XROSS JAMMER F.S.S. DESIGNS6
ベラ戦から後のデザイン集……で、いいのかな。
ゴティックメードになって、いっそうメカは格好良くなったと思います。まあ、昔のヤクトミラージュのツインタワーは、別格なのですが、今のフォルムの格好良さは、永野ロボ以外にはないですねぇ。
ベラ戦についても、けっこう詳しくかかれています。まあでも、この本の題名からして、クロスジャマーなので、わざと混乱させるような情報がいっぱい入っていたりするかもしれませんが。
表紙を飾るクリスティンがきれいできれいで、不憫で不憫で。わたしのなかでは、「ファイブスター物語」のヒロインは、クリスです。
しかし、文法的におかしな文章とか、「源氏物語」の弁慶ってなによとか、テキストについてツッコミどころはあるのですが、絵だけでなくて、これだけの設定を考えて自分で人に伝わるように書く能力というのは、やっぱり凄いと思います。
これを読むと、コミックをまた読み返したくなって「ファイブスター物語」12巻をまた、読み返したりしていました。
この設定集がないと、物語を完全に楽しめたり理解できないというのは、ちょっと問題だとは思うのだけど、「ファイブスター物語」自体、やっぱり、ものすごい魅力的なお話です。
絵の描き方そのものも、時代とともに変化している。
ハード的な面でも、とても動きの大きな時代だったと思います。
物語のうねりだけでなくて、そういう、現実の歴史も感じさせてくれる1冊ですね。
でも、竹宮 惠子のこだわりを見たときも思ったけれど、絵描きがこだわっているほど、読者は、発色とかあんまり気にしていない……。