黒鷺死体宅配便9
文庫版は打ち止めになったみたいですが、コミックス版の方は、今もどんどん続いています。そして、全然、おいついてないです。
おもしろさは、ビミョーなところだと思うんですけどね。
ものすごく、先を読みたいかというと、そうでもない。でも、あれば読むよねぇみたいな感じです。
メガネをかけた栗山 千明ちゃんのビジュアルを見たときから、メチャクチャ気になっていた「鴨川ホルモー」でした。
自分のなじみがある京都が舞台だし。
まぁ、映画のCMとかを見ていた感想としては、おバカなお話なのかなぁと、高をくくっていました。すいません、見くびっていました。
もう、メチャクチャにおバカで、面白すぎるぐらいに面白い、青春な、大嘘つきな、でも、なっとくの物語でした。
久方ぶりに小説を読みながら、爆笑しました。そんなアホな~。
でも、でも、なんか、無理な展開が、理屈にかなっている気がするんですよねぇ。
なんというか、上手につかれた壮大なアホな嘘って、思わず、自分もそれにのってしまいたくなることって、ありませんか?
わたしは、この嘘に、のってしまいたくてたまらなくなってしまいました。
「なんか、祇園祭で、毎年、そろいの浴衣で新入生連れてる大学生がいるよね。あれ、実は…」
とか、
「上賀茂神社で、奇声をあげながら裸で踊り狂う集団を見た。あれ、実は…」
とか、
「オレの兄貴は京産大の出身で、『玄武組』っていう謎のサークルがあって……」
とか、
「京都のまん中で、ホルモーと叫ぶ人を見た!」
とか、メチャクチャ言いたくなるのですが(笑)
それはやっぱり、自分の見知った風景であるということも大きいとは思うのですが、それを差し引いても、絶対に面白いぞ。
そして、これだけおバカなお話にもかかわらず、青春で、スポコンで、どこかで、「あるある、そういうこと」と思わせてくれる。
これは、最高の嘘だ。
読んでる最中に、たまらなくなって、「鴨川ホルモー」の映画のサイトにいって、予告編なんかを見ました。
そうすると、
なんじゃこりゃ?味方同士で戦ってるやん?
みたいに思ったのですが、これもちゃんと、小説読むと、理由がわかりました。奥が深い(…深いのか?)
小説も良かったですが、映画は、映画としての動きの良さ面白さもプラスされている感じですね。
そのうち、DVDを借りてきて、見てみよう。
名探偵、京極堂が動きます。
この見えてくる感じと、まだまだ霧の中にいる感じが、両方ともあって面白い。
映画「サマーウォーズ」は、もう1回見てみたいと思わせるものでした。
映画が、すべての始まりなので、マンガも、小説も、映画を越えるものはないなぁと思いつつ、でも、「サマーウォーズ」の本は、なんらかの形で欲しいなぁと思っていました。
角川つばさ文庫から出ている小説の方は、チラチラと読んでみたのですが、どうも文体があわないみたいなので、マンガ版の方を。
実は、期待していなかったのですが、けっこう絵が上手で、雰囲気良く出ています。
映画版では、省略されちゃったようなエピソードもひろってくれているみたいなので、ちょっと期待しています。逆に、野球のエピソードは、なくなっちゃったみたいですが。
全2巻から3巻ぐらいかな。