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少年ノート8

「少年ノート」ラスト。
いい終わりでした。

ものすごく良質で、でも普通の終わり方。あっさりしすぎていると感じるところもあります。もっと、語って欲しいとも思う。

でもそれは、このお話が、全部問題が解決して終わりになるのではなくて、これからも、波のようにいろいろなことがよせてはかえして続いていくことの表れなのだと思います。
なにひとつ、終わることなく続いていく。

人生のように。また、歴史のように。

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少年ノート7

誰にでも起こることを、繰り返しを恐れずにかいていくというのは、結構、物語として凄いことなんだと思います。
でも、性格や、環境の微妙な差異が、「同じこと」と「違うところ」を、ちゃんと、ものすごく鮮明にしてくれている。

いやぁ、アニメ版作るとしたら、京アニでやって欲しいわ。

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少年ノート6

この作者、本質的にこわい人だなぁ。多分、羽海野 チカと同じぐらいこわいぞ。褒め言葉です。
なにかをつかみかけたと思ったら、一気に、そのつかみかけたものの不安定さや壊れやすさを突きつけてくる。

今度は、今まで安定していたように見えていた町屋のパートになるみたいです。

完璧な人なんていないし、理想は脆い。でも、その時あったこと、思ったことは、本当のことだと、どれだけの時間を過ごしたら、確信がもてるようになるのでしょうか?

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少年ノート5

声が変わって、歌えなくなる恐怖っていうのは、わたしみたいな人間にもあったので、歌うことを自分の存在理由にしている子どもからしたら、ものすごく怖いことなのだろうと思います。特に声変わりの初期は、声本当に出ないし。
穣、ポポフ、ゆたかと、それを順番に経験していく感じかなぁ。

それぞれにとっては、世界がひっくり返るぐらいの出来事なのですが、割と多くの子どもが通り抜けたことでもある。

繊細に、そして逞しく、障害を乗り越えていく姿が見たいです。

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少年ノート4

ゆたかが、立ち直るまで。
なんというか、ずっと水の中を歩いているみたいだったのが、はれていく感じが凄く良いです。

とはいいつつ、ゆたかが浮かべば、ウラジミールが沈むという。なんというか、人の配置が上手い。