精霊使い エレメンタラー1
なんか、本屋さん行ったら新刊が出ていました。
あぁ、「精霊使い」好きだったなー。続き出てたら読みたいなぁと。
でも、前の内容、一切覚えていないという…。ということで、古い方の1巻目から読み返しです。家のどこかに紙の本もあったような……。
一読しての感想。絵柄もが、めっちゃ萩原 一至ですねぇ。多分、どっちかがどっちかの弟子かなんかかな。
そして、ストーリーも、超中二で楽しいです。
主人公の情けなさも、ちょっと思い出してきた。
最終巻。
いろんな選択の上でこの世界は成り立っている。
その中には、もちろん選択しないというのも、選択の1つ。
このマンガは、それぞれがそれぞれの選択をするという方法を選択した。うーん、この話の結論というか、落としどころとしてはそうとしかしようがないかなぁと思います。
もしくは、選択を保留するという選択かのどっちかしか取りようがない。
でも、実はそれは人間にとっては1番きつい厳しい選択だったような気もします。
だって、モータルとインモータルが、一緒に生きている世界ですからねぇ。けっこうな地獄だと思うのですが、どうでしょう。
しかも、それが自分の選択でそうなっちゃって、誰にも責任を押しつけることができないとしたら……。
あとから、やっぱり、やめたってできるのかな。
そして、2世、3世は、どうなっていくんでしょうか。成人したら、選択できるのかな。
まあ、やっぱりやめたができるのならば、それはそれで、どこまでも「保留」に近い選択ということになるのかもしれません。それでも、モータルとして生きようとして年取ってから、やっぱりヤダってなったらどうなるんだろうとか、いろいろ疑問はつきないですねぇ。
うーん。
まあ、ちょっと消化不良感も残るけれど、なんか、新しい地平を見せてくれた気もします。同時期に読んでいた「ドメスティックな彼女」よりは、こっちの方が好きでした。
飛王リードの願いは、死者を蘇らせること。蘇らせたい死者が、一体誰なのかは、まだかかれていないのかな。
まあ、それが誰であっても、それぐらい思っている人がいるということが大切。
世界の理を越えて、それを実現しようというものと阻止しようとするものが対立している。
そして、今のところ、飛王リードの思惑通りということでいいのかな。
そうすると、「ツバサ」のメインのキャラクターたちは、コマとして動かされている感じが強いです。
そのコマたちが、このたびの果てで「大切な人」を失って、誰かをコマとして動かしてどんなことをしてでも、失ったものを取り戻そうとする。
そういう永劫回帰的な物語になっていきそうな感じがします。