角川文庫一覧

この世の地獄

魔境の狼男 アダルト・ウルフガイ・シリーズ3

リオ編。

昔、読んでいた角川文庫版では、「人狼地獄」という題名の本だったようです。
内容は、まったく同じ。

早川文庫だと、「リオの狼男」と「人狼地獄篇」の二冊に分かれていたようです。
まあでも、これは、これ1冊で通して読まないとダメだよねぇという感じです。

リオにいって、ハイテンションまでは、なんとなく覚えていたのですが、その後はまったく。なるほど、地獄だというとうところは、本当に読んだのかというぐらい覚えていないです。

こうやってみると、犬神 明、共産圏のスパイとの方がなかがいいな。そういう時代だったのかな。


俺の名前はいぬしんめい(オイ!)

狼男だよ アダルト・ウルフガイシリーズ1

懐かしいアダルト・ウルフガイ・シリーズ。
すごく面白いと思うし、すごく好き。ただ、わたしとしては、残念なことがあって、これを読んだ中学生、高校生の頃は、角川文庫版で最初に読んだのが、「人狼戦線」だったことです。
これ、多分、文庫にするにあたって、「アダルト・ウルフガイ・シリーズ」は、角川文庫からでるぜ。最新刊をまず出しちゃうぜ的なアピールだったんだと思います。

で、ものすごく素直に、なにも調べずに、角川文庫で出た順の「人狼戦線」から、読み出したわけです。
まあ、他にも色々シリーズ読んでいたけど、たいがいこの頃読んでたのって、1冊完結で次に影響しないのが多かったのです。そして、このアダルト・ウルフガイ・シリーズって、あらすじ読んでも、1冊完結の連作ものにみえたし。すくなくとも、「幻魔大戦」みたいに、続いていく話ではないなぁと思った。

でもこれ、読んでる最中、前のアダルト・ウルフガイ・シリーズを読んでいなくても気づきました。これは、長い物語のターニングポイントの物語だと。
前の読んどかなくちゃダメだと。
これはこれで、ものすごい傑作なのですが、それは、今までとは違う能天気なウルフではない。もうかえれないというお話なんですね。

で、そんな話を読んだ後で、1巻からの「狼男だよ」に戻って読んだのですが、先になにが起こるかわかっているので、けっこう、うーんという感じだったんですよねぇ。

で、あんまし、アダルト・ウルフガイ・シリーズの印象は少ないという。そして、多分、「人狼戦線」にたどり着いたところで、読むのを止めているという。

今回、キンドルで安売りしていたので、思い出して購入。
アレクサに読んでもらいました。

まあ、アレクサに読ませると、漢字の読みとかで変なところ1はあるのだけれど、けっこう、こういう字面だなと想像しながら聞けば、大丈夫ですよ。

昔読んだときは、あとがきで作者が、残虐すぎるという読者からの手紙に、「もっと、リアルに残虐にかけるようにしたい」みたいなことを書いていて、えー、そんな目を背けるほど残虐かと思った記憶があります。
でも、今読んでみると、けっこう残虐。多分、そういう痛みについては、昔より今の方が敏感に感じるのではないかと思います。
まあ、声に出して読まれたのを聞いているので、その辺りの印象の違いもあるのかもしれません。たしかに、イタそうな描写だわと思いました。
あと、声に出して読まれると、エロいね。まあ、特に最初の方の巻は、がんばっちゃってる感じかもしれませんが。まあ、さすがは、エロスとバイオレンスな小説の元祖だなぁと。
まあでも、この世代のSF作家って、けっこう、性的なものを書いている気もします。眉村 卓にも「わがセクソロイド」とかあったしねぇ。あれはあれで、デモものすごく生真面目な小説でもあって、好きなんですけどね。眉村 卓は、昔集めていた文庫を処分したのは失敗だったかもと思っています。
半村 良とかも、伝奇ものとかは、けっこうエッチっぽいイメージです。

平井 和正と半村 良が、エロバイオレンスの元祖みたいな感じですしね。

まあ、今回、実は、「人狼戦線」の内容も、もうすっかり忘れていて、新しくアダルド犬神 明に出会った感じで、おもしろかったです。
なんか、敵がどんどん大きくなって、エスカレートしていく様子も楽しめました。

  1. 「生意気」を「いきいくじ」と読んだりという感じです。 []

大四畳半の神話

四畳半神話体系

この人の本の題名から、おもしろそうだなぁと思っていて、表紙の絵とかのイメージで、女性作家かと思っていたのですが、男性のようです。
京大生のぐたぐたキャンパスライフとちょっと不思議ということで、「鴨川ホルモー」に似た印象ですが、最初読んだ感じ、あれほどぶっ飛んでいないし、惹かれる感じも弱いかなぁと。
あんまり、この主人公の性格とかが好きでないというのもあるのかもしれません。

と思っていたのですが、読み進めて、お話のループな感じの構造に気づくと、めっちゃおもしろいです。最終話で、いろんな謎がとけていくところも痛快でした。


わかり合えたと思える一瞬

終わりのないラブソング2

なんで、全然、別の人間同士に、わかり合えたと思えるような瞬間が訪れたりするのか。
これは、なかなか切ない。

そして、流されているところですら、そういうもんだよねと共感できたりします。


夢の途中

夢から、さめない

大好きだったリーディングストーリー。
そこで語られていた物語。

なんというか、なんでそうなるのかという脈絡よりも、そうせずにはいられないという思いの強さが、多分、あの頃の自分には好ましかったんだろうなぁと。

今読むと、空音の優しさとか柔軟さ、以前読んだときには読み落としていたところが見えておもしろかったです。最近は、昔ほどお話が読み取れなくなっているのを感じるのですが、これは読めた。それが、ちょっと嬉しい。