聲の形一覧

てとてとてとて

聲の形7

最終巻。
ふんわりとした着地。

これねぇ、いやな感じでかかかれている大人達も含めて、誰も間違ったことを言っていないということに気づいて欲しい物語ではあります。

だれの中にも、いい面もあれば、受け入れられない面もある。自分の中ですらそうなのだから、他人ならもっと。
それでも、好き嫌いを越えたところで、一緒に生きていかなければならないとしたら、どうやって、自分や他人を受け止めればいいのか。受け入れながら、それでも自分らしく生きていくにはどうしたらいいか。それぞれに、出す答えは違っているかもしれない。

今、どうしてもコイツが許せないと思っていても、何年後かに読み返したら違う考え方をしている自分にあえるかもしれない。その変化すらも、自分自身の選択なのだと思います。

何度も読み返し、大切にして欲しい物語です。


聲の形6

将也が眠っている間の登場人物達を1人1人丁寧にかいていく6巻目。
将也と西宮さんの物語だった映画版では、ここもバッサリとカットされた部分です。

でも、もしかしたら物語を膨らませていくときに、作者的にはここが1番大切にしたところかもしれないですね。

そして、変われるところあるし変われないところもある。変われないところも抱えて、それでも生きている。
西宮さんのお母さんと植野さん。植野さんと結弦。
将也のお母さんの西宮さんに対する態度も、すごいと思いました。大人だっていっぱいいっぱい生きている。それが、子どもにも伝わればいいなぁ。その上で、やっぱり子どものことを大事だと思っているし、成長して欲しいと思っている。

そして、かかれていく1人1人の内面。選択。

今回、マンガを読んで気づいたのは、もしかしたら子ども時代、

「わっ」

といった将也の声だけが西宮さんに直接聞こえた声だったのかもということ。


ポイント制のハート

聲の形5

修復しかけたように見えていた関係が、一気に崩れ落ちる5巻目。
映画でも見ていたにもかかわらず、凄いダメージというか、衝撃があります。

普段、わたしはマンガって、感想を書いてから次の巻を読みます。そうしないと、どの巻の感想かわかんなくなっちゃうので。ですが、この5巻6巻は、一気読みしてしまいました。

5巻は永束くんの映画づくりの話が入っきていて、ここは映画版「聲の形」ではバッサリとカットされたので、それが面白いというのもあります。これやっていたら映画の枠では収まらなかったけど、これがあることで真柴くんのおもしろさも引き立ちます。映画では、ちょっと唐突な人だったから。
そして、先生も手話を覚えている。これ凄いことで、まあ、それがあるからといっても悪役として見られるけれど気づいて欲しいところです。彼を非難だけする前に、自分なら、そんな風にできるかと。

5巻ラストの崩壊にむけて、あの川井さんに追い詰められて将也がキレるシーンは、緊張感もあるしすごい好きなシーンでもあります。
そして、出会って時間が動き始めなければ貯まらなかったマイナスポイント。多分、プラスもあるはずだけれども。


死にたがりやの迷子たち

聲の形4

子どもの将也の言っていることも、植野さんの言ってることも、わかるんだけれども、それを肯定する気には到底なれないし、実は良い子だなんて到底言えない。
人にそんな風にあたるぐらいなら、人付き合いそのものをやめた方がマシじゃないかといいたくなる。

「殴っている方が痛い」

なんて理屈は、殴っている人間にだけ都合の良い理屈だと思います。

さて、後半。


消せない過去

聲の形3

将也の男女問わずのモテっぷりに、ちょっと納得がいかないものを感じたりもする3巻目(笑)
まあ、植野さんとの関係は、映画見ていても気づいたけれど、よりわかりやすくかかれています。そのせいで、余計に恵まれている感がなぁ。

ただ、そうすることで、映画では唐突に出てきた西宮さんの「つき」が、唐突でなくなる部分はありますねぇ。
高校生って(というか人って)、いろんな事を同時進行的に考えながら生きている。

いい感情も、どうしようもない感情も、否定するわけにはいかない。全部ひっくるめての自分です。