葬送のフリーレン6
1級魔術師試験の続き。
今回は、フリーレンの師匠の師匠が試験官。協力して、ダンジョンを攻略していきます。
命が短い人間が、変化の少ないエルフの考え方をちょっとずつ変えていく。それは、フリーレンにだけおこっていることではなくて……。
その両輪があって、世界が動いている感じがあって、楽しいです。
短編集。今回のテーマは、魔術。
オマージュ元である「チャールズ・ウォードの事件」自体、それほどクトゥルー神話らしさがあるわけではないので、それぞれの物語も、ものすごくクトゥルー神話っぽい感じはしないかも。まあ、匂わす遊びがクトゥルー神話的だとすると、クトゥルー神話っぽいか?
魔術師は、ちょっとしたヒーロー的な側面もあって、それぞれ、おもしろかったです。
「ダッチ・シュルツの奇妙な事件」は、朝松 健らしい、歴史と絡んだお話です。ちょっと、ハードボイルドで格好いい。
「青の血脈」は、今回の3つの物語のうちで、1番好みです。基本やっぱり、自分がホラーよりも、ヒーローものが好きなんだなぁとよくわかります。
「妖術の螺旋」は、1番ホラーっぽい感じて漉かねぇ。まあそれでも、ラストにヒーローでてきて、ちょっと笑ってしまった。まあ、好きですけどねぇ。日本的だなぁ。
ナルニアの天地創造の物語。
アスランが歌うところと、その創造の歌の力についての話が、とっても素敵です。
そして、「ライオンと魔女」の謎に繋がっていくラストの部分が、ものすごく好きです。あぁ、自分はこういうしかけが好きなんだなぁとつくづく思いながら読んでいました。
ここまでひっぱるかぁ~という思いと、子ども向けに書かれた本だけれども、大人になってから読めば大人にだけわかるよという部分があって、そこもうまいなぁと思います。
これを読むと、ここまで映画して欲しかったなぁと思います。