樫木祐人,読書ハクメイとミコチ,マンガ,樫木 祐人,HARTA COMIX,KADOKAWA

ハクメイとミコチ6

小さな行き違いと、小さな楽しみ。
それが、うらやましくて、みんな素敵でときどき泣きそうになります。

旅人の服も、格好良かった。
その格好良さを表現できているところが、このマンガの凄みかも。

読書,鶴谷香央理メタモルフォーゼの縁側,単行本コミックス,鶴谷 香央理,KADOKAWA

メタモルフォーゼの縁側5

何が変わって、何が変わらなかったのだろうか。
それぐらい、静かにというか、緩やかに日常は流れていって、その時は、もう命がけぐらいで大切に思っていたものも、大切だということにすら気づかなかったものも、穏やかに変化していく。

「物語」は、大きな変化をかく事が多いのだけれども、そういう小さな変化に気づかしてくれるこういう物語も、とてもいいなぁと思います。

うららは、多分この後、同人誌をかくことはもうないんじゃないかと思うし、もしかしたら、市野井さんに会う事もないのかもしれない。
もちろん、こっから、マンガ家への道もないことはないかもしれないけれど、どっちにしろ、これからも、この物語の中の人たちは、生きていくのかだなぁと感じられて、とても、素敵だなぁと思います。

樫木祐人,読書ハクメイとミコチ,樫木 祐人,HARTA COMIX,KADOKAWA

ハクメイとミコチ5

なんだろう。
この淡々としているけれど、日常ともちょっと違うマンガのさりげないシーンに、時々、涙が出そうになるのは。

疲れているのかも。このマンガがあって、よかった。

杉浦次郎,読書ちょびっツ,マンガ,ロボット,僕の妻は感情がない,杉浦 次郎,KADOKAWA,MFコミックス,MFコミックス フラッパーシリーズ

僕の妻は感情がない6

誰かを大切に思うことは虚しいことではない。例え相手に、心があろうがなかろうが。
この部分を大切にかいている「僕妻」は、多分、そのうち、「ちょびっツ」のパートーナー(コンピュータ=ロボット)さえいれば、何も要らないに、ゆっくりゆっくり至っていくような気がします。
このマンガでは、その時、ロボットが、すべての人を向社会的人間になるように促すという提示はされているけれど、実は、向社会性は幸せの絶対条件ではないかもしれない。

田辺剛,読書アーカム、そして星の世界へ,クトゥルー,ビームコミックス,ラヴクラフト,ラヴクラフト傑作集,,時を超える影,時間からの影,田辺 剛,神話

時を超える影1 ラヴクラフト傑作集

わたしの知っている題名では、「時間からの影」ですね。
これを読んだ後、「アーカム、そして星の世界へ」を読んで、同じ様な話なのに、雰囲気がまったく変わっていて、ブッ飛んだ覚えがあります。
でも、たしかに「時間からの影」は、「アーカム、そして星の世界へ」も含んだ物語と読むこともできる。

他のクトゥルー神話みたいに知ることの恐怖というよりは、これはもしかしたら、お互いによく知らないことの恐怖をかいている感じがします。
そして、ラヴクラフトの時代にくらべれば、それぞの違いを理解し合えるようになったおかげで、その「恐怖」は、「希望」へと時代とともに変化していく。
そして、「アーカム、そして星の世界へ」のような共存の道が開ける。

そんなふうに変化していければいいなぁと思います。