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夢から、さめない

大好きだったリーディングストーリー。
そこで語られていた物語。

なんというか、なんでそうなるのかという脈絡よりも、そうせずにはいられないという思いの強さが、多分、あの頃の自分には好ましかったんだろうなぁと。

今読むと、空音の優しさとか柔軟さ、以前読んだときには読み落としていたところが見えておもしろかったです。最近は、昔ほどお話が読み取れなくなっているのを感じるのですが、これは読めた。それが、ちょっと嬉しい。

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ラジオ・キス

「ミツバチのささやき」という映画があって、すごい不思議な映画なんです。
受け取るストーリーが、見た人によって変わっちゃうみたいなお話で、凄く好きなんです。

多分、白倉 由美も、ちょっとは影響受けていると思います。

で、この「ラジオ・キス」は、人からすぐに忘れられてしまう女の子のお話。
女の子は、本当にいるのか?もしかしたら、主人公が生み出したまぼろしではないか?
メーテルみたいな存在ではないか?

という感じで、途中までは、これは白倉 由美の新しい「ミツバチのささやき」だと思っていたのですが、最後の謎解きというかオチが余分だったな~。
でも、映像作品でない小説の場合は、そこは、やっぱりはっきりかかないといけないのかもしれない。
だから多分、だれか才能ある人が、映画にしたら凄くいいお話になると思いました。白倉 由美自身のマンガでもいいなぁ。

ということで、なんか、ものすごく惜しい。
でも、好き。

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金魚屋古書店13

図書館にマンガ、けっこう入ってるみたいですね。

マンガ、あってもいいけど、なくってもいいかなぁ……。
どのマンガを購入する買っていう線引きってけっこうできないと思うんですよねぇ。厳選するか、選ばずにドンドン入れるか。で、ドンドン入れると、どうしようもなくなってるのが目に見えてる。

厳選するとしたら、うーん、わたしの図書館には「夢の夢」は、入らないかなぁ。
「トーマの心臓」は、入る。でも、「ポーの一族」は、名作だけれど入らない気がします。
「空の色ににている」と「草迷宮・草空間」は、入るな。
白倉 由美は、なんか1冊入れたい。うーん、「贖いの聖者」かな。でも、これを入れると自分の基準がぶれている気もする。

「金魚屋古書店」のこの巻のお話の中で、「草迷宮・草空間」の本ばかりを集めている人の不思議な話があったけれど、そんな狂気と背中あわせなマンガなら、図書館にあってもいいかも……。

基準が自分でも良くわからないけれど。健全な基準でないのは、確かですな。

少年マンガは、入らないかも…。

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しっぽでごめんね

白倉 由美は、マンガ家の時代から大好きな作家です。

最近、今まで聞いていなかったリーディングストーリーを聞く機会があって、それを聞いたとたんに読みたくなってこの本を本棚から出してきて一気読みしました。

まあ、実は作者は、性格悪いとかいろいろありますが、なんというか、そんなのこととは関係なく、この人がかく物語とか、言葉とかがものすごく好きなのです。

というか、好きなんだなぁというのを再確認しました。

しっぽのある女の子の話ということで初期の名作マンガ「彼女の海岸線」の再話なのかと思っていましたが、そうではなかったです。
でも、孤独な心に少女が住み着くというストーリーは、よく似ています。そして、「彼女の海岸線」をかいていたときよりも、テーマは、1歩進んでいます。
もう1歩、現実の側に歩いていこうとしている気がする。

宿無しミューズのお話(?)を昔どこかで聞いたことがあります。
それは、いろいろ芸術家の卵の家を渡り歩いているフーテン少女で、彼女に出会った芸術家はなぜか大成するというお話でした。

「しっぽでごめんね」は、そのミューズを手に入れた芸術家の話であり、ミューズだった少女が、生身の人間に戻る話でもあります。

この生身に戻るというのが、僕らが生きていく上で、結構、大事なことで、白倉 由美や、大塚 英志が、一生懸命にやっていることなのかなぁと思います。

夢が醒めても、その子の居場所でありたい。
そう思える強さを手に入れたい。

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ボクが泥棒になった理由4

嫌いじゃないけど、優先順位は低めで進まないシリーズです。

なぜか、ウサギの着ぐるみを見て白倉 由美のリーディングストーリーの三木 モトユキ・エリクソンを思いだし(あれは、熊だった気もしますが)、エリクソンの名前が、どこからきたのかふと思いついた。

今読んでいることや、知っている知識が、ふとしたきっかけで繋がる瞬間。面白い。