、デーヴァダッタから見たら、けっこう、この物語自体も短い時間の1エピソード位にしか感じていないのかもしれません。

放電空間

これよく、小角、首にならなかったなぁと思います。
まあなんせ、最終戦争後は、人が足らないということなんだろうなぁ。

雨の降る日は天気が悪い

今度は、小角はセラフィムを知っていて、セラフィムは小角を知らない。
こういう、時間があっちいったり、こっちいったりのお話は、楽しくてシビれます。

最後、エンマに怒られるまでパターン化してきました。