藤子・F・不二雄,読書ドラえもん,小学館,手塚 治虫,藤子・F・不二雄,藤子・F・不二雄大全集,鉄腕アトム,

すすめロボケット2 藤子・F・不二雄大全集

多分、イメージとして「鉄腕アトム」があるのかなぁと思います。でも、それより日常よりな感じ。
これをどんどん日常に近づけていって、「ドラえもん」までいく感じなのかなぁと思ったりします。

ある意味、手塚 治虫はあらゆるジャンルのアイデアがかけて、それをそれぞれのジャンルごとにわけてかけたけども、藤子・F・不二雄の場合は、そのジャンルの垣根をどんどんなくしていった感じなのかもしれません。
だからこそ、読みやすい。でも、だからこそ、どれを読んでも同じテイストな感じも受けてしまうところもあるのかも。

もう、ロボケットの顔がねぇ、格好いいよりも、愛嬌に寄ってますよねぇ。

手塚治虫,読書子ども,手塚 治虫,手塚治虫文庫全集,藤子・F・不二雄,講談社,鉄腕アトム,鉄若アトム別巻

鉄腕アトム別巻 手塚治虫文庫全集

鉄腕アトムの変わり種ばかりを集めたもの……かな?

「鉄腕アトム 小学二年生版」なんかを読むと、手塚 治虫が子どもをとらえ切れていないのがよくわかる……。どうしても、子ども向けというと、展開がドタバタものになってしまうみたいです。
このあたりが、藤子・F・不二雄は、やっぱりすごかった。

というか、多分、この人に子ども向けを依頼すること自体が間違いだと思います。

手塚治虫,読書セット,ロボット,子ども,手塚 治虫,手塚治虫文庫全集,講談社,鉄腕アトム

鉄腕アトム9 手塚治虫文庫全集

この流れの「鉄腕アトム」は、けっこう好きだけどなぁ。

手塚 治虫のなかでは、かかされた子ども向けじゃないお話にリセットがかからなくて、イヤな感じでかいていたのかなぁ。

とりあえず、アトムはこれで完結です。あと、番外編みたなやつをいくつか読んだ覚えがあります。

ロボット法が、アシモフより前だとは、恐れ入りました。
でも、確かに、アトムみたいなロボットは、海外ではアシモフしかかけてないんだよなぁ。

手塚治虫,読書ロボット,手塚治虫文庫全集,講談社,鉄腕アトム

鉄腕アトム8 手塚治虫文庫全集

手塚 治虫は、かかされたみたいに言ってるけど、この一連の流れは、けっこう名作です。

まあ、最後のアトムの変化が若干唐突なんですが。

このロボットにも人権をという流れ自体は、前巻あたりから、もう出てきているし、物語としてはじめから内包されていたもののような気かします。

そして、こういう善悪とはなにかという哲学的な話になると、天馬博士という複雑な人物は、本当に輝いてきます。
昔は、なんで、かつて捨てたアトムにこんなに執着するのかがさっぱりわからなかったのですが、その複雑な愛憎が魅力的にキャラを立たせています。

そして、人間的な正しさは、その人の能力とは何の関係もないのだという、強烈なメッセージも、受け取ってしまう。
どんなに、お茶の水博士がいい人でも、アトムは天馬博士にしか作れないのです。

手塚治虫,読書アトムキャット,ユニコ,子ども,手塚 治虫,手塚治虫文庫全集,藤子・F・不二雄,講談社,鉄腕アトム

アトムキャット 手塚治虫文庫全集

「鉄腕アトム」のリメイク「アトムキャット」と、小学1年生版の「ユニコ」です。

アトムキャットのリメイクの仕方は、さすがだなぁと思わせます。確かにリメイクといわれればそうなんだけれど、言われなければ気づかないような工夫がされています。まあでも、おもしろいかどうかは別。

「ユニコ」はスクラップスティックです。本当にドタバタだけで終わっている感じ。

この手の子ども向けは、藤子・F・不二雄の方がうまいよなぁというか手塚 治虫の持ち味ではないというのが、正直なところです。